皆様こんばんは、備前国鉄道です。
 
今回からは4月10日に行った大回り乗車のご報告をさせていただきます。
 

 
まずは大回り乗車についてご存知ない読者の方向けに簡単に解説を。
 
 
北海道から九州まで日本全国に路線網を持つJRグループですが、そのうち東京・仙台・新潟・大阪・福岡には「大都市近郊区間」というエリアの設定があります。
 
この大都市近郊区間内には多くの路線が通っており様々な旅行経路が想定されるため、「この区間内にある駅相互間の発着であれば、実際に利用した経路に関わらず、最も安くなる経路で運賃計算をしますよ」という特例があるんです。
 
この制度があるおかげで、山手線内や大阪環状線内は外回りと内回りどちらに乗っても目的地までの運賃は変わりません。
 
途中下車(改札を出る)ができなかったり、同じ駅を2度以上通ってはいけない等の制限はありますが、この特例をうまく使えば初乗り運賃の切符で都道府県を跨ぐような壮大な遠回りが可能になります。
 
今回はJR奈良線の東福寺駅から150円の切符を買い、普通に乗れば所要時間2分で到着するはずの京都駅まで旅行する予定で出発しました。
 
(大阪近郊区間の路線図はJRおでかけネットより)
 
 
東福寺から乗車する本日1本目の列車は区間快速の奈良行き。
 
奈良線の区間快速は朝夕ラッシュ時間帯にのみ設定されている種別で、途中の宇治駅までは「みやこ路快速」と同じ停車駅に停まり、宇治から先は各駅停車になります。
 
この日は日曜日で、午前中に京都から奈良方面へ向かう区間快速は土日祝ダイヤではこの1本のみ。
 
狙っていた訳ではないのですが、偶然にもちょっとレアな列車に当たりました。
 
というわけで、京都駅とは真逆の六地蔵駅方面へ向けていざ発車です。
 
 
宇治駅付近で線路内に野良猫が侵入していたため警笛を鳴らしながら徐行運転をする場面があったものの、区間快速はほぼ定刻通りに南下していきます。
 
山城青谷駅は城陽市内最南端に位置する駅で、京都府内きっての梅の名所として知られる青谷梅林の最寄り駅。
 
京都行きの205系普通電車とここで行き違い、山城多賀、玉水、棚倉、上狛と進んでいきます。
 
 
東福寺からおよそ45分で、"京都府"木津川市にある木津駅に到着。
 
奈良線はこの駅が終点で、木津~奈良間は関西本線に乗り入れて走っていきます。
 
つまり、奈良線は厳密には奈良県を通っていないんです。
 
 
9時32分、奈良駅に到着です。
 
ぜひ途中下車して奈良観光を…したところですが、今回ばかりはできません。
 
さらに先へ進むべく、乗り換え路線が発着するホームへ移動します。