出雲国風土記の伝承地を訪ねて 18 / 青春18令和4年春紀行 最終日
出雲市斐川町の万九千社・立虫神社(まくせのやしろ・たちむしじんじゃ)に来ています。
「万九千社」
神在月(神無月=旧暦11月の出雲での呼び方)に日本中の八百万の神が出雲路の締めくくりに立ち寄られ、神議り(かみはかり)と直会(なおらい・神宴)の後、各地に旅立たれるそうです。
御祭神は「櫛御気奴命」とオオナムヂ、スクナビコナ、八百万神
櫛御気奴命というのは松江市八雲町の熊野大社の御祭神で、スサノオの別名だそうです。
オオナムヂというのはオオクニヌシの別名です。
出雲国風土記の出雲郡の寺社を紹介する頁で「神代社」(かみよのやしろ)として記載されているのが万九千社だと云われています。
「立虫神社」
御祭神は「五十猛命・大屋津媛命・妻津媛命」(いそたけるのみこと・おおやつひめのみこと・つまつひめのみこと)
この三神は、父のスサノオと共に斐伊川の源流、鳥上の峰に天下り、木種を四方に蒔き植えながら統治に鎮まられたとされる、だそうです。
この話は日本書紀第一巻第八段の一書(あるふみ)に載っています。
出雲国風土記には出雲郡の寺社を紹介する頁で「立虫社」(たちむしのやしろ)として記載されています。
なお、案内板では「当地に鎮座された」となっていますが、日本書紀では紀伊国に鎮座されたことになっています。(和歌山市の伊太祁曽神社)
では、鳥居に拝礼して境内へ
小ぶりな手水舎
ここも柄杓は撤去されています。
左右を狛犬が護っています。
境内には最近作られたらしい「ねずみ像」がいくつもありました。
境内に入ると正面に立虫神社の拝殿、むかって右側が万九千社の拝殿となっています。
正面の立虫神社
最近建て直されたらしく、真新しい社殿です。
イソタケルのきょうだいが鎮座される本殿
こちらは建て直されてはいないようです。
向かって右側の万九千社の拝殿
立虫神社と直角方向に立っています。
万九千社のはいでんの後ろ側
「磐境神籬」(いわさかひもろぎ)
境内に立つ「ねずみ像」
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施設名 | 万九千社・立虫神社 |
所在地 | 島根県出雲市斐川町併川258 |
電話 | 0853-73-9412 |
FAX | 0853-25-9413 |
営業時間 | |
定休日 | |
料金 | 境内無料 |
交通 | 一畑電車大津町駅より徒歩18分 |
バリアフリー情報 | 境内段差無し |
駐車場 | 有 |
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