マイクロエース 西武鉄道 001系 Laview(ラビュー)G編成 8両セットのレビュー的なもの | TKKseries8000‐677

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東京急行メインに旧大東急系の京王帝都・小田急・京浜急行など
撮りも模型もやっているけど、どっちも中途半端…どうやら最近のメインコンテンツは模型のようであるが、一応このブログのメインは実車の写真

 

ずっと楽しみにしていた模型が発売に

 

ということで、ご時世もあって5か月遅れとなりましたが、西武鉄道新型特急列車001系ラビューが堂々の製品化

 

大きな窓を持つ車両の表現など、気になるところが多数ありますので早速見ていきましょう。

 

 

 

見どころ多数で特別感のある製品ではありますが、ドノーマル仕様のごくごく標準的なマイクロエースの箱

 

拍子抜けというか、ちょっと意外でありました。

 

 

商品名

 

キャッチコピーは50年ぶりのブルーリボン賞受賞をPR

 

編成のプロトタイプは現段階で最終増備車のG編成です。

 

 

許諾関係は

 

西武鉄道株式会社商品化許諾済み 

製品化協力 西武鉄道株式会社

 

という独特な形式に

 

販売自体はマイクロエースの全国流通品ですが、そもそもが西武鉄道側の持ち込み企画だったりするのでしょうかね?

 

 

横面

 

室内灯の案内は薄型という見慣れないものですが、こちらも今回の001系ラビュー向けに新規開発されたものです。

 

 

イラストとバーコードと

 

製品クオリティに関係はありませんが、こちらのステッカー類はちょっと安っぽい雰囲気の現行仕様ですw

 

 

箱を開けてみます。

 

革新的な製品といえますが、開けた雰囲気はいつも通りのマイクロエース製品です。

 

 

取説

 

いつも通りのぺら紙1枚で、裏面の印刷も無し

 

あくまでも完成品ということで割り切っているのはいつも通り

 

 

アフターサービスの申込用紙以外に、前照灯パーツの交換方法を案内する用紙も封入

 

出荷時はハイビーム状態、それ以外のイベント時の表示やロービーム状態はパーツを取り換える形になります。

 

 

付属のステッカー

 

ローマ字表記も含めて基本的なものは全て網羅

 

前面用は

 

ちちぶ

むさし

ドーム

臨時

 

の4種類(臨時以外はローマ字表記もあり)

 

側面用は

 

特急ちちぶ池袋

特急ちちぶ西武秩父

特急むさし池袋

特急むさし飯能

特急ドーム池袋

特急ドーム西武球場前

臨時

 

の7種類(こちらも臨時以外はローマ字表記あり)

 

面白どころに走って基本的なものがないマイクロエースらしくはないですが、無難な内容で良いかと思います。

 

強いて言えば臨時で走った小江戸号があれば…ってところですが、こちらはサードパーティーに期待でしょうか

 

 

車輛側

 

ウレタンの色は水色、コーナーポップは池袋線の有名撮影地

 

 

コーナーポップの裏にLEDの差し替えパーツがあります。

 

ライトの点灯状態を変更できるのは斬新に感じますが、パーツの差し替えで光の透過する面積を変更している点は結構保守的だったりします。

 

 

お待たせ致しました、車両を見ていきましょう。

 

飯能方先頭車の1号車001‐G1号車

 

 

前面

 

今までにない前衛的形状の姿、忠実に再現されています。

 

 

車体の丸みやスカート回りも実車に忠実

 

シンプルなデザインが故に、前面手すりの印刷が良いアクセントになっていて見ごたえがあります。

 

 

側面

 

 

大きな窓から覗く特徴的な黄色い座席が見どころですが、西武鉄道ロゴや乗務員室のマークなどの細かい印刷もマイクロエースらしさ

 

 

1号車後方のドア脇にはラビューのロゴ

 

その下にはブルーリボン賞受賞記念の表記があります。

 

今後再生産があるとすれば、受賞記念ロゴなしの仕様となるのでしょうねw

 

 

妻面側

 

各号車ともに共通ですが、貫通扉は透明パーツを装備

 

昇降ステップが閉じている形態と開いている形態を再現している点もなかなか細かく、形状もめちゃくちゃシャープです。

 

 

屋根周り

 

前衛的デザインの電車ではありますが、屋根周りは目立つような処理をすることなく、ごくごく普通にクーラーとアンテナを装備するなどメンテナンス性を考えてか意外と保守的な設計になっています。

 

…なんてことに気づけるのもどんな角度からも眺められる模型ならではですね(笑)

 

 

分解して車内を眺めてみます。

 

基本的に何時ものマイクロエース製品ですが、窓形状の関係なのか少し分解しづらい点は要注意

 

 

1号車車内はトイレを完備

 

マイクロエース製品らしく見えない部分なのにとても忠実な作りこみですw

 

床板部分には台車のネジ穴が出ていますが、こればかりは仕方ないですしほぼほぼ目立たないのでOKですね。

 

 

ライトユニット

 

シースルーにはなっていませんが、運転席の表現があったりと凝ってはいます。

 

