NO.2670 3年ぶり開催、「有田陶器市」臨時列車の記録(その3、早岐駅・三河内駅電車撮影編) | コウさんのコウ通大百科 PART3

コウさんのコウ通大百科 PART3

在住する九州を中心に、鉄道・バスを中心としました記事を毎日更新しております。
(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 令和元年以来、3年ぶりに開催されました、佐賀県有田町の陶磁器の即売会であります「有田陶器市」の臨時列車の話題をご紹介しておりますが、前回は長崎駅発着列車に関しましてご紹介しておりました。

 

 長崎駅発着列車は、長崎~上有田間で運行されておりましたが、長崎~早岐間は快速「シーサイドライナー」の停車地、そして早岐駅からは上有田駅まで運行されておりましたが、3年前まで運行されておりましたキハ200系気動車が全車転属しまして姿を消しておりますので、長崎地区最新鋭気動車でありますYC1系気動車が3両編成で運行されておりました。

 

 その際には、上有田行きの場合は、上の画像・以下画像のようにこの期間中しか表示されない「上有田」の行先を掲出しまして運行されておりまして、YC1系気動車でも初めてその表示が見られておりました。もちろん、運行はツーマン運行でもありますので、快速以外の表示は側面では出していなかった事もわかります。

 

 そして、運行前から最も異論が見られておりました指定席車両に関しましては、ロングシート車両2両が指定席車両として使用されておりまして、以下画像のように席番も記されていたなど、指定席車両としての姿が見られておりました。しかし、やはりロングシート車両での指定席と言う前例は少ないだけに、正直残念かなと思ってならない所でした。

 

 尚、本来の指定席車両にふさわしい車両は撮影時佐世保行き(3224D)として使用されておりました編成にありました1番ユニットでありまして、ボックスシートも装備されている編成であります。そう言った車を今回使用していただきたかっただけに、これは今後の課題として残る所でもありましょうか。

 

 (後2両が1番ユニットでした)

 

 

 さて、今回その3としてご紹介しますのは、「有田陶器市号」は博多方面からも運行されておりましたが、今回その撮影も行っておりました。今回は引き続き早岐駅、そして三河内駅で撮影を行っていた模様を皆様にご紹介してまいります。

 

 

 まずは、博多駅から運行されておりました、811系電車で運行されておりました「有田陶器市号」であります。この列車(9933M、博多駅7時24分発~撮影日5月2日のため平日ダイヤとなります)は画像からもわかりますように、トップナンバーのPM1編成でもありました。

 

 この列車に関しましては、画像にもありますように行先が表示されていない事がわかります。「有田陶器市号」は、早岐行きの場合は「有田陶器市号」で表示されておりまして、これは他の813系電車、後述のように種別幕が表示されていない415系電車でも表示されておりまして、画像からは行先がわからない事も伺わせております。

 

 尚、平成25年撮影時は、画像の811系電車、及び813系電車では種別幕に「有田陶器市号」、行先表示は「早岐」と表示されておりました。尚、この種別幕は新しくなりました現在も残されておりまして、正直使用しても良かったのでは?とも思う所ですが、今回は使用されていなかったようでもあります。

 

 (側面)

 

 

 この列車は、この後は隣接します佐世保車両センター構内へ留置されるために回送されまして、夕方まで休みまして、復路9938Mとして南福岡駅へ戻る事になります。それにしても、ここでトップナンバー編成での起用でしたので、私自身も正直収める事ができまして嬉しかったです。

 

 

 こちらは、博多駅8時58分発で運行されておりました「有田陶器市みどり93号(9033M)」であります。この編成は、画像からもわかりますように783系電車8両編成で運行されておりまして、(←早岐)CM3編成+CM2編成のいわゆる元「にちりん」として使用されていた編成でありました。

 

 この列車は、この後佐世保駅まで向かう事になります。本来の「みどり」では、早岐~佐世保間は乗車券のみで利用できますが、この列車に関しましても乗車券のみで利用できておりましたので、利用されていた方も正直ラッキーではなかったかと思います。この後はCM2編成を先頭にしまして佐世保駅へと向かって行きました。

 

 

 場所は変わりまして、早岐駅・有田駅の隣駅でもあります三河内駅であります。この駅は画像からもわかりますように無人駅でありまして、ホーム配置も後述のように2面2線の駅でもあります。

 

 普段の三河内駅と言いますと、日中は普通列車の場合は画像のように817系電車が運行されておりまして、この駅に停車する姿が見られております。しかも、画像のように2両編成でもありますので、まさにローカル感が否めない姿が見られている事がお分かりいただけます。

