やっと手をつけた、西武2007Fラストランツアー回想録。
鮮度落ちの感は否めませんが、相当にネタを溜め込んでいるのでしばらくお付き合いください。
二度と走らない線路を、万感の思いで走る
池袋駅に着いてみると、7番線には早くもギャラリーが集結。
ツアー参加者に混じり、停止位置付近に陣取る。
8:11。
2007F、最後の池袋入線!
1月22日のツアーは3・4番線に入線だったので、7番線入線は最初で最後に。
子供の肩車は、合法です🎶
親子連れ限定ツアーらしく、普段よりはほのぼのとした雰囲気が流れていた。
発車時間も8:25と流れてきて、昨年のレッドアロークラシックの時よりも時間に余裕が。
ホームを歩いてみると、大屋根の下で堂々と発車を待つ姿が。
遂に池袋線では主力になれなかった旧2000系。
その足跡を思うと、この場所で撮れるのは実に不思議な巡り合わせだった。
自分の西武池袋線の原風景は101系と新2000系という世代ゆえ、実に違和感があった。
そんなことを考えていると、隣の番線から8:20に快速が発車するとのこと。
どのみち先回りを考えていたのでベストと判断し、降車ホームである6番線側の扉が閉まる前に
飛び乗り、長い長い一日の旅に改めて打って出たのだった。
そして、最初に降りたのは練馬駅。
自分が着いた時点で、この為体。
最近東急電鉄で抑止が掛かるなど大きく問題になったが、言われないから良い、ではなかろう。
それにしても、先日半世紀前のイベント列車の写真も見たのだが、歴史は繰り返されるというか
結局自分さえ良ければ、なのか…毎回こういう場面に遭遇する度嘆かわしくなる。
…そんな中ではあったが、後ろ寄りにギリギリ及第点のポイントを確保して。
8:32。
985レ [団体専用]池袋発芦ヶ久保行き
痛烈!一閃!
唸りを上げて、急行線を2007Fが通過していく。
最後の池袋線複々線区間、最後の下り急行線の走行。
それは年の功が成した、唯一無二の風格だった。
新宿線で培った45年分の圧倒的な存在感は、伊達じゃない。
乗り入れてきた東京メトロ17000系を、一気に抜いていく。
きわめて一瞬の肩並びだった。
…さて、ここからはまた一気に後を追っていく。
ただ、並んでいた17000系にタッチの差で行かれてしまい、練馬駅からだと8:40発の各停まで8分待つ羽目に。
仕方なく8分待って動き出すが…
石神井公園で停車している…?
アプリの位置情報を見ていると、ツアー列車はどうにも奇妙な動きを示している。
しかし追い始めると発車していくし、なんか焦ってしまい石神井公園で後続の準急に乗り換え。
しばらく準急でのんびり乗っていくと…
…アレ??
えーっ、清瀬で追い抜いた!!
なんと、清瀬でツアー列車は運転停車中。
あっという間に、追い越してしまったのだ。
ちなみに、石神井公園まで乗ってきた各停でも追いつけたらしい。
複々線区間の走りとは全く真逆の展開、いったいどうなってんねん。
しかし、これもまだまだ序章。
ここから抜きつ抜かれつ、実にじれったいデットヒートが続いていくことに…