思い出のあけぼの 5 | こぴっとちぴっと

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やってみたいことをやってみた

緯度の高い東北の夜明けは、夏場には余計に早い感じがしました。もちろん住む場所とはわずかな時間差ですが、時刻の割に陽が高いと体感的にそう感じました。

 

 

 

 

 

 

 

終着 青森には9:52というのんびりした到着になるので、目覚めてからの時間は長いです。せっかちな乗客にはとても我慢出来そうにないです。

速く飛行機で移動して、目的地で過ごす時間を長くした方がいいと思うのは当然のこと。時間がかかっても安い方がいいと思うなら、夜行バスを選択するでしょう。

「あけぼの」需要が根強かったのは早朝に秋田に到着することにあったようです。

 

車内販売も無いし、途中駅でホームに降りて売店や自販機で食糧の買い出しをするには停車時間が短か過ぎます。

飛行機や新幹線より高い寝台料金を払ってでも乗りたいという客はブルートレインに乗ること自体を楽しむ旅人…かくして、積極的サービス改善が図られることもなく、客需要を掘り起こすこともなく、老朽化を名目に寝台列車は次々に淘汰され、残されたのはいつまで走るか分からない「サンライズ出雲・出雲」のみです。

クルーズトレインはあまりに現実離れした高価格帯と競争率で乗ることはないでしょう。ドレスコードがある乗り物なんて堅苦しくて乗ってられない…

 

 

 

 

 

 

 

 

時間つぶしに車内見学を。すでに下車して空いたB寝台ソロ下室へ。

 

限られたスペースに上室、下室を交互に組み合わせ、個室内で直立して着替えが出来る高さをという計算された設計です。ユニットバスを思わせるスペースと材質です。

 

 

 

 

 

 

初夏の東北は空気が澄んでいて緑が活き活きと弾むようです。重苦しく閉ざされた厳冬があると思うから余計にそう感じます。

 

 

 

 

 

 

 

背もたれのクッションを移動させればソファー風になります。

 

 

 

 

 

 

 

ヒンジ可倒式の飲食物テーブルです。内側に折り畳まれるドア。

 

 

 

 

 

 

 

6月下旬の田植えが終わり水が張られた緑の水田が遠くまで続く風景は快いです。

 

 

 

 

 

 

B寝台ソロ上室。

 

 

 

 

 

 

 

室内灯は蛍光灯でした…ということで白色電灯です。

 

 

 

 

 

 

 

大鰐温泉 9:03着。それでも終着 青森にはあと1時間かかります。喫煙車では辛いので乗客が下車して空いた個室や席で過ごそうと…車掌氏が特に見回りに来ることもなく。ただ、A寝台個室は空いているかどうかは外からは見えないので踏み入れるのはやめておきました。

個室の空調は各自で調節出来ますが、カーテンを閉めなければ直射日光で暑くて長くは過ごせませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

B寝台ソロは、オハネ24を種車に様々なタイプに改造されました。

「あけぼの」用には、ベッドがレールと並行になるように配置され、進行方向に身体を横たえる方式。レールに直角の向きで寝るより眠りやすいという感想も。

フラットなベッドに横になり、車窓から夜空を仰ぎ見て眠れるB寝台ソロ上室は上等でした。開放型B寝台と同じ料金なので、ソロ個室は人気でした。そのお陰で「あけぼの」では体験出来ませんでしたが。

 

 

 

 

 

 

EH500を見ると東北に来たんだなと実感しました。