番外 かつて北九州市小倉南区曽根に存在していた、旧北九州空港の閉港2年後、平成20年撮影時の記録 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)


 
 当ブログでもこれまでもご紹介しております、上の画像にあります福岡県北九州市の現在の北九州空港は、上の画像にもありますように平成18年に開港しました空港でありまして、地元北九州市に本社があります、画像2のスターフライヤーといった航空会社を中心に運航されている事はこれまでも皆様にご紹介しました通りでもあります。
 
 この空港の大きな特徴と言いますと、一番の特徴は空港自体が周防灘沖に建設されました海上空港である事もありまして、24時間の発着が可能になっているのが大きな特徴でありまして、実際に隣町の苅田町より空港連絡道路が存在しておりまして、後述のこれまでの旧空港とは大きく変化しているのが現空港の大きな特徴でもあります。
 
 尚、この空港は他の空港と同様「新型コロナウイルス」によりまして多くの便の欠航が見られております。詳しくはHPをご覧いただきたいと思いますが、今後「コロナ禍」も落ち着きまして、再び元の本数に戻る事を願いたい所ではあります・・・。
 

 さて、平成18年に現空港が開港している訳でありますが、それ以前にも北九州市内に先代の北九州空港が存在しておりまして、今回は平成20年に収めておりました閉港2年後の姿に関しまして皆様にご紹介してまいります。
 

 旧北九州空港は、北九州市小倉南区曽根に存在していた空港でありまして、昭和36年にかつての飛行場から転用して開港しておりまして、、平成18年の新北九州空港開港直前に閉港となった空港でもあります。
 
 当時はプロペラ機によります全日空(ANA)の大阪線のみでありまして、その後定期便廃止に伴い一時旅客の利用ができない時期もありましたが(この間はセスナ機などの離着陸が主)、昭和63年に滑走路を延長(1500メートル→1600メートル)した事でジェット機の離着陸が可能となった事から、旧日本エアシステム(JAS)が東京(羽田)線を就航させておりました。
 

 その後、閉港末期の時点では、旧日本エアシステムから変わりました日本航空(JAL)によります東京(羽田)線5往復が就航しておりまして、昭和63年より3往復増発させまして連日就航しておりました。しかし、ご紹介しておりますように周防灘沖に新北九州空港が建設された事から閉港となりまして、現在この空港の跡地は、宅地化された所あれば、病院や物流センター・工場などと言った施設が建てられるなどの変化が生じております。
 

 ここからの画像は、平成20年に撮影しておりました、旧北九州空港閉港後の姿であります。後述のように、既に空港ビルといったものはありませんが、少なからず名残だけは旧空港内各所に見られておりました。
 

 まず画像は、JR日豊線下曽根駅であります。この駅が旧北九州空港の最寄駅でもありましたが、この旧北九州空港駅へはこの駅から徒歩でも行ける距離でもありました。また、閉港前には小倉駅・折尾・黒崎からも西鉄バス北九州の直行連絡バス(折尾、黒崎線は高速道路経由)も運行されておりまして、旧空港時でも利便性は確保されておりました。
 

 約10分ほど歩きますと、旧北九州空港の入口にやってまいります。この入口に入りますと、この時点では既に解体されておりましたが、この奥にターミナルビルが設けられておりました。
 
 入口の所には、画像のように柵が設けられておりまして、当時閉港後も警備員が常駐しておりました。実際に、「移転のお知らせ」と書かれた看板がこの旧北九州空港が閉港した事を伺う事ができておりましたし、閉港していても柵が設けられている所が厳重さを伺えさせる所が印象的でもありました。
 

 柵の手前より、奥を収めた所であります。この奥には管制塔が見られておりますが、旧ターミナルビルに関しましては管制塔の右横に設けられておりました。しかし、この姿からもわかりますように、先述のように既に旧ターミナルは姿を消しておりまして、名残としまして管制塔が残されていた事がお分かりいただけるのではないかと思います。
 

 これからは、旧空港沿いを西方向へ歩いたものであります。画像は管制塔でありますが、先述のように正面側からでは詳しく見る事ができませんでしたが、正面から西側の空港沿いにあります道路からは画像のように詳しく見る事ができておりました。
 

 画像は、この頃建物が建設されておりましたが、この建物は「九州労災病院」となる建物であります。この「九州労災病院」の敷地は、ちょうど旧滑走路の西端にあたる部分に建設されておりましたが、その後この病院の前にはスーパーやドラッグストアが建設されておりまして、大きな病院に沿いまして、様々な商業施設も進出するようになっております。
 

 この旧北九州空港西端?であります。画像のように住宅と空港敷地とが密接していた事がお分かりいただけるのではないかと思います。それにしても、航空機の騒音がどうだったのか?ジェット化されていた事を思いますと正直気になる所ではありました。
 

 空港の近くにあるものと言いますと、一番考えられるのがレンタカー店でありましょうか。このレンタカー店も、北九州空港から徒歩数分で行く事ができておりましたが、残念ながら閉港となりましたので、その後店名(北九州空港店→下曽根店)を変えて引き続き営業されておりましたが、残念ながらその後閉店しております。やはり、空港閉港となりますと頼りになる所がなくなった分、仕方がない所でもありましたでしょうか?
 

 今回は、下曽根駅の近くにありました旧北九州空港をご紹介しましたが、この空港の跡地活用も、閉港から16年、この訪問からも14年経過しまして、先述の「九州労災病院」やドラッグストア・スーパーに加えまして、宅地化や物流センター・工場などが進出しておりまして、旧空港北側は埋まっている所もあるなど徐々に変化が生じつつあるのが現状でもあります。それほど旧空港としての名残も消えつつある訳でもありますが、今回ご紹介しました事で、かつてはこの地に空港が存在していた事を覚えていただきたい方は覚えていただければとも思います。