「やくも」381系に国鉄塗装が復活しました。
古い写真を繰っていると、約30年前のJR各社は国鉄の色を消すことに必死で、「やくも」381系はその真っ只中。
1020M 特急 やくも10号
381系6連[米イモ]
1994.8.22 岡山
ひとえに「赤字」を連想するから、国鉄の色を消したかったのでしょう。
国鉄時代の貨物輸送は「赤字の元凶」みたいに言われていたので、JR貨物は特に国鉄の色を消すことに躍起でした。
ところがEF66 0番台で最後に残ったのは、屋根上の空調とパンタ以外はオリジナルの、27号機(たまたまでしょうが)。
高速B 1097レ
EF66 27[吹]+コキ車
2020.2.18 浜川崎
我が敬愛するアーティスト、大滝詠一氏の「1969年のドラッグレース」に
「♪景色だけが変わり 未来は過去になる」という一節があります。
国鉄時代から数多くの「未来」が「過去」になりましたが、国鉄塗装だけは「過去」にならず原点回帰とは、それだけ日本の風土に溶け込んていた証ではないでしょうか。
国鉄時代に生を受けた人間の、個人的な思いですが…