乗っていく旅は、この日が最後。
初動こそ遅かったが、いざ動き出したら気持ちもロックオン。
追いつ乗りつつ、いつも通りの昼。
いざや快進!2007F一般営業ラストデイ
5622レは走る。
その走りは、終わりへの走り。
誰もが平等に訪れる区切りのポイントへ、黙々と前に進む。
上石神井からは追い抜かれることもなく、着実に前へ。
高田馬場で多くの乗客を吐き出すのも、またいつもの光景。
それもこの日で見納めに。
またまた、年の差およそ40歳。
この40年で、鉄道を取り巻く環境は(いろんな意味で)激変してしまった。
西武鉄道も、この旧2000系の引退が激変への号砲となりそうである。
西武新宿13:45着。
全線所要時間1時間19分というスローダイヤであった。
束の間の休息を経て、また田無まで短い旅に出る。
これが、西武新宿1番線に停車する場面を捉えた最後の機会になったのだった。
折り返し確認を経て、発車まで呼吸を整える僅かな時間に惜しみなく撮る。
13:53、発車。
ここでは一度発車を見送り、昼食タイム。
続けて訪問したのは、中井。
一連の撮影記録を通じて、気になっていたポイントを訪ねてみた。
それは、小平方の踏切。
4月16日訪問の折にチェックを入れておいたのだが、なかなか寄れる機会がなかった。
それを最後の最後、西武新宿行きとして戻ってくるタイミングでようやく実行に移せた。
…ただ、昼ご飯を食べてから移動するのは、なかなかにギリギリだった。
一度高田馬場で降り、駅近でパワーチャージ。
さらに中井で下り各停を降り、地下にある改札を抜けてまた地上に上がり、並行する道を歩いて
踏切に向かっていったら、早くも上り各停が到着寸前になっていた。
5130レ [各停]田無→西武新宿
@中井15:08頃
先客のポジションを確認しながら、まず一閃。
じわじわと、入線していく場面を記録し…
踏切が開いたらGO!
踏切内往来に注意を払いながら、上井草の時と同じように撮っていく。
進行方向と逆側だからこそ踏切内で撮れるわけで、秒単位の勝負。
これで下り列車が接近したら終わりだったが、幸いにして淀みなく撮影することができた。
そして、発車を見送り…
また早足で来た道を戻る。
気になる個体もちょいちょい収めながら…
いよいよ日常に別れを告げる時が、すぐそこまで近づいていた。