銀河夢急行

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吹田機関区配属のEF66-27号機、ついに引退………0番台は全滅

2022年05月11日 22時01分43秒 | 鉄軌道

JR貨物は公式サイトにて、このほど唯一のEF66型0番台の直流用電気機関車、27号機の定期運用終了を宣言し、来る5月21~22日に吹田機関区にて展示会を開催すると発表しました。

0番台は国鉄時代中期にEF90型として試作。特急貨物列車専用としてデビューしました。当時の貨車はレサ10000系、コキ10000系などが中心でした。また、設計当初はシングルアームパンタの採用も検討されていたらしい。

中でも鮮魚輸送列車“とびうお”は、昭和44年頃は深夜に長崎港駅をD51型蒸気機関車牽引で出発。長与ルートを経由し、恐らく鳥栖駅にてED73型に、門司駅にてEF30型に牽引を交代。下関駅にてEF66型に交代していましたね。瀬野八区間ではEF59型に後ろから押してもらい、走りながら解結していた逸話も。汐留貨物駅からは9600型蒸気機関車牽引で築地市場構内に入ったようだ。まさにEH10型が牽引していた“たから”以上の存在にもなり、出来れば今の豪華客車列車でその運用を再現したいほどだが。

ちなみに“ななつ星”は、DF200-7000、DD200-701の両号機牽引にて引き続き長崎駅に乗り入れることが既に決まっているとか。再度非電化になる肥前浜~長崎間でも、その威力を発揮してくれよう。

EF90型は、後に量産化。EF66型として主に東海道、山陽本線で活躍。後には東北本線南部でも姿を見せていました。これまでのEF90-1号機も、EF66-901号機に改称。EH10型やEF15型などを淘汰しています。

あの当時の国鉄電車特急にも似たスマートな前頭部は印象的で、早くからブルートレインや12、14系客車の営業牽引を夢見たファンも。国鉄は昭和60年3月14日のダイヤ改正で、主に東京駅始発の九州方面行きの“あさかぜ”“さくら”“みずほ”“富士”などを下関駅まではEF65PF型からEF66型0番台の牽引に変更しています。

昭和62年4月1日の分割・民営化では西日本会社がこの運用を引き継ぎ、一部は下関運転所に移りました。そして、関西始発の“あかつき”“なは”“明星”も一時は担当していたようだ。しかしながら、こうした華やかな活躍もそう長続きはせず、平成時代初期にはブルートレインも全廃。中にはJR貨物に売却されたものも。

JR貨物に移行後は100番台も造られ、あおなみ線にも乗り入れていますが、程なく今のEF210型に世代交代し、現在に至っていますね。最近では専ら、瀬野~八本松間での後補機としても使える300番台での増備に。

長らくの活躍、本当にご苦労様でした。27号機は昭和48年の就役だったので、半世紀近くは頑張ってくれましたね。



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4 コメント

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Unknown (LV288N)
2022-05-12 01:29:36
>国鉄は昭和60年3月14日のダイヤ改正で、主に東京駅始発の九州方面行きの“あさかぜ”“さくら”“みずほ”“富士”などを下関駅まではEF65PF型からEF66型0番台の牽引に変更しています。
EF66は1985年3月14日、上記コメントから抜け落ちている「はやぶさ」のロビーカー増結により牽引定数が増加、EF65では力不足になるためだったと記憶しています。

>関西始発の“あかつき”“なは”“明星”も一時は担当していたようだ。
「明星」は国鉄最後の1986年11月1日のダイヤ改正で廃止されていますので、たぶん「彗星」ではないかと思います。
参考サイト
特急明星 夜行列車資料館
https://jnrpc.com/N-TRAIN/MYOUJYOU.html
特急彗星 夜行列車資料館
https://jnrpc.com/N-TRAIN/SUISEI.htm
国鉄EF66形電気機関車 ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%89%84EF66%E5%BD%A2%E9%9B%BB%E6%B0%97%E6%A9%9F%E9%96%A2%E8%BB%8A

>来る5月21~22日に吹田機関区にて展示会を開催すると発表しました。
EF66の展示イベントについては下記サイトを参照してください。
定期運用を終えた「EF66 27号機」など、吹田機関区で特別公開実施へ 鉄道コム
https://tetsudo-ch.com/12399889.html
Unknown (LV288N)
2022-05-12 01:34:03
大変申し訳ないのですが、前のコメントの「EF66 27」の展示イベントの情報元に記載の誤りがありました。
×鉄道コム
○鉄道チャンネル
になります。
よろしくお願いします。
Unknown (銀河FXR)
2022-05-12 06:30:02
EF66型はあまりにも牽引能力が有りすぎる故に、逆に客車列車には不向きとされていたようですね。
しかしながら、晩年にはブルートレインのほかに、臨時客車列車の牽引にも登用されたのは幸いだったと思います。
“彗星”“あかつき”“明星”のほか“月光”も、かつては東海道本線内の寝台客車急行の名称。恐らくは茶色塗装のEF58型が担当していたのでしょう。一度は姿を消していましたが。
しかしながら、EF66型がブルートレインを担当し始めた頃には既に斜陽化しつつありました。
“彗星”“明星”は、あの583系電車も使われましたが、特に“彗星”は地味な存在に。DF50型に牽かれて宗太郎峠を越えたのも懐かしいが。
やはり、あの特急塗装のEF58型がナロネ20形を連結した“あさかぜ”を牽引担当した頃が最盛期では? その頃、“さくら”はパンタグラフ付きのカニ22形電源車が連結され、非電化だった長崎駅では異彩を放っていましたね。
Unknown (銀河FXR)
2022-05-12 07:00:42
JR貨物の愛知機関区では、最近、二種休車中のDD51-857、1802、1804号機の留置位置を変えて、ナンバープレートも剥がされたとか。857はあの山陰本線西部や山口線での迂回運行では主役だったのも記憶にも新しい。伯備線にはEF64-1028号機が出動しましたね。1802、1804は、もともと佐倉機関区にいて、北鹿島への貨物列車を担当していたようです。成田線や鹿島線に電気機関車が入るようになって愛知機関区に移り、関西本線東部に活躍しました。この3両、もしかしたら、近日中にも解体か? この分だと1801も危ない。
なお、関西本線東部は電化されてから、早くも40年。四日市の塩浜貨物線が非電化なため、DF200型で対処していますが、8両だけのため、もし衣浦臨海鉄道とか山陰本線、磐越西線などに出張した場合、関西本線東部の貨物列車の運行にも影響は避けられまい。
そのため、少なくとも四日市駅構内までは電気機関車の代走も利くようにすべきだ。また、三岐線方面のセメント輸送列車は電気機関車牽引にしたらどうか?
その場合、蟹江、永和、弥富、四日市の各駅構内の架線区間を増強する必要も。また、万一の場合も313、315系電車の留置はしやすくなる筈だ。
また、先日はDD200型が初めて春日井駅に姿を見せました。これまでは専らEF64型が担当したシキ形による大物輸送ですが、EH200型の進出で休車が出たためだろうが。

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