引退が迫ったJR北海道の「キハ283系」に乗って釧路へ。貴重なDL牽引の「SL冬の湿原号」に乗車し、冬の北海道を満喫してきました!
*2022年4月の情報を基に作成しています
- 道東をお得に周遊できるフリーパス
- 行列のできる人気店「麺屋 彩未」の味噌ラーメン
- 翌日に引退を控えた「キハ283系」で釧路へ
- 釧路のB級グルメ「スパカツ」がうまい「レストラン泉屋」
- 道東エリアから姿を消す「キハ40」
- DL牽引の「SL冬の湿原号」で冬の釧路湿原を満喫
- 未来の「おおぞら」を担うキハ261系
- 関連リンク
道東をお得に周遊できるフリーパス
やってきました!北海道!個人的に修学旅行以来の北海道なのでわくわくしています!
まずはみどりの窓口でチケットを購入。「Peach」に搭乗した人限定で発売される「Peachひがし北海道フリーパス」。道東方面の特急普通車自由席が乗り放題で12680円。札幌〜釧路間が片道9460円なので、往復すれば元が取れちゃいます!
まずはランチを求めて「札幌駅」を目指します。乗車したのは「快速エアポート」の指定席。
プラス530円(2022年4月から840円)で、リクライニングシートでゆったり移動できる指定席。大きなテーブルもあるので、パソコンを触ったり食事を摂ることもできますね。
行列のできる人気店「麺屋 彩未」の味噌ラーメン
「札幌駅」に到着。ここからは地下鉄に乗り換え。東豊線の「美園駅」を目指します。
「美園駅」から徒歩5分。やってきたのはこちら!「麺屋 彩未」。行列必至の大人気ラーメン店。この日は平日でしたが、すでに行列ができていました。
どーん!「味噌ラーメン」。美味しそう!では、いただきます!
スープをひと口。濃厚な旨みなんだけど不思議とあっさり。炒めた野菜の香ばしい香りも。麺はもちもちの縮れ麺。途中で生姜を混ぜて味変。爽やかな香りがさらに旨さを引き立てます。うまい!
翌日に引退を控えた「キハ283系」で釧路へ
お腹もいっぱいになったところで、再び「札幌駅」へ戻ります。ここからは、翌日に引退を控えた「キハ283系」の「特急おおぞら7号」に乗車。釧路を目指します。
自由席乗車口にはすでに行列ができています。指定席はほぼ埋まっており、グリーン車は満席。
「キハ283系」が入線!いやーカッコいい!
「FURICO283」。文字通り、振り子式と自己操舵台車、そして最高速度130km/hの瞬足で道東特急の高速化を実現した、北海道を代表する特急車両でした。
外観はまだまだきれいで、引退するのがもったいないぐらい。
リクライニングシートが並ぶ明るい車内。特に陳腐化した感じもしません。
「おおぞら7号」は定刻で「札幌駅」を発車。今年は大雪に見舞われた札幌。まだまだ大量の雪で覆われていました。
南千歳、追分を過ぎ、石勝線へ。外は一面銀世界。
思いのほか下車する人が多かった「トマム駅」。皆さん星野リゾートのバスへと吸い込まれて行きました。
帯広を過ぎ、そろそろお尻が痛くなってくる頃。日も沈んで行きました。改めて、北海道はでかいなぁ。
ようやく釧路の文字が見えました。あとちょっと。
18時39分。列車は終点「釧路駅」に到着。
引退迫る「キハ283系」の姿を収めようと、先頭車両には多くの人が。
振り子機能は停止、最高速度は110km/hに抑えられた「キハ283系」。見た目はまだまだ走れそうですが、高速運転と過酷な環境の中で車両は満身創痍。実際に終始ガタガタと響く振動が気になりました。
JR北海道の看板的存在として君臨してきた「キハ283系」。登場から25年、他の車両と比べると早すぎる引退となってしまいました。高運転台に縦並びのライト、そしてアニメーションするLEDヘッドマークの姿は、北海道の歴史に刻まれることでしょう。
釧路のB級グルメ「スパカツ」がうまい「レストラン泉屋」
「キハ283系」とお別れして、夜の釧路のまちへ。
今夜の夕食。やってきたのは、駅から歩いて約15分の「レストラン泉屋」。
イタリア料理店から宴会場まで備わった、食のエンターテイメントビル。
「レストラン泉屋」は1959年創業の老舗洋食レストラン。
中に入ると、ずらーっと並んだサンプルの数々。品数の多さに興奮!
