またまた宗谷本線ネタで恐縮です…😅
 
2020年、そして2021年と、新型コロナウイルスの感染拡大を理由に予定されていた運転を全て取り止めていたJR北海道の臨時急行列車花たび そうや』(花たび)ですが、ようやく3度目の正直とでも言いましょうか?2022年シーズンは予定通り5月14日(土)に運転を開始、待ち焦がれていた乗り鉄、そして観光列車ファン2年越しの望みがようやく叶いました!バンザーイ🙌🙌🙌
JR北海道での急行列車としては、2016年に廃止された『はまなす』以来約6年振りで、宗谷本線(新旭川以北)においては実に22年振りの急行列車運転となったのでした。
 
実はですが…その初列車となる5月14日の下り稚内行の急行指定席券を、1ヶ月前の10時打ちで見事ゲットしたのであります!しかし残念ながら…翌日の上り稚内発は10時打ち及びえきねっとの事前受付すら全くカスリもしませんでした😣
乗車券は例によって『HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス』(LOVEパス)使用ですが(4月29日に南稚内駅で購入)、指定席はパスに紐づけせずに料金券で購入しました。観光列車という性格上、キチンと料金を払いたかったのと、JRでは貴重となった「急行券」を手元に残しておきたかったという理由です。
何故2枚あるかと申しますと…、今回はテツ友のらんちゃん様(旭川在住)とご一緒する事となり、同一BOXで席を取って頂く事ができたからです。「今年こそ、本当に乗れSOYA?」なんてブログを執筆しておきながら、今回実際に乗れる事になりました。すみません🙇
 
 
 
そんなワケで5月14日当日、私は9:14着のライラック3号で旭川駅に出向き、らんちゃん様とすぐに合流。
東コンコース天井から吊されたPR看板は、惜しくも運転初日の前日になって全ての列車の運休が決まってしまった昨年と同じモノ。ようやく雪辱を果たしたといえましょうか。
 
 
 
駅舎西コンコース側の『北海道四季彩館』では、花たびグッズが販売されていました(今回は購入せず)。
 
 
 
2019年夏の『風っこそうや』(リンクは2019年8月、旭川発音威子府行に乗車した時のブログ)と同様、旭川駅のLED発車標の表示は「臨時」のみ。
 
 
 
私は早々とらんちゃん様と共にホームに上がる事に しました。これまた『風っこそうや』の時と同様、発車番線は片面ホームの7番線から。
 
 
 
花たびの入線は10時半過ぎ。発車時刻の10:41まであまり余裕がない…というのは否めないですが。
入線前、ホームではマスコミ向けに横断幕の掲出があったので便乗して撮影😅そして旭川市のご当地キャラ『あさっぴー』(この日限定)も登場。出発を盛り上げてくれました。
 
 
 
札幌駅を9:00に発車した2007Mカムイ7号が10:25に到着。花たびに直接接続する列車ですが、指定席uシートはなかなか混んでいるようでした。
 
 
 
10:32に9301D花たび そうやの車両がようやく入線。編成は、稚内方から①号車指定席・キハ40 1791(旭アサ・『紫水号』)+増結①号車フリースペース・キハ40 1720(旭アサ・『道北 流氷の恵み』)+②号車指定席・キハ40 1790(札ナホ・『山明号』)の3両編成。
山明号の3号車の急行幕は、国鉄時代のモノとは異なる書体でした。ヘッドマーク(トップ画像)は塩狩駅周辺に咲く千本桜と、塩狩峠の木々が描かれています。
 
 
 
今回私たちが席を確保できたのは、最後尾②号車の山明号。ただ…残念ながら天塩川や利尻山の見える側とは反対側(進行右側)の車窓となりました。まぁ、乗れるだけでも有難いと言うべきですかね。以前のブログで述べた通り初回の往復指定席は、ボッタクリツアーのお家芸で悪名高いクラブツーリズム(クラツー)の道外出発の片道及び往復乗車ツアーで一定数抜かれており、指定席の争奪戦は熾烈を極めました(少しは北海道から乗る人の事も考えたれや😠)。
 