 

 (931M、VG24編成)

 

 (2932M、編成同)

 

 また、特急列車も「みどり」・「ハウステンボス」が運行されておりますが、駅の配線からもわかりますように「Y字分岐」となっている事がお分かりいただけます。こう言う所が佐世保線で実際に見られておりますので、これら列車の表定速度も遅くなっている事が伺う結果ともなっております。

 

 

 この時は、「みどり」・「ハウステンボス」の離合が行われておりましたが、「みどり16号」・「ハウステンボス16号(臨時運行)」が運転停車のために三河内駅にやってまいります。

 

 この三河内駅では、8両編成となりますとホームを出る事にもなります。それほどホームの有効長も長くはない事が伺わせておりますが、それでも分岐点間が長い分余裕が見られている事がわかります。

 

 この後、3分ほど遅れまして「ハウステンボス9号」・「みどり9号」が通過して行きます。もちろん、この「有田陶器市」期間中は上有田駅に臨時停車を行っております。

 

 「ハウステンボス9号」・「みどり9号」通過後は、「みどり16号」・「ハウステンボス16号」が三河内駅を発ちます。やはり佐世保線もこの区間は単線区間でもありますので致し方ない所ではありますが、そんな中でも(この時は)8両編成と言う姿は堂々としているようにも思う所ではありましょうか。

 

 

 ここからは、「有田陶器市号」の姿をご紹介してまいります。画像は415系電車FM1512編成で運行されておりました9939Mの「有田陶器市号」でありまして、鳥栖駅を11時09分に発っていた列車でもあります。

 

 この列車でも、行先表示は「有田陶器市号」と表示されておりました。行先は早岐行きではありますが、他の列車と同様このような形でもありました。やはり、早岐駅まで運行されているという事が定着しているのかはわかりませんが、せっかくこのような幕が用意されている事を思えば仕方ない所でもありましょうか。

 

 

 この後、9939Mは早岐駅に向かいましたが、この後ご紹介しますように折り返し9930Mとしてすぐに戻る事にもなります。

 

 

 その折り返しであります、南福岡行き9930Mであります。この列車が「有田陶器市号」鳥栖方面の最初の列車にもなりますが、811系電車や813系電車では「昼寝」をするほど余裕さえも感じさせる部分が見られておりますが、415系電車ではこのような運行の場合ではあまり余裕も感じさせられない事が伺えるのではないかと思います。

 

 この列車の行先表示は、画像のように「快速 南福岡」と表示されておりました。先述のように、往路では早岐行きが定着している(?)ためか「有田陶器市号」と表示されておりましたが、復路の場合は南福岡行き・博多行き・鳥栖行きとありますので、このように表示されているのもわからなくはない所でもあります。

 

 (側面)

 

 こうして、415系電車の9930Mは慌ただしく南福岡駅へと発って行きました。本当に、折り返し時間もそう長くはないままですので、「慌ただしく」と言われてもわからなくはない所ではあります。

 

 

 そして、この駅では最後の撮影となります9932Mの「有田陶器市号」博多行きであります。

 

 この時使用されておりましたのは、RM2217編成でありましたが、この2200番台と言いますと、ドア際の座席が撤去されておりまして、座席定員が少なくなっております。今回の「有田陶器市号」でも、有田駅や上有田駅、さらには佐賀駅などからも利用者があっていたと思われるだけに、そんな中での座席撤去車は長く乗られる方は特に酷なのではなかったかと思います。ましてや3両編成でもありますのでよりそう思う所ではありますが・・・。

 

 そんな気になる部分も思いつつ、9932Mは博多駅へと向かって行きましたが、普段3両編成と言う姿もあまり見ないだけに、かつ佐世保線でも見ないだけに、この時ならではな姿ではなかったかなとも思ったほどでした。

 

 

 今回は、電車編として早岐駅・三河内駅で収めた姿をご紹介しましたが、普段415系電車では朝晩のみ、811系電車・813系電車では見る事がないだけに、先述のようにこの時ならではな姿が見られたのは良かったかと思います。しかし、正直起用面に関しましては813系電車では2200番台までも使用されていた事に関しましては残念でしたが、やりくりを思えば致し方ない所でもありましょうか。次回で「有田陶器市号」に関します話題は最終回にもなりますが、最終回では佐賀~南福岡間で乗車も行っておりましたのでその模様をご紹介しますので次回もご覧になっていただきたいと思います。