蒲原鉄道までやって来てそのまま東京に帰るのは勿体なかったので、翌日は新潟交通を訪ねるべく新潟駅前にあるビジネスホテルに¥3,700で泊まった。翌朝起きると朝食もとらずに始発駅の県庁前に向かった。

まずは沿線をロケハンしようと08:50発の電車に乗車した。朝のラッシュ後の列車なので、車内をあちこち移動して撮影場所探しに目を凝らしたが、当時のメモには「燕の方にまで行かないと良い場所がなく、それでも灰方のカーブと小中川の稲架くらい」とある。

↑左上は燕、左下と右は灰方での撮影

10:05に燕に着くと駅撮りもほどほどに灰方まで戻った。駅近くのカーブで上下列車1本ずつ撮ると、走行写真はもういいやと思ったのか再び電車に乗って車庫のある東関屋で降りた。そこにはキ100形除雪車をはじめモワ51形、クハ45形など魅力的な車両達が所狭しと留置されていた。

↓東関屋駅ホームの延長部分は木製

↑いずれも東関屋にて撮影

ひととおり撮影した僕は県庁前に舞い戻り、併用軌道を走る電車を撮って新潟交通を後にした。曇りベースだった天気が晴れてきたので後ろ髪を引かれる思いもなくはなかったが、その日のうちに『青春18のびのびきっぷ』で東京に帰るにはタイムリミットだった。バスで国鉄新潟駅に出て13:54発の列車に乗り、長岡16:42発の列車に乗り継いで22:17着の赤羽で下車、国電で自宅に帰り着いた。

↓いずれも県庁前にて撮影

新潟交通はあまり僕の琴線に触れなかったのかリバーサルカラーで撮ることもなく、その後も再訪する機会のないままに路線廃止されてしまった。