4月28日から30日まで2泊3日で北海道へ撮影に出かけたので、今日から三日連続でご報告したいと思う。

 

仕事は別として4月の北海道は初めて。新緑にはまだ早いだろうが、桜が見られるのではと期待して行った。

28日は新千歳空港からレンタカーで出発。レンタカー会社がランクアップしてくれてのAWD車。まだスタッドレスタイヤを履いているのが北海道っぽい。今回は室蘭本線のキハ281系やキハ261系1000番台の“北斗”、函館本線電化区間の789系“ライラック”や“カムイ”などキハ283系ライクな顔の車両達が目当て。

まずは長万部を目指して室蘭本線に沿って走った。苫小牧のチンタラ走りを抜けるのに時間がかかったが、街なかを抜けると快適。雪をいただいた樽前山がクッキリと見えていたが、社台のあたりに適当な駐車スペースはなく素通り。結局富浦まで来てしまった。公営墓地付近から太平洋を背に富浦の街を走る列車を何本か撮影した。

↓富浦の街を駆け抜ける“北斗”

↓キハ150の普通列車
その後も線路とつかず離れずの国道36号を通ってロケハンしたものの、ここぞという場所がないままに非電化区間に入った。途中室蘭の風景がとても気になり渋い年季の入った感じの工場施設と絡めて撮れればなぁと思ったが、車を停める場所もなく通り過ぎてしまった。次回以降の宿題にしようと思う。
↑黄金近くの跨線橋から

そのまま黄金近くまで来て、道路跨線橋の上からトンネルを出てくる貨物列車を撮ることにした。線路と交差する箇所には金網が張られていて、わずかな隙間から細い胴鏡のレンズを通して撮ることになるが、やってきたのは赤スカートのDF200だった。ここまで来たら、海際の駅として有名な北舟岡に行ってみることにした。北舟岡自体はなかなか撮影には難易度が高そうだったが、途中で気になるポイントがあり、そこまで戻って何本かの列車を撮影した。ここで複線の線路を横切るキタキツネを目撃した。

↓黄金-稀府の踏切にて

↓同じ区間の別の踏切にて
↑この列車は徐行してやってきた。遮断機の棹の外側から撮っているが、僕のせいで徐行しているのかと肝を冷やした。幸い警笛を鳴らされることもなかったので、別の事情だったのだろう。
↓上の写真と同じ場所から
あたりは磯の香りがプンプンしていて海辺にいることが実感できた。この日は天気がよく、はるか対岸の駒ヶ岳が見えていたが、この時間になると太陽の光が弱くなってきたので撮影を切り上げ、一路長万部に向かうことにした。礼文華のあたりでは桜が満開だったが、天下の国道に路肩駐車するわけにもいかず、車から見るだけだった。

日がどっぷりと暮れた頃長万部に着いた。ゴーストタウンのような町で唯一のスーパーにて惣菜を物色するが期待はずれもいいところ。宿に着き温泉でひと風呂浴び、ビールを飲みながら調達した惣菜を食べてすぐに就寝した。こういう晩はサッサと寝るに限るというのが長年の旅の経験からの学びである。