立山駅【富山県】(富山地方鉄道立山線、立山ケーブルカー。2007年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
富山県南東部、立山町の山間部に位置する富山地方鉄道立山線の終着駅かつ立山ケーブルカーの山麓駅で、立山黒部アルペンルートの富山県側の入口となる駅である、
立山駅 (たてやまえき。Tateyama Station) です。
 
尚、写真は2007年または2013年撮影で、古いです。現在は変化が生じていると思われます。ご了承下さい。
 
 
駅名  
立山駅   
 
所在地  
富山県中新川郡立山町     
 
乗車可能路線  
富山地方鉄道:立山線  
立山黒部貫光:立山ケーブルカー (鋼索線)  
 
隣の駅  
富山地方鉄道立山線 (T 56)  
寺田方……本宮駅  
 
立山黒部貫光立山ケーブルカー (駅番号なし)    
山頂方……美女平駅  
 
訪問・撮影時  
2007年5月、2013年8月    
 
 

立山駅の駅舎は富山地方鉄道と立山黒部貫光の2社で共用しています。
駅舎はログハウス風で、2階建てです。1階に富山地鉄コンコース、2階に立山黒部貫光(立山ケーブルカー)コンコースがあり、1階の大半は地鉄ホームになっていて、その上に駅舎の中2階と2階があります。
また、駅舎に隣接して右側には立山ケーブルカーのホームが見えます。
出入口は正面口(南口)と西口がありますが、地形の関係で正面口が中2階、西口が1階にあります。
 
写真は中2階にある正面口(南口)です。北を望む。
2階へは階段で上がる事になります。1階へは一旦2階に上がった後に下りる事になります。いずれの段差も階段のみで、バリアフリー非対応です。
出入口の右側には立山黒部アルペンルートのきっぷうりばがあります。トイレは2階改札外にあります(多機能トイレ併設)。
駅舎の手前にはロータリーを有する駅前広場が整備されています。称名滝方面へのバス乗り場も設けられています。
そして、駅舎右手前には立山駅総合案内センターと立山バスセンターがあります。
  
 

正面口の駅前です。南を望む。後方に駅舎があります。右前方はロータリー内です。
駅周辺に民家はなく、旅館や飲食店が点在しているのみです。また、マイカーでアクセスして立山黒部アルペンルートを片道利用する人に対して、反対側の長野県側まで自動車を運ぶ事業を展開する業者の店舗が見られます。もちろん、往復利用に対応して有料駐車場も用意されていますが、ピーク期は満車が予想されるため、アルペンルートへのアクセスは富山地方鉄道をご利用下さいww
また、駅のすぐ南側には「立山カルデラ砂防博物館」があり、敷地南側からは国の直轄事業である常願寺川流域の砂防施設建設に伴う資材・人員の輸送を目的とする立山砂防工事専用軌道の線路が出ています。一般客は乗れませんが、立山カルデラ砂防博物館主催の「野外体験学習会」に参加すれば乗車可能です。しかし学習会への参加は抽選となり、しかも競争率が高いため、狭き門となっています。
そして、約2.5km南西の山間部には立山山麓家族旅行村と立山山麓スキー場(らいちょうバレーエリア)があり、スキー場には夏季にも乗れるゴンドラリフトがありましたが、老朽化のため2020年までに撤去されました。スキー場は営業しています。
 
 

こちらは駅舎北西側にある西口です。東を望む。
出入口は1階にあり、段差はありません。出入口の右隣には富山地鉄のホームがあります。車いすで富山地鉄を利用する際は段差のないこの西口を利用する事になります。
西口は裏口に相当するため、人通りが少なくひっそりとしています。
 
手前を左右方向に県道43号線が延びており、左前方(東)は称名滝方面です(徒歩では遠すぎるため、バスでのアクセスをお勧めします)。
また、西口周辺(後方)には旅館や簡易郵便局があります。
 
 

1階北側にある富山地方鉄道の改札口です。南を望む。
右に2階(立山ケーブルカー改札口・正面出入口)へ上がる階段と西口へ抜ける通路があり、西口への通路の途中にコインロッカー、飲料自動販売機、トイレ(多機能トイレなし)があります。
改札口ですが、自動化されていません。観光客向けに多数のラッチが並んでいます。

また、改札口の上部には液晶モニター式の発車標があります。
左端にはICカード『ecomyca(えこまいか)』に対応した簡易改札機が設置されています。『Suica』などのカードは利用できません。幅広通路はなさそうですが、どの通路も車いすが通過できそうな幅が確保されてそうです。尚、列車別改札が採用されているため、発車数分前にならないと改札内に入場できません。
改札口の左手前にはきっぷうりばがあります(自動券売機あり)。
そして改札の先は1番線ホームです。1番線ホームに出て左へ歩き、終端部を回り込むと2番線ホームに到達します。いずれのホームも段差なく移動できます。ちなみに改札内にはトイレがありません。
尚、立山駅の2階改札外には土産物店がありますが、駅構内と駅前にコンビニはありません。ご注意下さい。
 
 

こちらは2階東側にある立山黒部貫光(立山ケーブルカー)の改札口です。東を望む。
右側にトイレ・多機能トイレがあり、右後方に土産物店があります。改札内に店舗はありません。
後方は左側に1階富山地鉄改札口および西口へ下る階段があり、右側の中2階に正面口(南口)があります。正面口を出て左に立山黒部アルペンルートのきっぷうりばがあります。
こちらも改札口は自動化されておらず、改札ラッチが大活躍です。尚、立山黒部アルペンルートでは交通系ICカードが利用できません。

