箱根湯本駅【神奈川県】(箱根登山鉄道線【箱根登山電車】。2011年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
神奈川県南西部、日本を代表する観光地である箱根の玄関口に位置する箱根登山鉄道線【箱根登山電車】の主要駅で、小田急の電車が乗り入れる平坦線と強羅方面へ向かう登山電車の乗換駅である、
箱根湯本駅 (はこねゆもとえき。Hakone-Yumoto Station) です。
 
尚、写真は2011年および2015年撮影と古く、現在は変化が発生していると思われます。
そして、説明文が短くなっています。ご了承下さい。
 
 
駅名  
箱根湯本駅 (OH 51)  
 
所在地  
神奈川県足柄下郡箱根町     
 
乗車可能路線  
箱根登山鉄道:鉄道線 【箱根登山電車】 (小田原方面 【平坦線】強羅方面 【登山電車】)  
 
隣の駅  
小田原方……入生田駅  
強羅方………塔ノ沢駅  
 
訪問・撮影時  
2011年8月、2015年12月  
 
 

箱根湯本駅は地平駅で、橋上駅舎を有しています。
西側と南側に出入口があり、ペデストリアンデッキがさらに南と東へ延びています。
駅舎の真下(左奥)とペデストリアンデッキ各出入口(写真奥の出入口を除く)にはエレベーターが併設されていて、バリアフリーに対応しています。
 
写真は南側出入口です。北を望む。
駅の手前を左右方向に延びる道路は国道1号線で、箱根駅伝のコースになっています。
 
 

南側出入口より南を望む。後方に駅があります。
正面を右から左へ早川が流れており、そこに「あじさい橋」が架かっています。
対岸には「湯本富士屋ホテル」があり、その東側には箱根町役場があり、その近くの旧東海道沿いには古くからの住宅街が形成されていますが、駅南側や南東側に温泉旅館は少ないです。
 
 

南側出入口より東を望む。左に駅があり、左前方に線路とホームが見えます。
右下には箱根登山バス湯本案内所(バスターミナル)があり、タクシー乗り場が併設されています。箱根町総合観光案内所も併設されています。
奥に延びる道路は国道1号線です。
駅東側は早川に山地が迫る険しい地形で、民家は少ないです。
 
 

こちらは西側出入口(正面口)です。東を望む。橋上化以前はこの付近に駅舎がありました。
手前に階段と上下方向ESの出入口があり、奥にはEV出入口があります。階段とESの裏には箱根が舞台になったアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」にちなみ、「エヴァ屋(正式にはカタカナ部分が平仮名表記です)」があります。
左側が線路で、右側を国道1号が前後方向に通っています。こちらには駅前広場がありません。
 
 

 

南側出入口より西を望む。下写真は2011年撮影で、当時はペデストリアンデッキが工事中でした。
右手に駅舎があります。奥に延びるのは国道1号で、沿道には観光客向けの土産物店、飲食店、旅館などが立ち並んでいます。
駅の西側および早川・須雲川の南側には湯本温泉が広がっており、多くの温泉旅館やホテルが立地しています。
また、道路は箱根湯本で強羅方面(国道1号線。東海道)と元箱根方面(旧東海道)に分かれますが、どちらもこの先、山登り区間になります。
 
 

橋上駅舎2階にある当駅唯一の改札口です。東を望む。
後方が正面口(湯本温泉方面)、右手が南側出入口(バスターミナル、箱根町役場方面)です。
交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機がありますが、幅広通路の有無は不明です。左端に車いす対応幅の有人通路があります。
改札口の左手前には自動券売機、案内所、小田急ロマンスカー特急券うりばがあり、右手前には土産物店「箱根の市」があります。
そして1階にあるホームとの間は階段・上下方向ES・EVで結ばれています。
トイレ・多機能トイレは1階ホームにあります。ホームには売店もあります。
改札外に売店・コンビニはありません。約200m西にコンビニ「セブンイレブン」があります。
また、改札口の右側から改札の先にかけて「箱根カフェ」(改札外の店舗)があります。改札内には「箱根カフェ スイーツショップ」があります。
 
 

建植式駅名標です。電照式ではありません。
箱根登山鉄道標準のデザインで、登山電車をはじめケーブルカー、ロープウェイ、海賊船も同じデザインを採用しています。書体が特徴的です。
駅ナンバリング「OH 51」は併記されていませんが、今は併記されているかもしれません。
標高は96mで、大したことないように見えますが、これでも小田原からわずか6.1kmで90mほど標高が上がっています。
 
 

 

箱根湯本駅は相対式ホームと頭端式(島式)ホームが各1面、計2面4線の地平構造で、概ね東西方向に延びています。
 
正面(南)が1番線で小田急の特急ロマンスカーが発着し、左側の2番線には小田原方面の各駅停車(小田急車)が発着します。
2番線の車止めを隔てて手前側には3番線があり、強羅方面への箱根登山電車が発着します。
そして構内踏切で隔てられた左端(北)の4番線は箱根登山電車の臨時ホームです。
小田急の車両が発着する1・2番線が狭軌(軌間1,067mm)で、箱根登山電車が発着する3・4番線が標準軌(軌間1,435mm)です。
また、4番線の線路は小田原方に続いており、狭軌線との三線軌道になって隣の入生田駅の先にある車両基地まで延びています。
ホーム有効長は1番線が約150m(小田急50000形VSE車が発着可能。20m車は7両まで理論上入線可能)、2番線が20m車4両分、登山電車専用の3番線と4番線が3両分です。
2015年12月現在、ホームドアは未設置です。ホーム幅は全体的に広いですが、1・2番線の小田原方(奥)と臨時ホームの4番線は狭くなっています。
上屋はホーム全体に設置されています。
1~3番線の島式ホームにはベンチ・売店・トイレ・多機能トイレがあり、特急ロマンスカーの特急券売機(当日分のみ発売)が設置されています。
そして1番線の終端方、3番線の強羅方(いずれも後方)には2階改札口とを結ぶ階段・上下方向ES・EVがあります。
上写真は1番線より、下写真は2番線より、いずれも小田原方を望む。
 
