JR東海が5月20日に発表した夏季の臨時列車運行計画によると、キハ85系の後継車両として開発の進められてきたHC85系が7月1日より、「ひだ」2往復で営業運転を開始することが明らかとなりました
7月1日にデビューすることは既報通りですが、今回新たに1,17・4,10号の2往復を置き換えることが判明しました
さらに、8月1日以降はこの2往復に加えて、2・15号の1往復もHC85系での運行となります
同車については、これまでJR西日本管内での試運転が行われていないことから、大方の予想通りまずは自社管内で運用の完結する高山発着便から置き換えが始まります
いまのところ、HC85系は量産先行車も含めて4両×3本の陣容に過ぎませんが、JR東海のことなので、資金力にモノを言わせて、同車の製造を急ピッチで進めているはずです
まだまだ「南紀」の方は、置き換えのタイミングが明言されていませんが、それを踏まえるとキハ85系に残された時間はそう多くはなさそうです
ところで、5月20日に初めてHC85系のグリーン車内部が公開されました
当初公開されていたイメージ図と同じように、座席の配置は横4列となっており、キロ85形が横3列であることからSNS上では批判の声も巻き起こっています
ただ、キハ85系のグリーン車でも横3列のキロ85形よりもキロハ84形の横4列座席の方がクッション性がよく居住性も高いので、そこまで悲観しなくてもいいのかもしれません
それよりも、HC85系のグリーン車で、JR東海の車両にしては珍しくヘッドレストピローが設置されていることに面喰ってしまいました
これまで頑なにアッパークラスであってもヘッドレストピローを設置してこなかったJR東海が、ここにきて方針を転換したことに驚きを禁じえません
そして、このヘッドレストピローと横4列配置であることも相まって、車内がとてもJR東日本っぽく見えてしまうんですよね
おそらく、グリーン車を連結した編成が「南紀」の運用に入ることはなさそうですが、いまのうちにキハ85系&HC85系グリーン車乗り比べの旅でもしておきたいですね
▲名古屋駅で並ぶ313系とキハ85系