ゆる鉄画廊NOMADについて

 鉄道写真家の中井精也先生の「ゆる鉄画廊」が東京にありますが、2021年9月からこの「ゆる鉄画廊」が全国に出張しています。これまで岐阜や福井などで開催されていますが、この春は嬉しいことに、わが街神戸にゆる鉄画廊NOMAD(ノマド)がやって来ることになりました。

 

 

  ゆる鉄画廊NOMAD神戸三宮

 ゆる鉄画廊NOMAD神戸三宮は、4月26日~5月1日に神戸市中央区中山手通1丁目にある「ギャラリーミウラ」で開催されました。以下、「ゆる鉄画廊NOMAD神戸三宮」会場の写真の撮影とブログへのアップにつきましては、中井先生、およびスタッフの皆様から許可をいただいています。

 

 

 ギャラリーミウラは、JR三ノ宮駅、阪急神戸線神戸三宮駅から北へすぐのところです。10分もかかりませんでした。

 

 中へ入ってみましょう。

 

 

 

 中は中井先生の作品がたくさん展示してあり、今回の開催地神戸の鉄道風景写真もたくさん展示されていました。ゆっくり間近に作品を拝見でき、しかも中井先生とお話もさせていただき、とても有意義な時間を過ごせました。

 また、好きな作品を購入して、中井先生のサインをいただくことも出来ます。

 

 

  中井先生のすごさ

 私は、中井先生がやっていらっしゃる「ゆる鉄倶楽部」の会員になっていて、ここの「ゆるくらアルバム」に作品を投稿すると、半月ごとに1回、YouTubeの中井先生のチャンネル「鉄道写真家 中井精也のYuruTube(ゆるちゅーぶ)」で講評会が開かれ、1点1点「(やさしい)吊し上げ大会」でアドバイスがいただけます。

 このアドバイスがとても的確で、私の写真(構図、露出)はまだまだ詰めが甘いことや、固定観念に縛られていることが良く分かりました。中井先生はそうした私の固定観念をいい意味で打ち壊していただけます。

 例えば、今から20年前、乗車していたJR京浜東北線北行列車が浜松町→新橋間を走行中の車内で、偶然、上り500系「のぞみ」東京行が追い越して行こうとしたので、とっさに窓の外に露出を合わせて車内の方をシルエットにし、撮ったのがこの作品です。

 この先品だと、網棚の上の広告や、光り物の派手なバッグが写り込んでいて、何かうるさい感じになりましたので、トリミングして窓枠を額縁に見立てた写真を投稿しました。(下の写真)

 

上下2枚とも、東海道新幹線新橋-品川間(JR京浜東北線浜松町→新橋間の車内から撮影)

上がトリミング前の原板、下がトリミング後の写真です。

 

キヤノンEOS-3+EF28-135mm F3.5-5.6 IS USM
プログラムオート フジカラースペリア400
 2001年7月1日 JR京浜東北線車内から撮影

 

 で、中井先生のジャッジは、下の写真だと、まず撮影場所が良く分からないので、もっと引いた写真の方がいい、とのことでした(第52回ゆるくらアルバム講評会、5:27~)。

 

 そこで、上の方、つまりトリミング前の原板を投稿したところ、「こちらの方が絶対にいい」とのことでした。網棚上のごちゃごちゃした広告も入れた方が、東京の街の雑多な感じが出ますし、当時(2002年当時)の時代の雰囲気も移し込んでいるので、「絶対(トリミング前の)原板の方がいい」というお言葉をいただきました(第57回ゆるくらアルバム講評会、1:35:37~)。

 


 
 
 

 

 続いては、茶畑を走る500系「のぞみ」です。これも、原板は上の作品ですが、背景の森の陰や送風機らしき設備がたくさんあり、難しいようです。そこで、車両をアップにしてお茶にピントを合わせないで撮ってみました。トリミング後の画像が下の画像です。背景がスッキリしますが、列車の位置が上に行き過ぎて、写真上部の写真のように窮屈な感じになってしまします。

 そこで、上の写真のように、原板のままが一番いい、という結論になりました。何でもトリミングすればいいという問題ではないことが良く分かります。大変勉強になります。(第50回ゆるくらアルバム講評会、1:42~)

 

 ことほどさように、写真というのは、なかなかに奥深いのですが、中井先生は私たちの固定観念、既成概念を打ち破ってくれますので、次回から、そのアドバイスを入れて撮ってみようという意欲が湧いてきます。本当に素晴らしい感性の先生で、さすがはプロだなぁ、ということを実感して帰ってきました。私も頑張って撮りたくなってみました。

 

 

  ゆる鉄画廊NOMAD富山

 中井先生の作品を見るには、アメーバブログ「中井精也の1日1鉄!」を見ることや、「ゆる鉄画廊NOMAD」で良い作品をたくさん見ることなんでしょうね。「ゆる鉄画廊NOMAD」は、今度は5月27日(金)~29日(日)の3日間富山で開催されます。27日は「SOGAWA BASE」と呼ばれる、最近できた中心市街地総曲輪のギャラリーのようです。

 

 

 28日と29日は、「富山市民プラザふれんどる」で開催されます。どちらも富山地方鉄道市内線(環状線)沿線にありますので、富山駅からのアクセスも抜群です。今月、何とか富山に行けるよう、絶賛日程調整中です。行けるかな~♪ 

 

 いやぁ~、鉄道写真って奥深いですね~。新機種OM-1も導入したことですし(2年ローン払いが今月から開始されますけども・・・)、今年は高校の写真部時代に戻って、自分の感性をもっと磨いて行きたいと思っています。

 

 最後に余談ですが、中井先生は、このアメブロで「1日1鉄」という、1日に必ず1枚鉄道写真を撮ってアップするというブログをやっていらっしゃいます。こちらもとてもいい写真ばかりですので、見てみて下さい。