秩父鉄道 急行券~2 | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

かつては「急行秩父路」には車掌が乗務して、車内発売用の「列車区乗務員発行」と印刷された冊式の常備軟券の「急行券」を発売しており、ワンマン運転化で車内発売用の「急行券」の通常発売は無くなりましたが、一部の駅には駅発売用の冊式の常備軟券が残っておりました。

 

 

◆行田市駅発行

 

 

JPR/てつどう黄地紋券で、発行箇所は記入式で「駅発行」となっています。

 

熊谷~羽生間に「急行秩父路」の定期運行があった時代、行田市駅は熊谷~羽生間の唯一の急行停車駅で、定期運行廃止後も「急行券」の発売は継続されておりましたが、昨日のエントリでご紹介いたしました羽生駅のように硬券では無く常備軟券でした。

 

 

 

 

 

◆寄居駅発行

 

 

寄居駅のホーム上で、東武鉄道東上線やJR八高線からの乗換客に発売されていた券で、寄居駅の常備軟券は発行箇所が記入式では無く印刷されておりました。

 

 

 

 

 

◆野上駅発行

 

 

行田市駅発行の券と同じ様式の券ですが、野上駅では券面記載事項を抹線訂正して、小児専用券として発売しておりました。同駅発行の大人用の「急行券」は、昨日のエントリでご紹介いたしましたように硬券で、他の駅では「急行券」の小児専用券は設備されておらず、硬券の小児断片を切断して発売しておりましたが、何故か野上駅には抹線訂正券ながら「急行券」の小児専用券が設備されていた事になります。


 

今回ご紹介いたしました券は、いずれも「200円」の旧料金券に料金変更印が押印された券となりますが、「210円」の新料金となった常備軟券の「急行券」は未見で、旧料金券の変更印押印の券のまま、発売終了となった可能性が高いものと思われ、発行箇所の印刷は「駅発行」となりますが、注記事項は硬券のように「ご乗車される急行列車・・・」では無く、「この列車・・・」と印刷され、駅発売用の券であっても車内発売用の券に準じた様式の券となっておりました。