JR北海道で昨年12月から予告されていたキハ183系(N・NN183)を2両のみデビュー当時の塗色(新特急色)に復刻するという企画は、2月に2度も襲った例のゲリラ豪雪の影響で遅れていたのですが、4月下旬になってグリーン車のキロ183-504が出場し先行して営業運転を開始、そしてG・W期間中の5月3日~5日は「特別に2両揃って運転します」との事で、3日のオホーツク1号から先頭車(キハ183-8565)も営業運転を開始しました。
 
 
 
私はキハ183系といっても、スラントノーズの0・900番台よりも貫通型のN・NN183と呼ばれる500(1500)・550(1550)番台のほうが大大大好きで、国鉄末期のN183系の登場により、元々大好きだったキハ80系が引退に追い込まれたのは残念ではありましたが、それを補って有り余る魅力がありました。先頭車は再び貫通型を採用した事に伴いキハ82形を近代化したようなデザインは一目見てすっかりお気に入りとなり、普通車の背面テーブル付R55系リクライニングシートの座り心地は従来のキハ183系のR51C簡リクとは雲泥の差ともいえる程進化し、そして眺望性を向上したキロ182-500のハイデッカーグリーン車はまさに在来線特急車両の頂点ともいうべき車両で、憧れの存在でもありました。
(N・NN183系で組成された特急北斗。函館駅にて1992年3月撮影)
 
 
 
そんなN・NN183系も、その後HET色やとかち色に塗装変更されて新特急色だった時期は短かったのですが、特急オホーツクのヘッドマークが旧デザインに復刻された事に続いて車体色もデビュー当初の塗装を再現する事となり、私のかねてからの願いが叶ってとても喜ばしい限りであります。
しかし塗装変更は2両のみで、残念ながら編成単位での変更は叶いませんでしたが、もはや車両数が限られているキハ183系で、なおかつ引退が迫る中で全ての車両までというワケにもいかないのでしょう。ちょっと残念なのが、先頭車が1986年製ではなく1990年製のキハ183形(※リゾート編成除く)最終ロットの車両(原番号1565)である事ですが、一応デビュー当時は同じ塗装を纏っていたのでまぁ良いとしましょうか。
 
残念ながら3日のオホーツク1号は撮影する事はできませんでしたが、2巡目となる4日のオホーツク3号を大麻某所で撮影する事ができたので今回紹介させて頂きます。乗り鉄がメインの私だけに本当は3日間の間に乗車したかったのですが、何せG・W中の最繁忙期につき道内外からの旅行者が多数押し寄せており混雑は必至なため、流石に今回は撮るだけに留めておきました。
編成は前日の1号と同様1両増結の5両編成ですが、札幌方の4・5号車が差し替えられています。流石にこの撮影地も10人以上はいたであろう同業者がズラリとカメラを構えていたため、ポジションの関係で架線が鬱陶しいのは仕方ありませんね。それでも、来年は一緒に撮れるかどうかわからない桜をバックに撮影する目標が果たせて良かったと思います。まぁ…私は撮り鉄メインではありませんので写真の腕は期待しないでください…(汗)。

 
 
 
バックショット。前日はキハ183-4558(青スカート)が5号車でしたが、今回は4号車のキハ182-7557と共にキハ183-8563に差し変わっています。この写真では判りづらいですが、復刻塗装とは裏腹に従来のHET色は3両ともボロボロで惨めな姿を晒しており、これらこそ「いまこそ輝け!」とばかりに何とかしてもらいたい処なのですが…。
 
 
今回はこの辺で。次回は再び旅行記を紹介したいと思います。