下灘周辺のお宅によくあるお道具が、スコップと竹ぼうきです。
ところで、スコップの作り方をネットで調べていて、すごいモデラーをみつけてしまいました。たぶん北海道にお住まいの、クマコロことマツバ・シュンイチ氏です。おそらく氏は鉄道模型の愛好家ではないと思うのですが、150分の1の建築物を作っていて、そのリアリティたるや、ひれ伏したくなるようなレベルです。なにせ小生が、小さいがゆえに省略、あるいは簡略化しているアクセサリーを、ことごとくスケール通りに作っているのですから。しかも3Dプリンターやらカッティングプロッターといったデジタル機器を使うのではなく、従来からのアナログ工法です。氏のツイッターをみてから自分の作品をながめると、もはや、がっくりとうなだれるしかないです。
そのマツバ氏が2015年8月20日に投稿したツイッターで、150分の1のスコップの作り方を紹介していました。写真だけで、製作方法が完全にはわからなかったので、小生なりの方法で角スコップを作ってみました。氏のスコップのほうが圧倒的によくできていて、小生のそれは「後出しじゃんけんなのに完敗」ですが、皆様に「おお、これなら俺のほうが上手い」という優越感と安心感をご提供できると思うので、ご笑覧いただきましょう。
ネットから実物画像をいろいろお借りして、パワポで設計図を作りました。
プラ丸棒を伸ばしたものをV字型にそおっと曲げて、間に短い取っ手を入れます。これを柄とイモ付けします。流し込みタイプのプラセメントで組んでから、瞬間接着剤で補強しましたが、強度は全くないので、取扱注意です。
リアルなスコップ面に見えますが、印刷したものを切り抜いただけです。
柄を乗せて、この上からアルミテープを貼ります。台座とくっつかないように、テフロン加工してある荷造りテープの上で作業します。
アルミテープの余白をアートナイフで切り取って、瞬間接着剤で補強します。
取っ手をフラットレッド、柄をデザートイエローで塗りました。
ブラックとシルバーを混ぜてアルミテープの面を塗りました。
できました。マツバ様のものと比べると「月とスッポン」ですが、一応、見た人から「スコップを作ろうとしたんですよね。頑張りましたよね」とは言っていただける出来かも。
強度に問題があるので、取っ手の組み方を変更してみます。
できましたが、左右対称にならないので不細工です。
ただし、もったいないのでボツにはしません。工作を続けます。
アルミテープを貼りました。
出来ましたが、取っ手がでかすぎます。
最初の方法に戻ります。取っ手を作って…。
柄をプラセメントで芋付けしてから、瞬間接着剤で補強します。
うーん、これも取っ手がでかすぎました。
もう1つ作ります。うーん、今度はVが広すぎるかも。
3つできましたが、どれも最初に作ったものから進歩していません。
気を取り直して、竹ぼうきに取り掛かります。ネットであれこれ調べたのですが、これだ、という作例がないので、とりあえず、印刷したものをプラ丸棒の引き伸ばし線に貼ってみました。裏面にも同じ図柄があります。
アートナイフで余白を切り落としました。当然ながら立体ではないのですが、あれれ、意外とリアルに見えます。
2本目も作りました。
塗装しました。竹ぼうきの白い余白部分はこげ茶色でタッチアップしています。左端の庭ぼうきも、けっこうリアルに見えますが、これも紙を貼り付けただけです。
竹ぼうきの片面にゴム系接着剤を塗って、古い筆をカットしたものを貼り付けました。置き場所を工夫すれば、十分実用になりそうです。
というわけで、スコップはイマイチですが、竹ぼうきは簡単かつ実感的です。皆様のレイアウトにもいかがですか。