2022.5.8 東急8500系8631F、ツアー団臨として走る | たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

『縁は、連結する』鉄道など交通を中心に興味の赴くままに、日々呟き語るブログ。
※最近すっかり鉄道ルポタージュ化してますが、言いたいことを素直に言うという意味でブログタイトルは変えてません。
その時限りも大事だけど、できる限り日常を大事に。

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本当であれば昨日は、東京メトロ18000系18105Fの甲種輸送の撮影をした後は帰る予定だった。

だいたい長津田受け取りの甲種輸送を撮った後は、真っ直ぐ帰るのが定石。
家のこともあるし、昼時でお腹も空いてきたし、という至極まったりした考えだった。

ただ昨日は何故か、吸い寄せられるように長津田駅の外に出て、北側を中心に歩き回った。
橋を渡り、坂を上がり、坂と階段を下り。
この日の朝から妙に歩く意欲が高かったのだが、それはまだ続いていた。
それはGW後半をほぼほぼ棒に振ってしまったことと、強ち無関係ではない。

そうして、JR横浜線と東急田園都市線をまとめて潜るアンダーパスを歩いていた時だった。

よく見たコルゲートが…出てきた!?

突然のことに動揺し、慌てて道を駆け出した。

東京メトロ18000系と年の差、およそ40年近く。

残り2編成20両まで数を減らしてきた東急8500系最後の赤帯、8631Fである。


よくよく調べ直してみたら、今日はクラブツーリズムによる団体臨時列車が走る日だった。

今月に入ってから懸案事項が勃発していた関係で、記憶の片隅にも微塵も無い状況だった。

ただ、改めて冷静に考え直したら、東京メトロ18000系の甲種輸送だけの割には人出が多かったし

なかなかその数も減らないからおかしいなと思って、自分も歩く気になったのかなと。


ともかくも出てくるところを見てしまったから、しばらく陸橋上で待ってみることにした。

3日に出掛けた時と比べて、気温もさして上がらずに待ち易い気候だったのも幸いした。

ただ、またついうっかり、昼飯を食べるタイミングを逸してしまったのは反省だが。

しばらく、ポイントを微調整しながら待ってみた。


やがて10分ほど待った、13:23頃のことだった。

遂に8500系が出入庫線から出てきたが。

ありゃ、6番線に入線か!

配線上副本線は4・5番線のはずで、5番線に入るものだとばかり思っていたのでビックリ。

咄嗟のポジション調整に難儀したが、幸い左側に少々の余裕があり身体を振り直すことに成功。


ゆっくり入線していくさまを、後追い含めてどうにか押さえた。


1分ほど停車をして、すぐにツアー団臨は発車。

長津田駅に戻る余裕など、まるでなかった。


ただ、この陸橋上での撮影はリスクも負うなということは今回強く実感。

交互通行で通行量もそれなりにあるのに加え、東側には変則カーブと交差点が存在。

ただでさえ撮影者が輻輳しているために、西側からの車は過度に幅取りをして逆走状態になって

いるところに、対向車や路地から出ようとする車とお見合い状態になることも…

今回は流れ上陸橋で撮影したが、今度長津田に来る機会があった時には考えものかなと。


そんなことを考えて撤収し、後を追うように動き出しはしたが…

そもそも休日昼間でも過密なダイヤの東急田園都市線、縫うように高速で走り抜けたとのことで

鷺沼までは全く尻尾すら掴むことができない為体であった。


ただ、ツアー団臨は鷺沼で折り返しだった。

それで長津田検車区まで戻り終了だとのこと。


なんだ、短いんだなぁ。


中央林間〜久喜・南栗橋間のロングランを思うと、乗り鉄としては物足りなさは否めなかった。

ただ、検車区での撮影会などの非日常要素、なにより限られた乗車数で存分に満喫できることを

考えたら、やはりお金を出してでも参加する意義というものはあるのだろうか。

(後から資料を見たら、最近の同業他社と比べると相当リーズナブルだったようだが)


さて、後続の各停で鷺沼まで行くと、ちょうどそのツアー団臨が折り返すところだった。

東急所有の引き上げ線(長津田検車区鷺沼車庫)に入り、そこから下り線に転線してきた。


長津田と同様に本線入線であったが、下り3番線入線であるためどうにか後方から迎撃。

しかし、ちょうど大井町線直通急行も2番線に入るタイミングであったため、位置取りに際して

7両停止位置に支障しないギリギリのポイントで出迎えたのだった。



整備されたホームドアと、先端で動か(け)ない先客に阻まれ、完全な撮影は叶わず。


長津田よりは少々停車時間があったものの、13:54には再度発車していった。

追いつくとは到底思えなかったので、ここまで撮影して終了とした。


…ちなみに、ありがとうヘッドマークが付いてからはこれが初の撮影となった。

最近は基本的には平日ラッシュ時のみの運転となっているようで、走行区間近隣に赴いてみても

めっきり遭遇する機会がなくなってしまっていたので、遭遇できたのは嬉しいことだった。


しかし、先日二子新地駅構内で脚立撮影者がホームドアから身を乗り出したため非常停止となる

事案が発生しており、東急サイドは若干ナーバスになっているように感じられた。

(ツアー団臨添乗の車掌氏が、周囲に睨みかけているように見受けられたことも)


そして、今月末にはこの8631Fが運用を離脱し廃車となることが伝わってきた。

電車とバスの博物館のグッズ販売コーナーに情報が掲示されていたらしい。

そうなると、最後まで残るのは青帯の8637Fということになる。


…さて、これから先どうなっていくのであろうか。

既に不穏な臭いがチラついてしまっているが、最後までまともに見送れるのか。

それとも、この四半世紀の折々の記録蓄積を良しとし、一定の見切りをつけておくのか。

しばらくは少し離れた場所から、事の推移を見守ることとしたい。