2022年 GWのみん九旅③佐世保を海から!軍港クルーズ | 風かおる 鉄の路

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主に私が乗車した乗り物関連(鉄道中心)、その他気になったことを綴っていきます。稀にお絵かき。

みんなの九州きっぷ2日目も博多からスタートです!

今日は昨日とは打って変わって晴れのようです。

 

まず乗るのはみどり3号。

 

有田陶器市開催中ということもあって上有田にも臨時停車するとか。

そのせいか人が多く、指定が取れませんでした…

 

 

なんとか自由席の窓側を確保し、佐世保に向け出発です!

783系は2022年4月現在、自動放送が旧来のままになっているのでなんだか安心できます(?)

 

鳥栖を出て、列車は長崎本線へ。

 

広大な佐賀平野を眺めます。

 

肥前山口からは佐世保線へ。

 

複線化工事が終わった区間を走ります。

 

ぷっつんと切れた高架が左に。

西九州新幹線のものです。

伸びることはあるのでしょうか…

 

西九州新幹線と並行して武雄温泉に到着。

 

対面乗り換えとなる武雄温泉駅新幹線ホームはすでにほぼ完成していました。

 

在来線側は10番線になるみたいです。

 

西九州新幹線が離れていき、列車は有田方面へ。

 

有田陶器市開催中なので上有田に臨時停車します。

さすがに放送は対応していませんが、電光掲示板はしっかり対応していました。

 

上有田停車。

多くの方がここで下車していきました。

 

上有田を発車すると次は有田。

 

こちらでも多くの方が下車。

車内はガラガラになってしまいました。

 

次の早岐では佐世保車両センターに止まる813系を見ることができました。

813系は普段佐世保線に乗り入れることがないのでなかなか珍しい光景です。

 

早岐で進行方向が変わり、佐世保に到着。

 

さて、せっかく土日に佐世保に来れたので…

 

前から参加してみたかった軍港クルーズに…!

 

……ですよね~

予約してなかったのが悪いのですが、見事に満席でした。

 

 

さすがに諦めかけていたら…

なんとキャンセルが出たらしく、見事復活!

乗ることができちゃいました!

 

思いがけない幸運です。

 

(ちなみに軍港クルーズは全国にいくつかあるのですが、佐世保のが一番運航日数が少ないのだとか)

 

ということでさっそくのりばへ移動~

 

 

乗るのはこちらの黄色いおふね。

すでにけっこう乗っていますね。

 

私もさっそく乗船します。

 

船の後ろの方に陣取り、出港を待ちます。

 

船のそばにふわふわミズクラゲが浮かんでいてほっこりしました。

 

11:30、船は佐世保港一周に出発です!

 

出港するとまず見えてきたのが米海軍の建物。

屋根が緑色なのが特徴だそうです。

 

旗竿が立っていて、右から日本、アメリカ、そして国連旗。

ここ佐世保には朝鮮戦争時の「国連軍」の後方基地が現在もなお置かれているそうです。

ちなみに星条旗の下にある黒い旗はこれまでの戦争での死者を弔うもので「君たちのことを忘れない」という意味が込められているとか。

 

そしてその隣が米海軍立神港区。

大きな巨体を横たえているのはアメリカ級強襲揚陸艦の1番艦、その名も「アメリカ」だそうです。

アメリカの国名を冠する強襲揚陸艦が日本に配備されるのは日米同盟の強固な証拠だとガイドの方が力説されていました。

現在は改修中なようですね。

 

それにしてもおっきい…

後ろにいるのはドッグ型揚陸艦のどれからしいです。

 

その横には海上自衛隊の基地も存在します。

こちらはこんごう型護衛艦の1番艦「こんごう」。

日本で最初のイージス艦なのだとか。

大きな鉄塔みたいなものが特徴的です。

 

「こんごう」の左にいるのはあきづき型護衛艦3番艦「すずつき」。

 

 

この方向から自衛隊のおふね見ることあまりないので新鮮ですね。

 

さらに遠くにはむらさめ型護衛艦2番艦「はるさめ」の姿も。

 

「はるさめ」の隣にいるのは、あさひ型護衛艦1番艦「あさひ」。

 

 

その近くには緑色の大きなクレーンが。

250トンジャイアントカンチレバークレーンといって、SSK(佐世保重工業)のシンボル的なクレーンです。

 