 

 

2枚とも強羅方を望む。
左から1番線、2番線、4番線の順で、2番線の車止めの裏が登山電車専用の3番線です。写真奥に橋上駅舎があります。
右側は山が迫っていて、左側はすぐ隣を国道1号線が並行しています。
箱根湯本駅は手狭です。
 
 

 

小田原方を望む。
右2線が狭軌で小田急の車両が走行し、左1線が標準軌で箱根登山電車の回送線です。
これらの線路が単線に収束しますが、軌間が異なるため三線軌条になります。入生田駅の先、登山電車の車両基地まで三線軌区間が続きます。
尚、狭軌線と標準軌線で架線電圧が異なるため、4番線の写真左後方にデッドセクションを設置しています。そのため、登山電車は複電圧車です。
この先、左の山地と右の早川に挟まれた狭い場所を国道1号線と並行して東へ走り、やがて北東へ進路を変えて住宅地に入ると入生田駅へと至ります。駅の先に登山電車の車庫があります。
 
 

1番線より狭軌線(平坦線)の終端部を望む。
左が1番線、右が2番線で、2番線の車止めはかなり手前にあります。車止めの先には登山電車の3番線があります。
一方、1番線は左奥まで延びており、橋上駅舎の下に車止めがあります。
奥のホーム端には橋上駅舎2階の改札口との間を結ぶ階段・上下方向ES・EVがあります。
 
 

こちらは3番線より終端方を望む。
左が臨時ホームの4番線、右が登山電車が発着する3番線で、3番線の車止めの先に2番線が、3番線・2番線の右側に1番線があります。
3番線と4番線は急カーブを描いていて、小田急車ではありえないカーブですが、これでも登山電車は十分発着可能です。
前述の通り、登山電車が発着する3番線と4番線は3両対応と短く、臨時ホームの4番線はホーム幅が狭いです。
4番線へは後方にある構内踏切でアクセスする形になります。
 
 

こちらは3番線終端部より強羅方を望む。
電車が停車しているホームが3番線、右側のホームが4番線です。
写真は2011年撮影で、屋根の工事が行われていました。
 
 

到着直前の登山電車の車内より3番線終端方を望む。
3番線は行き止まり式で、折り返し専用です。車止めの裏側には平坦線の2番線があります。
一方、左側の4番線は前述の通り入生田の車両基地まで直通しており、出入庫列車も発着可能です(実際に4番線に発着する定期列車があるかどうかは不明です)。
 
 

3番線より強羅方を望む。ホーム端の先に右側の4番線とを結ぶ構内踏切があります。スロープが設置されており、バリアフリー対応です。
 
 

こちらは正面口の階段より強羅方を望む。
車止めは3番線の安全側線のものです。強羅方面も全線単線です。
この先、左手に湯本の町並みを見て、いきなり80‰の急勾配で登ります。そして湯本の町と別れると早川沿いに断崖区間を西へ走ります。トンネルが続きます。そして3本目のトンネルを抜けると塔ノ沢駅へと至ります。両側をトンネルに挟まれた小駅で、箱根登山電車鉄道線の駅で唯一の無人駅です。
 
 
あとがき  
私が箱根湯本駅で下車(乗車)したのは2007年、2011年、2015年の計3度です。2007年は箱根登山鉄道の乗りつぶしの際、2011年は平坦線の車窓風景撮影の際、そして2015年は箱根登山電車全線の車窓風景撮影の際、いずれも乗換時間や折り返し時間を利用して駅の外へ出ました。駅は地形の関係もあり観光客の多さに比較して手狭な印象でしたが、そのスペースをうまく利用している感じでした。駅前は箱根湯本の温泉街になっていて、観光客で大賑わいでした。また駅前を通る国道1号線は箱根の山上方面へ向かう車で渋滞していました。
   
新宿からですと説明するまでもなく小田急線の特急ロマンスカー『はこね』に乗車して終点下車です。特急料金が惜しい場合は快速急行や急行で小田原駅まで行き、当駅始発の各停・箱根湯本行きに乗り換えて終点下車です。小田原駅まではJRの東海道新幹線、東海道線、湘南新宿ラインでアクセスしてもOKですが、新宿からですと小田急経由の方が割安でアクセス可能です。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線で小田原駅まで行き、以後は上記のルートで到達できます。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
(飛行機でのアクセスは考慮していません)
 
食料・飲料について、駅構内に売店があり、駅西側約200mにコンビニがあります。一方、飲食店は駅前に多数あるものの、気軽に入れるチェーン店はほとんどありません。まぁ事前に用意しておいた方が無難でしょう。
 
大阪とも到達難易度がやや高いですが、
箱根登山電車を乗り鉄の際は、ぜひ一度は箱根湯本駅でも途中下車されてみて下さい!
また、箱根観光の際はぜひ箱根登山電車をご利用になり、箱根湯本駅も観察されてみて下さい!
 
(参考:箱根登山鉄道のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)