続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

レールスター普通個室合わせ技

 700系レールスターは「ひかり」と「こだま」の運用がありますが、2012年3月のダイヤ改正で「こだま」での普通個室の発売を取り止めました。そのため「こだま」運用時は施錠されています。

 しかし、2020年8月から「こだま」の一部列車について、普通個室の発売を再開しました。新型コロナ禍でできるだけ他人との接触を避けたいという需要に対応したんだと思います。現行ダイヤでは841・845・847・852・854・856号の6列車が対象です。

700系普通個室 2022/2/26

 普通個室は4人用ですが、3人以上揃えば利用できます。大人・小児の組み合わせは自由です。このように大きなテーブルもあるので、子供連れにも向いています。ただし、パーティションで仕切られているだけで完全な個室ではないので騒ぐのはよろしくないです。


 先日、小倉~相生間の移動で久しぶりに700系レールスターの普通個室を利用しました。しかも、私と嫁両親(後期高齢者)という奇妙な組み合わせでした。嫁両親はジパング倶楽部の会員ですが、ジパング割は「のぞみ」「みずほ」が利用できず、「さくら」「ひかり」「こだま」の組み合わせになります。

 片や私はジパング倶楽部会員の年齢に達していないので、できるだけ安く利用したいと考えました。そこで小倉~岡山間は「新幹線直前割きっぷ」、岡山~相生間は「新幹線近トク1・2・3」の併用を思い立ちました。

 「新幹線直前割きっぷ」はe5489のみで発売していたので普通個室の予約はできませんでした。しかし、普通個室の利用自体は不可ではなく、3人以上揃えば発券後にみどりの窓口で変更してもらえました。また、ジパング割の利用要件をよく確認してみると、普通個室は3人以上揃えば利用可能でした(グリーン個室は不可)。

私の分の「新幹線直前割きっぷ」本体

嫁両親の特急券(席無し券)

 そこで、私と嫁両親が乗車予定の「ひかり592号」の指定席をそれぞれで予約し、発券済みのきっぷをみどりの窓口に持ち込んで普通個室に変更してもらうことにしました。発券時の手間を減らすため、こんな感じで嫁両親の特急券は席無し券と指のみ券に分けて発券してもらいました。

 その後、発券したきっぷを博多駅のみどりの窓口に持ち込みました。「新幹線直前割きっぷ」とジパング割の合わせ技でしたが、指定席の指のみ券3枚が回収された代わりにこうして普通個室の指のみ券に変更してもらえました。係員も何かを調べるようなことはなく、慣れた感じで対応してくれました。券名は「新幹線指定券(普通個室)」となります。

ひかり592号:小倉駅 2022/2/26

 「ひかり592号」は「ひかり」とは名ばかりで、途中通過する駅は厚狭・新尾道・新倉敷・相生の4駅だけで、ほぼ「こだま」と言っていい列車でした。その分長く乗って久しぶりの普通個室を楽しむことができてよかったかなと思います。

 700系レールスター(E編成)は2000年の登場以来20年以上走っていますが、まだ1編成も廃車が発生していません。それより古く酷使された500系がまだ残っているので、そんなにすぐになくならないとは思いますが、また普通個室に乗れる機会があったら乗っておきたいです。