2007年時点で、上部にはブラウン管モニター式の発車標がありました。今は液晶モニターに変更されていると思われます。
また、団体客が多く利用する立山黒部アルペンルートということで、一般客と団体客で改札が分けられています。
当駅の場合は窓口に面した左が一般客改札口、右側が団体客改札口です。いずれも何とか車いすが通れる幅が確保されています。
きっぷうりばはこのフロアにはなく、前述の通り正面口横に設置されています。
そして改札を通って右側は立山ケーブルカーのホームです。こちらも改札内にはトイレがありませんので注意が必要です。
 
 

ブレてしまっていますが、吊下式駅名標です。電照式です。
デザインは非常にシンプルです。現在は駅ナンバリング「T 56」が追加されていると思われます。
 
 

富山地方鉄道立山線は頭端式ホーム2面2線の地平構造で、東西方向にホームが延びています。
左(北)が1番線、右(南)が2番線で、ともに上り寺田・電鉄富山方面です。1番線は両側にホームがありますが、基本的に改札口側(左)のホームのみを使用します。
発着列車は改札口に近い1番線をメインに使用していて、2番線に発着する列車は少数です。
ホーム有効長は3両分で、ホーム幅は一定の広さが保たれています(2番線の寺田方は狭くなっています)。
終端方の2両分は上屋または駅舎に覆われています。終端部近くは地下駅の様相を呈しています。
1番線終端寄り(写真左奥)には改札口があります。
写真は1番線より終端方を望む。
 
 

1番線より寺田方を望む。すぐ先に踏切があります。また、2番線からは留置線が分岐しています。
この先、すぐに常願寺川を渡って富山市に入ります。その後は常願寺川の南側の断崖部をひたすら西へ走り、本宮駅へと至ります。
 
 

1番線より終端方を望む。左後方に改札口があり、前方のホーム端に車止めがあります。
車止めの先は通路になっており、終端部を回り込む事で2番線ホームへと至ります。
この部分の真上は駅舎2階フロアです。
 
 

立山ケーブルカーの立山駅は頭端式ホーム1面2線で、ホームは北北西から南南東方向に延びており、ホームは階段状になっています。
番線は設定されておらず、左(東)が乗車ホーム、右(西)が降車ホームです。
ホーム有効長が長いですが、これは車両の山麓側に貨車を連結するからです。貨車を連結しない場合は当駅にて留置されると思われます。

確認できなかったのですが、ホーム部分の線路は車両の検修ができるよう下部に隙間があると思われます。
観光客対策でホーム幅は広いです。紅葉シーズンなどは多くの人がホームで並ぶ光景が見られます。
また、ホーム全体が大屋根で覆われています。
そして、両ホームには駅名標が吊り下げられています。
ちなみにケーブルカーの立山駅の標高は475mです。
写真は山頂方を望む。
 
 

こちらは車内(山頂方)より山麓方を望む。
右が乗車ホーム、左が降車ホームです。
ホームを出ただけで相当な高さです。ケーブルカーは余程の急勾配を上り下りします。
見づらいですが、左前方には駅舎が見え、ケーブルカー駅の向こう側には称名川が見えます。
 
 

こちらは西口前より立山ケーブルカーの山頂方を望む。写真奥にケーブルカーが見えます。
この先、急勾配を登り、2つのトンネルを経由して1.3km東、標高977mの美女平駅を目指します。さらに先へ進む場合、美女平駅で室堂行きの立山高原バスに乗換です。
 
 

駅構内にて、山麓方(終端方)を望む。右が乗車ホーム、左が降車ホームです。
左前方に改札口があります。
また、改札口と乗車ホームを結ぶ通路は線路部分で橋になっており、その下には貨物用と思われる設備があります。自動車を貨車に横付けできると思われます。
  
 
あとがき  
私が立山駅で下車(乗車)したのは2007年、2013年の計2度です。2007年は富山地鉄立山線と立山ケーブルカーを乗りつぶした際に、そして2013年は地鉄立山線の車窓風景撮影のため、いずれも各線区の終着駅ゆえに必然的に下車しました。地鉄駅は駅舎の下層にあり、終端部は地下駅の様相を呈していました。一方、立山ケーブルカーの駅は山の斜面にありますが、観光客対応でゆとりある設備になっていました。駅前は民家がなく、旅館や店舗が点在するのみでした。
  
東京からですと北陸新幹線で富山駅まで行き、隣接する電鉄富山駅から富山地方鉄道立山線直通の立山行き(種別不問。特急『立山』は別途料金が必要)に乗車して終点の立山駅で下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です(最大滞在時間…9時間少々)。
一方、大阪からですと北陸特急『サンダーバード』で金沢駅まで行き、北陸新幹線に乗り継いで富山駅で下車します。以降は上記のルートで到達できます。若干タイトな日程になりますが、日帰り訪問可能です(最大滞在時間…7時間半弱)。
(飛行機の利用は考慮していません)
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店はありません(飲食店自体はあります)。駅舎内には土産物店(売店)があるものの、飲食店はありません。必ず事前に用意して下さい。
 
東京、大阪とも到達難易度は高いですが、
富山地方鉄道立山線を乗り鉄の際は、当駅ですぐに乗り換えたり引き返したりせずに、ぜひ一度は立山駅を観察されてみて下さい!
そして、立山黒部アルペンルートへお出かけの際はぜひ富山地方鉄道立山線をご利用になり、立山駅も観察されてみて下さい!
 
(参考:富山地方鉄道のHP、立山黒部アルペンルートのHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)