シベリア鉄道・欧州遠征11 ハンブルクとライン川越境

この旅行は2018年の8月3日から28日にかけて旅した際の記録だ。もう4年近く前の話になってしまうが、中途半端に終わらせておくのも良くないと思うし、なにより良い機会ができたので更新を再開する。

というのも、待ちに待った2022年のGWに入る直前、東南アジア某国への1カ月くらいの海外出張を命ぜられた。一応、民間航空くらいは撮影できる環境なのでカメラは持ってきたけれど、どうせ天気は期待できないだろうと、外付けハードディスクに保存している写真をPCに移動させてきた。案の定、暇になったのでブログを更新しようと思う。

ドイツ北部の都市ハンブルクを訪れたのは、2018年8月22日から25日のことだ。

ハンブルクの北側に位置する港町、ラーボエに行って、ラーボエ海軍記念碑を見たい、という理由でハンブルクに滞在することになったと記憶している。

22日がフランクフルトからの移動日で、ムンスター戦車博物館を訪れた。ラーボエ海軍記念碑を見に行ったのが8月23日で、翌日の24日はなぜか予定を入れていなかった。

旅行を計画している段階では、バート・ドーベランのモリー鉄道に行こうかという話が出ていた気がするが、200km近く離れていて遠いということで、結局、何も決まらないままになってしまったような気がする。

それにしたって勿体ない事をしたなあと改めてバート・ドーベランまでの経路を検索してみたが、確かに、バート・ドーベランまでICEが走っていないので交通の便が悪い。ラーボエからだとローカル列車を延々乗り換える羽目になってハンブルクから行くより時間がかかるし、Lubeckまで戻ったとしても、SchwerinかBad Kleinenで乗り換えることには変わりがないようだ。荷物を持って移動を繰り替えるのは面倒だ。


そうして予定の入らなかった8月24日は撮り鉄に行こうと考えたようだ。

この当時は例えばTrainspoとか、Bahnbilderといった海外の鉄道写真情報を得ることのできるウェブサイトを知らなかったので、ひたすら画像検索をしたり、Google Mapの駅をひとつひとつクリックして出発案内を見て、どうやらハンブルクの南方へ向かう路線ならば何か撮れそうだという結論に行きついたと思う。

そうして、Hamburg-HarburgとBuchholzを結ぶ路線上にある、Kleckenという駅へ向かった。

ドイツの誇る高速列車、ICE 1 

一両だけ屋根の高い車両が食堂車、BordRestaurantである。夜行列車なら仕方ないが、このような高速列車やIC列車で食堂車やカフェカーを使う際、荷物はどうするのが正解なのだろうか。

都市間を結ぶIC列車も撮影することができた。

一枚目の、BR 101 014-9が牽引している列車は編成中にもう一両のBR101が挟み込まれていて、多層建てになっている。これは帰国後しばらくしてTwitterに画像を投稿した際に、フォロワーさんに教えて頂いて知った。

制御客車はダサすぎる、というかBR 101がダサすぎるという問題がある。

この区間で撮影するなら、ドイツ最大手私鉄のmetronomが撮影できる。

ダブルデッカー客車を7両も引っ張ってやってくる姿はなかなかお目に掛かれないと思う。

このmetronomは帰国後も模型が欲しいなあと思っているが、なかなか良い製品に恵まれていなくて、長い事残念に思っている。

11時頃から13時ころまで2時間ほど駅で撮影して、ハンブルクに戻った。metronomはホームページでそれなりに見やすい時刻表が公開されているので、便利に使えると思う。


一度ホテルに戻って食事を食べていると、晴れてきたので街歩きに出ることにした。

Type 474

アルスター湖とハンブルク駅の間で、ハンブル駅へ入線する線路を跨ぐErnst-Merckt通り(53.554764, 10.006250)から良い具合にハンブルクS-Bahnを撮影することができた。

490形は2018年製造の形式らしいので、最新型も含めてハンブルクS-Bahnの全形式を撮影できたようだ。


ハンブルクは運河が有名らしいということで、運河沿いを散歩した。

あまり気の利いたコメントは…ない。運河を見ても運河だ…としか思わないので、街歩きはあまり向いていないと思う。

アルスター湖とエルベ川を結ぶ運河沿いを歩いて、エルベ川は出てきた。

この船は”Cap San Diego”という船で、博物館になっているらしい。この手の博物館は往々にして結構面白いので、知っていれば中に入ったと思うが、なぜか素通りしてしまった。

旅行前は、ハンブルク潜水艦博物館に行こうという話をしていた気がするが、現地ではすっかり忘れて、見に行ってすらない。どうして…(現場猫)

対岸のブローム・ウント・フォス造船所のヨーロッパ最大のドライドック7(Trockendock Elbe 17)にコンテナ船が入渠する様子は見物できた。

といった具合で、ハンブルクで一日…まあ実質半日といったところだが、ダラダラと過ごした一日が終わった。改めて振り返ると勿体ないなあとは思うが、まあこれはこれで。


翌日の8月25日は一日かけてドイツを南北に縦走し、フランス東部のコルマールへの移動日としていた。

ユーレイルパス使用時、ICEの座席指定はアプリで簡単にできてしまうので当時の記録が全然残っていないが、Hamburg Hbfを10時くらいに出発して、フランクフルトの更に南のBaden-Badenという駅まで約680kmを乗り換えなしだったと記憶している。

ブログを書くためにGoogleで経路検索したところ、この区間を乗り換えなしの経路サジェストされないが、680kmを5時間半で走っているので、悠長に乗り換えなどしていると無理だと思う。

スイスとの国境、コンスタンツ行きのRE 4733列車に乗り換えた。この列車はちゃんと発車案内の写真を撮っていた(笑)

30分ほど乗車して、アッペンヴァイアー駅で下車した。

アッペンヴァイアーで乗り換えると、ライン川を挟んでフランスのStrasbourgへ行ける普通列車が1時間に1,2本走っている。

これはストラスブールに到着してから撮った写真だが、こんなイケてない気動車で国境を渡る。

勿論、ドイツ南部とストラスブールの渡航地点にこれしか走っていないという訳ではない。これはSWEGという私鉄が走らせている列車で、ほかにもフランス側の走らせているTER(地域圏急行輸送)も出ているし、フランクフルトからストラスブールまで直通のTGVも走っている。

(シベリア鉄道で話題のロシア軍の軍人にスマホを盗まれた結果、モスクワで安物のスマホを買った結果)ひどい写真で恐縮だが、このような近郊列車で最終目的地のコルマールへ向かった。

写真のタイムスタンプを見るに、ライン川を越える気動車が付いたのが17時35分頃で、おそらくこの近郊列車の出発時刻が17時45分だったようだ。ストラスブール駅は立派なアーチ屋根の駅舎だが、まともな写真を収めることなく移動することになったらしい。非常に残念だが、まあ、ストラスブールくらいなら訪問する機会はいつかあるかな、とは思う。

ストラスブールからコルマールは60kmくらい離れているので40分ほど乗車したようだ。

如何せん4年近く前の話だし、移動中にまったくと言っていいほど写真を撮っていないが(これこそがこの旅行最大の反省点であると自覚している)ともかく、8月25日はドイツを南北に縦断し、コルマールまで約800kmを無事に移動したのだ、というところで終えたいと思う。

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