苦楽園口駅【兵庫県】(阪急甲陽線。2018年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
兵庫県西宮市西部の六甲山麓に広がる住宅街に位置する阪急甲陽線の駅ですが、駅名になっている高級住宅街「苦楽園」は駅から徒歩25分程度離れていて近くないため、駅名に「口」が付いている、
苦楽園口駅 (くらくえんぐちえき。Kurakuenguchi Station) です。
  
 
駅名  
苦楽園口駅 (HK 29)
 
所在地  
兵庫県西宮市 
 
乗車可能路線  
阪急電鉄:甲陽線  
 
隣の駅  
夙川方………夙川駅  
甲陽園方……甲陽園駅  
 
訪問・撮影時  
2018年6月 
 
 

苦楽園口駅は地平駅で、甲陽園方(北側)の東西、各ホームごとに駅舎が設置されています。
東西の改札内(ホーム)同士は地下道で結ばれていて、健常者はどちらの改札口を利用してもOKですが、地下道には階段しかないため車いすの場合は行先ごとに駅舎を選択する必要があります。
 
写真は下り1号線甲陽園方面ホームに面して設置されている西口駅舎です。東を望む。
簡素な造りで、セミオープン構造です。出入口に段差はありません。
左側前方には踏切があり、渡った先の右側には後述の東口駅舎があります。
尚、駅前広場は整備されておらず、駅前道路の幅員が広くなっているのみです。バス停留所は約250m西、南北方向に延びる幹線道路(越木岩筋)沿いに設けられています。
 
 

西口駅前です。北を望む。右前方に西口駅舎があり、その先に踏切と東口駅舎があります。
駅西側は古くから住宅街として開発されており、駅前や駅南側(後方)から西(左)へ延びる苦楽園口通沿いには商店が立ち並んでいます。
ちなみに駅近くは意外と平坦ですが、駅から離れると坂道が多くなります。
また、約1km西の一帯は西宮七園の一角を占め、高級住宅街としても有名な「苦楽園」です。大正期から昭和期にかけて温泉地として親しまれたそうです(Wikipediaより)。その苦楽園への玄関口であるものの、現地から離れている事から、駅名は「苦楽園口」となりました。
そして、苦楽園口駅は芦屋市東部の六甲山麓に広がる関西一の高級住宅街「六麓荘町」への最寄駅ですが、苦楽園の西側に位置しているため駅からは遠く、公共交通機関でのアクセスですと前述の駅から離れたバス停より路線バス利用が便利です。
 
 

西口駅舎内にある西改札口です。南東を望む。
苦楽園口駅は有人駅ですが、駅員不在時に備えて改札内外にインターホンが設置されています(改札口横の自動精算機のような機械)。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が4通路設置されていて、左端に幅広通路があります。窓口に面した右端は有人改札を兼ねています。改札口の左前方には液晶モニターがあり、発車標を兼ねています。
改札口の右手前には自動券売機があり、改札内には自動精算機があります(いずれもICカードのチャージが可能)。
そして改札を通って右へ曲がり、階段またはスロープを登ると下り甲陽園方面1号線ホームです。バリアフリーに対応しています。
改札を通って左へ曲がると上り2号線ホーム・東改札口に通じる地下道があります(階段のみ)。したがって、車いすですと西改札口からは下り1号線しか利用できませんので要注意です。
トイレ・車いす対応トイレは2号線ホームにしかありません。入場後に車いすで多機能トイレをご利用になる場合は、駅員にその旨を説明して下さい。
尚、苦楽園口駅構内に売店・コンビニはありません。西口の北西側にコンビニがあります。
また、改札外(写真左前方)には飲料自動販売機があります。
 
 

こちらは上り2号線夙川方面ホームに面して設置されている東口駅舎です。南を望む。
平屋建てで、西口以上に簡素な駅舎です。出入口に段差はありません。出入口前に歩道がありませんので飛び出し注意です。
右側には踏切があり、渡った先に前述の西口駅舎があります。
尚、東口にも駅前広場がありません。
 
 