 
 
コチラは①号車の紫水号。増結①号車の流氷の恵みは旭川駅で撮る時間がなかったので今回は割愛させて頂きます。
 
 
 
花たびは10:41に旭川駅を出発。ようやく、待ちに待った旅立ちです。残念ながらホーム側と逆の席なので、その他の駅も含めて出発時のお見送りの撮影はできませんでした。悪しからず。
②号車山明号の車内(イメージ)。中吊りには「今年こそ、行けSOYA」(そのフレーズ、嘘じゃなかったね😉)のキャッチコピーが書かれたポスターなどを掲出。
 
 
 
最初の停車駅、比布駅(10:58着)。約10分停車します。ご覧の通り、せっかくの初列車なのにこの日はあいにくの曇り空。

 
 
比布駅では町のご当地キャラスノーベリーが登場。本来無人駅ですが、特別に駅長さんも派遣されました(管理駅からの出張なのかは不明)。 
 
 
 
1号車紫水号側のヘッドマークは利尻山と、礼文島に咲く高山植物レブンアツモリソウが描かれています。
 
 
 
紫水号の急行幕は国鉄時代のまんま。
 
 
 
比布駅では3322D快速なよろ4号(キハ54 505)と交換します。
旭川~名寄では数少ないキハ54による列車で、名寄以北で活躍する同車を旭川へ戻すための運用です。この列車と交換後、花たびも再び出発します。
 
 
 
宗谷本線最大の難所・塩狩峠を上り、その中間にあたる塩狩駅に11:20到着。有難い事に当駅でも10分停車します。風っこそうやの時の停車時間は短すぎましたから…。
塩狩駅周辺は桜の名所として知られていますが、残念ながら今年の北海道は極端に春の訪れが早かったせいか、例年なら見頃の時期である桜🌸の花は大方散ってしまっていました…😢しかもポツポツと小雨も降ってくるわで(濡れる程ではなかったが)。
4枚目の写真は一応桜の木をバックで撮影ですが、ほとんど葉桜になり掛けで微妙ですね…。
 
 
 
塩狩峠の標柱と、明治の昔に峠で起きた鉄道マンの悲劇を悼む『長野政雄氏殉職の地』の遺徳顕彰碑。
背後の建物は当地唯一の宿泊施設である塩狩ヒュッテ。
 
 
 
花たびの乗客には、上下列車それぞれ異なる乗車証明書が配布されます。そして塩狩駅では和寒町からの記念絵はがきも配布。
『三浦綾子 文学で味わう宗谷の旅』の本は、三浦綾子記念文学館のスタッフにより配布された特別な1冊。今年生誕100年を迎えた旭川ゆかりの作家・三浦綾子は『塩狩峠』の他にも『天北原野』など道北を舞台にした作品は数知れず、その一部をダイジェストして紹介しています。
 
 
 
 
花たびの乗客には、今後の観光列車運行の参考にするためのアンケート用紙が配られました。勿論、「団体枠で指定席を抜くのはやめてくれ」的な事を書かせて頂きました(勿論良かった事の感想も書いてますよ!)。 クラツーのツアー客らの多くは増結①号車フリースペースに陣取っており、荷物を置いて1人1BOX占領している者も。フリースペースってツアー客のための車両ですか?専用車でも増結しない限り、一般客とツアー客との混乗はやめて頂きたいです。
 
 
 
塩狩峠を下り、次の和寒駅には11:38に到着、6分停車します。
ホームに降りた乗客には、和寒町の保育園児の塗り絵がプリントされた絵はがきが配られました。基本的な図柄は一緒ですが、絵はがきの塗り絵は配布される1枚ごとに異なっており、同じ4歳児でもクオリティが高いのもあればそうでもなかったり…😅
 
 
 
和寒駅の次は剣淵駅(11:56着)で5分停車します。絵本のマチとして有名な剣淵町ですが…。
 
 
 
アルパカのキャラクター(町では「キャンペーンガール」といっている)『ぶっちーな』も登場。左に見えるガチャポンは、100円入れると何かグッズが出てくる…らしいのですが私はやりませんでした。
 
