GW輸送実績と「はまかぜ」の謎の好調さ | 鉄道きさらんど

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いつも列車・バスなど公共交通の事ばっか考えてます。

今年のGWのJR各社の輸送実績が出そろっている。

 

去年よりも大幅に輸送量が伸びたのは勿論、一昨年とは比べ物にならない。もちろんコロナ自粛のないころには及ばないが、それでも2018年比で概ね7割台にまで戻っている。インバウンドが消滅した以外にも3密回避のためにクルマ移動に流れた分が今後どう動くかでコロナショック以前に回復できるかが決まるだろう。

 

あいわからず感染者数が高止まりしているが今年のGWは緊急事態宣言や重点措置の出ない3年ぶりのGWという事で、旅行や帰省の自粛ムードがかなり和らいだのが影響した。また今年は3年ぶりに挙行される祭りや観光行事が相次ぎ、ライブなどの商業イベントも概ね中止や延期・無観客化されず予定通り開催されたのも前年比・前前年比での利用増の要因だろう。

 

JR各社のリリースを見ていて気になったのは2018年比で100%を超えた列車があったこと。

 

JR西日本米子支社のリリースによれば「サンライズ出雲」は18年度比で100%超えを果たした。個室メインで今のご時世に安心して乗れること、根強い固定ファンがいるからこれはわかる。目を引いたのは米子支社エリア寄り区間で(浜坂鳥取間)で「はまかぜ」はGW期間全体で100%越えを果たしたこと。

 

福知山支社のリリースだと播但線の1日3往復の「はまかぜ」利用率は18年比で7割。米子支社エリアに直通する「はまかぜ」は1往復。その区間だけは利用率がコロナ禍前をうわまるとはどういう事だろうか?(利用者数はJR特急全体から見てわずかとはいえ)旅行や帰省利用が回復しているのは他の線区の列車も同じで、「はまかぜ」がこの区間だけ増えたというのは。

 

この区間は夏なら海水浴、冬ならカニというだろうがGWはどちらのシーズンにも当てはまらないし、砂丘などの鳥取観光なら「はくと」でも行けるだろう。「好調」さの理由はわからず謎だ。