東口駅前です。東を望む。
踏切の手前右側に西口駅舎があり、踏切の先の右側に東口駅舎があります。
駅のすぐ東側を、甲陽線と並行する形で夙川が南へ流れています。夙川沿いは夙川公園の桜並木になっており、花見のシーズンには多くの人が訪れます。
また、夙川の先(東側)は住宅街が広がっています。商店も点在しています。概ね南から北へ向かうごとに標高が高くなります。
 
 

東駅舎内にある東改札口です。南を望む。後方に出入口があります。
東改札口は定期券・回数券・ICカード専用の改札口で、自動券売機・自動精算機は設置されていません。乗車券をお持ちでない場合、乗り越し精算が必要な場合、ICカードの残高不足の場合は、西改札口へお回り下さい。
また、東改札口は駅員無配置で、代わりに改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が2通路設置されていて、左が幅広通路です。改札口の左上には液晶モニターがあり、発車標を兼ねています。
そして改札の先は上り夙川方面2号線ホームで、段差は階段(左)とスロープ(右)で解消しています。階段の手前左側には下り1号線ホーム・西改札口に通じる地下道(階段のみ)があります。
トイレ・車いす対応トイレは2号線ホーム改札を入って右側(南側旧ホーム跡)にあります。
 
 

下り1号線ホームに設置されている吊下式駅名標です。電照式です。
2018年時点で書体はナールが使用されていましたが、現在は新書体に変わっているかもしれません。
駅ナンバリングも併記されています (HK 29)。
 
 

苦楽園口駅は相対式ホーム2面2線の地平構造で、南北方向にホームが延びています。
右(西)が1号線で下り甲陽園方面、左(東)が2号線で上り夙川方面です。
ホーム有効長は3両分で、ホームドアはありません。ホーム幅は広くもなく狭くもないですが、2号線の甲陽園方(写真左)は狭くなっています。
上屋は全3両分に設置されています。
各ホームにはベンチ・飲料自動販売機があり、2号線には空調完備の待合室とトイレ・車いす対応トイレもあります。
そして、1号線の甲陽園方には西改札口が、2号線の甲陽園方には東改札口があり、甲陽園方には両ホームを結ぶ地下道(階段のみ)があります。
写真は1号線より夙川方を望む。
 
 

2号線より夙川方を望む。
甲陽線は全線単線です。左側には夙川と桜並木(夙川公園)が並行しています。
この先、夙川が左へ離れ、閑静な住宅街の中を南下します。そして左へカーブすると終点の夙川駅へと至ります。ホームの手前で神戸本線とを結ぶ連絡線が右側へ分岐します(旅客列車は走行しません)。
 
 

1号線より甲陽園方を望む。すぐ先に踏切があります。
この先、右手に夙川を見て住宅街の中を北上し、やがて左へカーブすると夙川を渡ります。その後は住宅街の中を北北東へ走りますが、やがて沿線に緑が多くなってきます。そして左へカーブすると引き続き住宅街の中を北北西へ走り、最後は右へカーブして、進路を西北西に変える形で終点の甲陽園駅へと至ります。
 
 
あとがき  
私が苦楽園口駅で下車(乗車)したのは2018年の1度きりです。兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車しました(2019年全駅制覇達成済)。駅はローカル線の小駅そのものですが、設備の小ささに反して乗降客が多い事に驚きました。冒頭に説明したように駅名の由来となった苦楽園は遠いものの、駅周辺は住宅街が広がっていて、駅前はやや雑然としていたものの、山の手の雰囲気は感じられました。
 
東京からですと東海道新幹線で新大阪駅まで行き、東海道本線【JR京都線】に乗り換えて大阪駅下車。阪急の大阪梅田駅へと移動し、神戸本線の特急電車に乗って夙川駅で下車します。そして甲陽線電車に乗り換えて1駅目で下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、梅田からですと阪急の大阪梅田駅から上記のルートで到達できます。余裕で日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニがあるものの、気軽に入れる飲食店は少なく、チェーン店はラーメン「たろう」くらいでしょうか(飲食店自体は点在していて、カフェも多いです)。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
東京からの到達難易度もさほど高くありません。阪急甲陽線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は苦楽園口駅でも途中下車されてみて下さい!
   
(参考:阪急電鉄のHP、Google地図、Wikipedia)