 
 
剣淵駅ホームに降り立った乗客には、観光パンフレットの類と、ふるさと納税についての案内が配布されましたが…残念ながら剣淵町に対してあまり良いイメージはありませんね(事情はお解りかと)。
 
 
 
そして北剣淵駅が廃止された事により、剣淵駅のお隣となった士別駅に12:04到着。ここも5分停車です。
 
 
 
ホーム上では『北の大地の入場券』が出張販売されており(このサービスは停車駅唯一)、私も記念に購入しました。一応コンプリートはしていますが、裏面の鉄道地図から廃駅になった北剣淵と下士別が削除された新しいタイプです。
 
 
 
また、地元特産品の『天サイダー』の販売も。残念ながらお菓子類の販売がなかったので今回は何も買わず。
 
 
 
士別市のご当地キャラ『さほっち』も登場。彼は今回初対面!
 
 
 
士別の次は名寄駅に停車しますが、旧名寄本線の廃線跡に保存されている『キマロキ編成』が花たびの通過に合わせて汽笛の吹鳴が行われました。
 
 
 
名寄駅には12:26に到着、10分停車します。
 
 
 
 ホーム上では名寄市のご当地キャラ『なよろう』のお出迎え、そして乗客にはエコバッグと観光パンフレット等の配布がありました。
尚、花たびの乗客向けにオリジナル弁当『そうやの恵みもりだくさん』が予約制の上で販売されましたが、指定席完売とほぼ同じくして予約が限定数に達するという人気振りでした(勿論私は買えず)。
 
 
 
隣の東風連駅が名寄高校駅に改称の上で移転した事に伴い、駅名標は真新しいモノに交換されていました。
 
 
 
名寄駅では他の列車と同様、旭川から乗務した運転士が名寄運転所の乗務員に交替します。同運転所社員さんによる横断幕の掲出がありました。
 
 
 
名寄から先、日進駅を通過すると車窓の友となる天塩川が付かず離れずに見えてきますが、残念ながら今回は反対側の席なので…。
 
 
 
待合室の小屋の『毛織の北紡』ホーロー看板で知られた北星駅跡。2021年3月ダイヤ改正の廃駅後、看板は保存されましたが同年11月に小屋が解体されて更地になりました。駅に続いていた道と小屋の跡にある砂利も、いずれ草むらの中に埋もれてしまうんでしょうね😢
 
 
 
美深駅には12:56に到着。コチラも10分停車です。
 
 
 
ホーム上では美深町のご当地キャラ『美深(びふか)くん』(右)と『美深(みみ)ちゃん』がお出迎え。そして町の特産品販売が行われましたが、私の惹かれる品はなく、結局買わず…。
 
 
 
美深駅といえば、『日本一の赤字ローカル線』で知られた美幸線の起点だった駅。1985年の廃線から2年程経過した1987年に交通ターミナルを兼ねた現駅舎が建てられ、その塔に設置された『美幸の鐘』が花たびの到着に合わせて鳴動されました。
 
 
 
美深の次は豊清水…駅ではなくて信号場で運転停車。稚内駅を10:28に発車した4326D(キハ54 506)と交換します。
 
 
 
そして、旭川と稚内のほぼ中間地点にある音威子府駅に到着。当駅は3分しか停車時間がありません。
 
 
 
相変わらずどんよりとした曇り空ですが、音威子府~佐久(通過)は天塩川により近い処を走ります。筬島駅通過後、『北海道命名乃地』付近で地元音威子府の村民らが横断幕と手ぬぐいを持って、花たび乗客に向けたおもてなしが行われました(進行左側車窓から撮影)。
 
 
 
隣の歌内駅が今年3月ダイヤ改正で廃駅になった事により、上川管内最北の駅となった天塩中川駅に14:20到着。当駅は29分停車と、全停車駅中最も長い「バカ停」。但し各駅の停車時間は長くても、駅間での走りっぷりはまさに急行そのもので、走行速度が決して遅いというワケではありません。
 
今回はここまで。
天塩中川駅からの続きはまた次回に紹介します。
つづく