ワンマン運転への移行がささやかれている山口県内のJR山陽本線。主力車種である下関の115系3000番台は対応工事が進んでいるようです。

 

 

ワンマン対応となった115系3000番台(写真はラストナンバー車組み込みのN-21編成)。クハ115形の正面左側の窓上部にこっそり折り畳んだ状態のワンマン表示灯が見えます。ドア誤扱い防止装置も備わり台車付近にはセンサーが付いたようですが、外観上は目立ちません=防府—大道

 

 

クハ115形の車内(写真はクハ115-3005)。都市型ワンマン運転と呼ばれるタイプらしく車内に運賃箱はありませんが、運転席背後の3人掛けシートが撤去されゴツい関連機器が増設されています。初めて見たときは「あれ?クハ115にこんな出っ張りあったっけ?」と、ファンや乗客として40年もお付き合いしているとは思えない鈍い反応をしてしまいました…

 

 

モケットを赤色系に変更している編成も(写真はN-04編成)。広島の227系と同じものでしょうか。今年でデビュー40年の115系3000番台ですが、今回の大掛かりな改造は「50年選手」の大台も視野に入りそうな勢いです

 

 

 

駅のホームにはいつの間にか、先頭車両の停止位置の前方にモニターのようなものが設置されていました(写真は新下関駅)。よく分かりませんが、これもワンマン運転用でしょうか。しかし2両編成(115系 T編成や105系)の場合、停車位置が異なるケースもあると思うので、どうなのでしょうか

 

 

 

JR西日本の交通系ICカードICOCAの利用エリアが今春、広島方面から徳山駅(山口県周南市)まで広がり、来春には下関駅まで拡大しますが、ワンマン運転はその時点で始まるのかもしれません。

 

 

「どうぞこの先も気をつけていってらっしゃいませ」。先日、久しぶりに乗った山陽本線。下関駅に着くときの車掌さんの肉声からは、ワンマン運転の自動放送にはない温かさが感じられました。これもそのうち聞かれなくなるのかと思うと、ちょっと寂しいです。

 

 

 

【追記】

ワンマン改造を受けていなかったN-12編成は廃車となりました→115系3000番台 編成単位で初の廃車