 

別パーツの運転台パーツ

 

T字型ワンハンドルマスコンの描写があるのと

 

 

愛称表示向けのLED上にドライブレコーダーを模した突起

 

T字型ワンハンドルマスコンの表現は鉄コレの東急8500系でもありましたが、ドライブレコーダーを描写した模型は今回の西武001系ラビューが初めてではないでしょうかw

 

 

2号車001‐G2号車

 

パンタグラフのある電動車です。

 

 

特徴的な座席が並び、足回りにはVVVF制御装置など

 

 

配管がない側の妻面

 

 

屋根周り

 

 

この製品唯一のがっかりポイントはパンタグラフでしょうか…

 

いつも通りのマイクロエース製品という感じでスリ板を平行にしてまともに上げるだけで一苦労のへなちょこ仕様orz

 

 

おまけにまともに閉じてくれず…もしかしたら閉じた状態ではなく正丸トンネル走行中のパンタグラフが縮んだ状態なのかもw

 

このパンタグラフだけは是正したいところであります。

 

 

3号車の001‐G3号車

 

先ほどの2号車とユニットを組むパンタ無し電動車です。

 

 

機器がなくすっきりした屋根周りと、銀色に塗られた床下機器が特徴的な部分

 

 

床下機器は整形色の違う別パーツかと思いきや、どうやら上から塗っているようで…

 

これ地味に大変なんじゃないかと思います。

 

 

屋根周りはクーラーのみを装備

 

スッキリとした姿になっています。

 

 

4号車001‐G4号車

 

単独Mかと思いましたが、パンタグラフを装備した付随車とのこと

 

 

パンタグラフ装備ながらも、機器が少なくすっきりした足回り

 

 

模型的には電動車向けの装備を一部別パーツにしているようで、取り付けの有無で両車を再現していました。

 

細かいところの作り分けには拘りつつも、しっかりと削れるところは削るマイクロエース製品らしい対応といえます。

 

 

屋根周り

 

 

左が既に紹介した2号車で、右側が4号車

 

ヒューズ箱が少ない屋根周りはしっかりと再現

 

片方がなくなるだけで大分印象が変わりますので、流用せずに再現してくれたのは嬉しいところです(笑)

 

 

5号車001‐G5号車

 

付随車ですが模型的には動力車

 

そして、本製品における技術的な最大の目玉といえる車両です。

 

 

側面

 

ぱっと見「動力車…????」というぐらいに、見た目的には差がありません

 

 

足回りに寄ってみると確かに動力車

 

ですが、何時もの絵にかいたような感じではなく、ある程度の立体感が出てそん色ない作りに

 

 

裏側から見るとこんな感じに

 

ギリギリまで削っているようで、動力ユニットが下に露出している限界設計であります。

 

 

車内を眺めてみます。

 

本当にこれだけ見る限りでは全く違いを感じず…動力なしの号車ですといっても騙せるんじゃないでしょうかw

 

 

定評のある水回りとメーカーがアピールするトイレ回りも忠実にw

 

何度も書いちゃってますが、この下に動力ユニットがあるという点、俄には信じられません

 

 

薄型になった関係で動力ユニット本体は軽いですので、車体上部にウェイトを装備

 

結構大きめのネジで止められています。

 

なるほど、これがあるから薄型の室内灯も必須ということですね…。

 

 

6号車001‐G6号車と7号車001‐G7号車

 

2・3号車と同様に電動車ユニットで、模型的には車号以外同様でしたので略

 

 

最後に池袋・西武秩父方先頭車の8号車001‐G8号車

 

 

座席の向き的に池袋始発の運用を想定

 

特に座席の向きを変えるギミックもなさそうなので、逆向きに走らせずらいのは難点か…と思いましたが、言われてみれば実車も飯能より先は座席が逆向きのままで走行していますねw

 

 

トイレ設備のある1号車に対して、8号車は全て客室という違いがありますが、この点も抜かりなく再現

 

もっとも昔ならともかく、今なら当たり前といえますが…

 

TOMIXの西武5000系レッドアローは再現されておらず、時代を感じますね。

 

 

ということで、マイクロエース 西武鉄道 001系 Laview(ラビュー)G編成 8両セットのレビュー的なものでした!

 

発表時から話題で待ち焦がれていた製品でしたが、その期待をさらに上回る実車同様に素晴らしい製品でありました。

 

パンタグラフの交換や座席への色差しやシール貼り付けなど、更に拘ればより格好いい姿に出来るでしょう。

 

西武ファンは勿論ですが、特急列車が好きという方であれば持っておくべきマストアイテム…いや言いすぎと思われるかもしれませんが、本当にそれぐらい素晴らしい、買って損をしない逸品であります。

 

 

最後にKATOのJR東日本E261系サフィール踊り子と並べてみまして

 

 

実車ではあまり縁がない両形式ですが、関東を走る良質な最新鋭特急列車同士の並び

 

 

本来ならあり得ない筈の並びを、簡単に再現できるのも鉄道模型の魅力でありますね(笑)