旧横濱鉄道歴史展示(旧横ギャラリー) | 鉄道で行く旅

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JR桜木町新南口(市役所口)に隣接するJR桜木町ビル「CIAL桜木町ANNEX(シァル桜木町アネックス)」1階の「旧横濱鉄道歴史展示(旧横ギャラリー) 以下は旧横ギャラリーとします」に入館(無料)しました。

旧横ギャラリーには、鉄道創業時に使用された蒸気機関車「110形(鉄道開業当初の10号機)」が展示されています。

 

(参考画像)青梅鉄道公園時代の110形

2019年2月に青梅鉄道公園で撮影した110形です。110形は、1871年に英国ヨークシャーエンジンで製造された新橋~横浜開業時の10号機関車です。1909年から鉄道院の称号規定制定により110形になっています。

車体右側が切開されていた青梅鉄道公園時代の110形です。(2019年2月撮影)

 

今回訪問した、JR桜木町駅ビルの「CIAL桜木町ANNEX」です。

 

以前はJR桜木町駅の構内にあったエドモンド・モレルのレリーフが、旧横ギャラリーの窓のところに移設されていました。

1982年 クオリ発行「鉄道記念物の旅」・中川浩一(1931年~2008年) 著からの引用です。

ほほからあごに長いひげを貯えた洋装の人物を浮彫りにした、このレリーフは、初代建築師長として新橋-横浜間の鉄道建設に
精魂を捧げつくし、開業式を迎えることなく、その生涯を閉じたエドモンド・モレル(1840年~1871年)の功をたたえる目的で作られたものである。
昭和33年(1958年)に、日本国有鉄道総裁の職にあった十河信二が「初代鉄道建設師長 エドモンド・モレル」と記し、その下には、英文によるモレルの氏名が刻まれている。

 

旧横ギャラリーの110形(鉄道記念物)です。青梅鉄道公園時代は、車体右側が切開された状態でしたが、旧横ギャラリーでの展示開始前に、切開されていた部分も復元されています。

 

110形のサイドビューです。

 

110形に連結されている客車は、英国の資料や専門家の協力を基に作成された中等木造客車の実物大レプリカです。

 

中等木造客車の実物大レプリカの車内です。

 

110形と中等木造客車の下にあるレールです。鉄道開業当初の双頭レール、チェアー(台座)、枕木などの軌道を再現したものでした。

 

エスカレーターで2階に上がったところから見た110形です。

 

右斜め後方から見た110形です。

 

最初の機関車たち(1号機から10号機まで)の説明です。上部の110形(10号機)の写真は青梅鉄道公園で展示されていたときの切開状態です。

 

旧横ギャラリーにある初代横浜駅のジオラマです。

 

以下も旧横ギャラリーの展示物の一部です。

明治の鉄道建設と発展に貢献したエドモンド・モレル(初代建築師長)や井上勝(鉄道の父)ほかの説明です。

 

世界各国で採用された乗車券の規格サイズ(3cm×5.75cm)であるエドモンソン式乗車券です。

 

初代横浜駅の間取りです。

 

1872年10月14日(旧暦の明治5年9月12日)の鉄道開業式典列車の説明です。井上勝も明治天皇や三条実美と同じ客車に乗車していました。

明治天皇が乗車された式典列車(お召列車)では、160形(シャープ・スチュアート)の2号機と5号機がお召機を務めました。

シャープ・スチューアート製の蒸機機関車は新橋~横浜開業時の10両の中では特に優秀な機関車(2~5号機の4両)だと言われていました。

 

参考画像(シャープ・スチュアートの明治村12号機)

「現・明治村12号機」は1874年に増備されたシャープ・スチューアート製の元新橋~横浜間23号機でした。

 

旧横ギャラリーにある鉄道開業時の遠方信号機(再現)です。

 

桜木町駅から横浜市営地下鉄ブルーラインで横浜駅に向かいました。

(「北品川にある井上勝の墓」につづく)