1階の扉は閉まっており、階段を上って2階へ。
レトロな店内は、多くのお客さんでいっぱい。長年釧路の人々に親しまれているのでしょう。
やってきました!釧路市民のみならず、道東、そしてご当地グルメ、B級グルメとして今や全国に知れ渡った、スパカツ!
熱々の鉄板皿の上でジュージューと音を立てるミートスパゲッティ。その上には厚切りのトンカツがどーん!
ハフハフしながらいただきます!太めでコシのある麺にしっかり絡むミートソース。デミグラスのような深みと玉ねぎの甘さが広がります。トンカツは柔らかくて、これだけでも十分美味しいぐらい。
外は極寒でしたが、最後まで冷めずに熱々の状態で頂くことができ、身体も心もポカポカに温まりました。ごちそうさまでした!
道東エリアから姿を消す「キハ40」
翌朝。改めて「釧路駅」を見ると、国鉄時代の大衆駅の姿をそのまま残した、レトロな佇まい。
ホームに出てみると、停車していたのは国鉄型気動車「キハ40」。国鉄時代の標準色だった、オレンジ1色に塗装された車両でした。
こちらも「キハ283系」とともに2022年のダイヤ改正で釧路地区から撤退。釧路駅で見られるのはこれが最後です。
「キハ40」が発車したあと「試運転」の幕を掲げてやってきた「H100系」。
JR北海道の最新式の電気式気動車で、これが「キハ40」を置き換えます。思わぬところで新旧の車両に出会う事ができました。
DL牽引の「SL冬の湿原号」で冬の釧路湿原を満喫
この日「釧路駅」から乗車するのは「SL冬の湿原号」。残念ながらSLが故障のためDL(ディーゼル機関車)の運行ですが、DLが牽く客車列車もとっても貴重!
この日は平日、さらにDLが牽引とあってか、車内は空いていて1ボックスに1組ぐらい。
車窓に広がるのは雄大な釧路湿原。「芽沼駅」ではなんとタンチョウの姿が!
「SL冬の湿原号」は終点「標茶駅」に到着。折返しの列車までは約1時間半あるので、ここでランチタイムといきましょう。
「標茶駅」から徒歩5分ぐらいの所にある「あげ富」で「ホルモン味噌ラーメン」を。スープはあっさりめだけど味噌のコクと風味はしっかり。ホルモンは柔らかくてぷりぷり。スープとよく絡むちぢれ麺。他の店より量は多いそうで、確かにお腹いっぱい!お喋り好きな女将さんも素敵でした。ごちそうさまでした!
再び「SL冬の湿原号」に乗車し、釧路へと戻ります。
車内には昔ながらのダルマストーブ。スルメを焼く香ばしい香りが車内に広がったり、こちらでは日本酒をあたためていました。列車の中からの雪見酒は最高でしょうね。
未来の「おおぞら」を担うキハ261系
「札幌駅」へと戻ります。乗車したのは「おおぞら10号」。
「キハ283系」に変わって石勝線特急を担う「キハ261系」。スピード感のあるラベンダーカラーがカッコいい!
奮発してグリーン車へ。
重厚感のある革張りシートでゆったり。
途中の「池田駅」で、予約してあった駅弁を受け取り。池田駅名物の「ステーキ弁当」。
おぉー!素晴らしい!レアに焼かれたステーキは柔らかくて最高にうまい!
楽しかった北海道旅行も終盤。新千歳空港では「豚丼名人」でランチ。
帯広名物の豚丼。ご飯が見えないぐらいぎっしり!柔らかいお肉に甘辛なタレが絡まり美味!
食後にはルタオのパフェ。新千歳空港のグルメも満喫し、帰路へ。
引退間近の「キハ283系」と最新鋭の「キハ261系」を乗り比べ。貴重なDLが牽引する「SL冬の湿原号」。さらに北海道のグルメを堪能。楽しくて美味しい3日間でした!
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