先日のたかぽんさん乗車の門司港を回るレトロ観光トロッコ「潮風号」の終着駅近くでもある門司和布刈公園内にて展示されているカマと旧客車。関門海峡下を行き来ゆえシルバーのボディは塩害対策仕様。色目から・・銀釜とも言われて九州のカマの代名詞にもなっていますね。

 

 保存の立地条件は海に近いせいもあるのですが、先に申した塩害対策用のボディもあって長い年月の割にはパッと見はまっずまずでもあるような。しかし旧客車オハフの方は気になりますね。オハフは大鐵でも用いられている旧客ですが、カマ側が切妻ならぬ折妻がワン・ポイントでしょうか。

 

 EF30形式電気機関車は世界初の交直両用電気機関車量産仕様だとか。しかも製造は60年以上も前だから驚きでもありますね。本州と関門海峡下は直流区間ですが、門司駅を境に交流区間に変わるため本機のような直通仕様のカマが必要であったとか・・。

 

 しかも関門海峡下のトンネルは戦時中の突貫工事もあって22‰もの急こう配。そこを1200トンの貨物を牽引できる能力を併せ持つのですからスペックは当時としては破格だったでしょうね。現在は2車体永久連結機仕様である”金太郎”ことEH500形式電気機関車が任を受け持っていますね。

 

 話を戻しまして・・・保存の1号機はいわば量産試作機で今ですと機番は901号機(クマイチ)となるケースが多いですが、栄えある1号機を命名されました。が、その後の量産仕様機に合わせて機器は更新されたようです。そんな歴史の証人たるEF30 1号機と九州にゆかりの「みずほ」の銘柄が刺さるオハフ33 488号車からです。

 

  ※撮影は全てたかぽんさんです。