祝1000号『鉄道ピクトリアル』 | 書斎の汽車・電車

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インドア派鉄道趣味人のブログです。
鉄道書、鉄道模型の話題等、つれづれに記していきます。

 『鉄道ピクトリアル』が、現在発売中の7月号で、通巻1000号を迎えました。

 

 もちろん鉄道趣味誌としては初めての快挙ですが、他分野の月刊誌を見渡しても、1000号に達するのはごく一握りのこと。正に慶賀すべき出来事といえましょう。

 実は、現存する鉄道趣味誌としては、『鉄道模型趣味』誌の方が創刊は早いのです。(今年で創刊75周年だそうです)それが、創刊71年の『鉄道ピクトリアル』の方が先に「大台」に達したのは、増刊号の数の差と、初期の『鉄道模型趣味』誌が合併号が多かったことによるものと思われます。

 

 さて、記念の1000号の特集は「鉄道150年と東海道線」です。そう、鉄道150周年と1000号が同じ年というのも何かの縁ですね。その特集とは別に「1000号記念企画」も載っていまして、私もまずそちらに目を通しました。

 山田亮氏の「鉄道趣味の今昔・変容と鉄道ピクトリアル1000号のあゆみ」は、『鉄道ピクトリアル』創刊以来71年の鉄道趣味に関する要領のいい通史にもなっています。また、岩成政和氏の「「鉄道現場その時」を伝えた読者の便り」は、読者投稿ページ「読者短信」「トピックフォト」を改めて見つめ直した記事なのですが、小さな記事の集まりとはいえ、今となっては貴重な記録の宝庫であることがわかります。(この2つのコーナーだけの「復刻版」があってもよさそうです)

 そして、前号から始まった編集長インタビュー「通巻1000号を振り返って」、ついに田中隆三氏引退の真相が語られます。その後の「特集主義」時代の裏話と合わせて、興味深く拝見しました。

 

 特集「鉄道150年と東海道線」の方は、実はまだ読んでいる途中です。これまた岩成氏の「車両展示会と鉄道150年」はこれまでありそうでなかった記事です。また、白土貞夫氏の「「鉄道と郵便」今昔ものがたり」には、以前当ブログでもご紹介した、東京駅と東京中央郵便局を結んだ郵便地下鉄の話題も出てきます。

 

 1000号を迎えた『鉄道ピクトリアル』、来月号以降も、D51、東急8000系などの特集が控えているようです。夏の京阪電車特集(増刊号)ともども、大いに楽しみです。

 記念号の表紙は宮原のシロクニ、思えば創刊当時の国鉄の看板列車といえば特急「つばめ」でしたね。