こちらはましゅう型補給艦2番艦「おうみ」。

 

このように短時間でたくさんの艦船を見ることができました。

さすが佐世保。

 

続いて船がやってきたのは赤崎地区。

ここには18万3000kLともいわれる巨大な石油貯蔵施設が存在します。

それにしてはタンク2基しかなくて少ない…と思ったら。

 

なんとこの山の地下に巨大タンクが存在するのだとか…

山がタンクなんて壮大すぎますね。

 

ここから船はスピードアップ。吹き付ける風が心地良いです。

 

やがて再び緑色の建物が現れました。

 

 

こちらも貯油施設、庵崎貯油所です。

 

やはり地下に燃料タンクがあって、物々しい警備の看板が。

 

2つの貯油施設を通り過ぎた船は佐世保湾の湾口を望む地点に。

「廻れば七里」と呼ばれるほどこんなに広大な佐世保湾ですが、その湾口はたったの850mしかないとか。

このように湾口が狭いにも関わらず中心部が深い佐世保湾は古くから佐世保鎮守府が置かれるなど、軍港として利用されてきた歴史があります。

 

前方に目をやると、3本の高い塔。

針尾無線塔です。

太平洋戦争開戦時の暗号電文を送信したとかしなかったとかいうことで有名ですね。

 

船は向きを変え、港の方へ。

見えてきたのは佐世保教育隊の建物。

海上自衛隊の隊員を訓練するための施設です。

 

その中でひときわ目立つ大きなパイプのある施設は艦内火災の訓練を行う施設なのだとか。

 

屋外にはカッターという手漕ぎの船が。

教育隊ではこれを漕ぐ訓練があり、とってもキツいのだとか…

私もカッター漕いだことが1回だけあるのでそのキツさはよくわかります……

 

佐世保教育隊の敷地は旧海軍佐世保航空隊の跡地のため、現在もこのような遺構が残っており見ることができます。

 

続いて見えてきたのは、なにやらたくさんの柱に囲まれた建物。

 

実はこれ、米軍の弾薬庫で、周りの柱は全部避雷針なのだとか。

万が一落雷でもしたらとんでもないことになりますからね…

 

弾薬庫を過ぎると佐世保港では数少ない民間エリア。

たくさんの貯蔵施設が立ち並んでいます。

 

それを過ぎたところで…このクルーズ一番のみどころ。

海上自衛隊倉島岸壁へと入っていきます。

 

まずは奥から。ひらしま型掃海艇1番艦「ひらしま」。

 

そして…艦船にかなりの距離まで接近!

 

こんなに近くまで寄ってくれるなんて…!

 

あぶくま型護衛艦2番艦「じんつう」の上では乗組員の方が手を振ってくれています!

 

艦上の設備を間近で見ることができました。

 

手前からあぶくま型護衛艦2番艦「じんつう」、あさぎり型護衛艦7番艦「さわぎり」、むらさめ型護衛艦8番艦「あけぼの」。

 

護衛艦が3隻並んでいる姿はかっこいいですね~!

 

そして、ガイドさん曰く一番の目玉がこちら。

もがみ型護衛艦1番艦「もがみ」です。

こちらなんと旅行日の2日前、2022年4月28日に就役したばかりの最新艦。

 


ツルッとした船体が特徴です。

今後22隻配備されるそうで、これからはこのようなスッキリした見た目のおふねが多くなるのかもしれません。

 

最新鋭のおふねを見たところでコースも終盤。

 

最後に現れたのはひうち型多用途支援艦3番艦「あまくさ」。

熊本地震の災害派遣にも活躍したおふねです。

 

港に戻る途中、佐世保駅に停車中の有田陶器市みどり93/94号の車両を発見。

次はあの列車に乗ります。

 

ということで1時間のクルーズが終わりました。
陸上からだけでは知ることができない軍港・佐世保。
様々な艦船や施設を海から見ながらその一端に触れることができました。
 
来る時期によっては別の艦船がいることもあるとか。
また機会があればこのクルーズに参加してみたいですね。
 
それでは続きます。
 
★乗車データ
4003M 特急みどり3号 佐世保行き博多(8:36)③→佐世保(10:26) 783系 CM12編成
※2022年4月30日乗車
 
 
 
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