あすなろ撮影録

大学生の備忘録的ななにかです

4/9 ちょっとだけ眺める大井川鐵道

こんばんは。

検索エンジンの下に羅列される過去の検索履歴やサジェストって、面白いと思いませんか?直近の自分が何を考えていたのかが可視化されるというか、何というか… ちなみに自分はというと、上から順にはてなブログtwitter・myjcb・天気予報・長良川鉄道でした。

 

まあクソみたいな余談はともかく本題へ。天浜線掛川に到着したところから始まります。前回の模様は以下のリンクからどうぞ。

naroaru.hateblo.jp

 

掛川と言えば、新幹線駅ながらも木造…ではなく、それっぽく復元された趣ある駅舎が有名ですね。耐震工事の云々で建て替えられてしまったものの、壁面の木材や和釘など一部の資材は再利用され今に至ります。

ちなみに写真では見切れていますが、真横のJR東海ツアーズ掛川支店も木造チックな店舗です。それもこれも、掛川市内には貴重な木造建築(掛川城吉岡彌生生家など)がごろごろ転がっていることに起因するそうです。

 

遥々掛川までやって来たのとeチケットが余っていたので、ここからは毎度お馴染みタイムズカーシェアにお世話になります。拠点駅なら大体置いてあるのが凄い…

掛川→日坂バイパスを通りまして、新東名島田金谷IC横にある「KADODE OOIGAWA」に到着。こんな書き方してますが、目的地までの通りすがりにたまたま見つけたので寄った次第です。

「緑茶・農業・観光の体験型フードパーク」をコンセプトに、JAや島田市などが整備した道の駅みたいな商業施設とのこと。やたら新しいなと思ったら2020年秋にオープンしたようです。

 

一角には黒塗りの高級…じゃねえや蒸気機関車が鎮座。こちらC11形312号機は、1988年から2007年まで大井川鐵道で実際に走っていた車両でして、部品取りとして手持ち無沙汰になっていたところに展示の話が舞い込んできたそうです。

何を隠そうこの施設の真横には大井川鐵道本線が通っています。その最寄駅・門出が開業し、ついでに隣駅の五和も合格に改称されたことで、当時ちょっとは話題になった記憶があるようなないような。

 

~詳しくはこちら~

kadode-ooigawa.jp

 

16000系(16003F) 〈10 普通 金谷〉

肝心の大井川鐵道、もうこの趣味をしている方はお分かりだとは思いますが数々の特徴を有する鉄道会社ですね。ちょうど目の前を、近鉄沿線民からすれば既視感が半端ないオレンジと紺のツートンカラー特急が駆け抜けていきました。

南大阪線系統で走っていた16000系そのもので、1年の休車状態の末に復活したと思ったら約1年後に倒木によって大破した過去を持つ、なかなか悲運な車両でもあります。こうして走っているのも、大井川の匠の技の賜物ですね。

 

21000系(21001F) 〈12 普通 金谷〉

そのまま国道473号の狭隘区間を進み、道の駅「川根温泉」に到着。ここが先述した目的地でございます。

裏手には大井川鐵道で一二を争う有名撮影ポイント、大井川第一橋梁が架かっています。順光とSL通過のタイミングがシビアすぎて好みが分かれそうな場所ですが、アクセスの良さと万人受けする被写体なだけあってこその知名度でしょう。

で肝心の車両は、南海高野線で活躍した「ズームカー」こと21000系です。そういや2020年7月には6000系もやって来たので、地味に関西色が強くなっている印象です。

 

E10形(E101)+客車 〈102 EL急行かわね路2号 新金谷〉

大井川鐵道の最大の目玉、それは蒸気機関車への力の入れようです。本来ならばその辺りを思う存分語りたいところなんですが、現在は全SLとも整備中(厳密にはそういうわけではないのですが…)なので運転はありません。

その替わりにと、電気機関車(EL)による急行「かわね路」号が週末に1往復運転されています。電気を使っているだけ大きな進歩と言えますが、それでもノスタルジックな光景であることには変わりありません。

この日の牽引機は1949年に製造された101号機。なんと70年以上も走り続けているわけですから、SLに負けず劣らずのご長寿です。どえらいゆっくり過ぎ去っていったので、乗客の方が手を振ってくれました。もちろん手をぶんぶん振って返しますよ。

 

ちなみにどれくらい「ゆっくり」かというと、普通に走って2度も並走するくらいには遅いです。写真は信号待ちの様子で、奥には合格駅が見えます。まあ線形も良くないでしょうし、観光列車なので「急」いで「行」かないタイプですからね。

今回は大井川鐵道を外から眺めるだけになってしまいましたが、やっぱりSLに乗りたい気持ちは十二分にあります。今は大事な休憩期間ということで、再開された暁には数々の私鉄電車と合わせて乗りに来たいところです。

 

カーシェアを掛川駅に返して、後は東海道線をひたすら下って帰路に着きました。途中人身事故か何かで遅れが発生しましたが、個人的には大したことありませんでした。

…どうやらそうでもなかった方もいるというのは、また別のお話。

 

さて、三河地方から静岡までちょくちょく周ってきたわけですが、東海地方って鉄道の宝庫なんだなと再確認させられました。近場だからとついやってしまう「灯台下暗し」状態を解決するためにも、時折東海地方の地図でも眺めることにします。

 

以上、2日間に渡る東海放浪旅でした。ありがとうございました。