神戸市営地下鉄2000形最後の1本であった22号車が運用を離脱、廃車陸送されました。

その最後の数ヶ月の軌跡を振り返ります。




まだ引退まで猶予があった頃、さすがに他の同業者はおらずまったり撮影していました。
撮影しながらもまだこの編成が落ちることの想像もできず、ただ日常の記録をとカメラを構えていました。


2月、この時期までくると引退を意識するように。
3000形と同様にラストランヘッドマークが取り付けられるならばスッピンの姿を見ることができるの期間はそう長くないなということで、最後の追い込みをしました。


そして3月、ラストランヘッドマーク掲出のアナウンスがあり、月内での引退が公言されました。
ヘッドマークのデザインは3000形を踏襲したものとなっています。



ヘッドマーク付2122Fの撮影がスタートしました。
今まで撮ったことある構図でもヘッドマークが付くことで全部やり直しとなるので、限られた時間の中、撮れるうちコツコツ撮りました。



夜は積極的にバルブでも撮影。
ヘッドマーク姿は夜でも映えますね。
この写真は終電が近かったことから、撮影していたのは自分1人だけでした。
引退近づく2122Fを独り占めできる幸せな時間でした。



この日は日中運用で天気が晴れだったので沿線で迎え撃ちました。
生憎の黄砂で空が霞んでいますが、西神ニュータウンや名谷駅舎といった神戸市営地下鉄らしさを前面に出したカットが記録できました。

そして3月19日、最後の営業運転を終えて離脱…となるはずでしたが、最後に大仕事が。



3月22日未明、名谷駅4番線のホームドア輸送列車として定期運用を離脱したばかりの2122Fが充当されました。
小雨が降る中、名谷車両基地を出庫した2122Fが1番線を通り妙法寺方面へ走行、その後折り返して4番線に入線してホームドア設置が始まりました。
大勢の作業員がホームドア取り付けを行う傍らに佇む、ラストランヘッドマークを掲げ大役を果たした車両の雄姿をしかと目に焼き付けました。

これが本当のラストランとなりました。