しまんトロッコ

JR四国予土(よど)は、高知県の窪川駅(正確には若井駅)宇和島駅(正確には北宇和島駅)を結ぶローカル線で、窪川駅の時刻表によると1日4本のみ😯

 

そんな4本のうちの1本が週末になると、トロッコ車両を連結し「しまんトロッコ」号として運転されます。
 
 
トロッコ車両に乗れるのは、途中の土佐大正駅~江川崎駅の間のみなので、トロッコ車両に乗る人も、一般車両の人も、一緒にキハ54に乗り込みます。
 
 
そしてこちらが、増結されたトロッコ車両。

実は前回乗車した際には大雨で、「濁流の四万十川」を眺めることになりましたので、今回は「清流の四万十川」を見たいと期待して予約しました。

ですが、窪川駅周辺は分厚い雲に覆われており、今回も怪しい空気が漂います😥
 
 
雨が降ってくると、トロッコ車両にある「雨よけ用のビニールシート」が下ろされます。

現時点では、めくれ上がっていますので、天気がもつことを祈りつつキハ54に乗り込みましょう🙏
 
 
客車を改造したトロッコ列車は全国で見られますが、貨車を改造したトロッコ列車は貴重です。
 

  予土線へ

窪川駅から若井駅の間は、土佐くろしお鉄道中村線ですが、乗務員さんは窪川駅からJR四国の担当になります。
 
若井駅を過ぎ、実際の分岐点である川奥信号場で一時停止。
下の写真で、左奥のトンネルへ向かうのがJR予土線の宇和島方面、右手に分かれていくのが土佐くろしお鉄道中村線の宿毛方面です。
 
 
その前に、窪川駅出発直前から、雨が降り出しまして、山あいに入ったことでさらに本降りになってしまいました😭
 
今回も、雨の「しまんトロッコ」になりそうです。
 

  いよいよトロッコ区間へ

窪川駅を出発して約30分。土佐大正駅で3分停車します。
予土線の車両にはトイレがないため、停車駅で用を済ませるしかありません。
 
土佐大正駅には、ホーム上にバイオトイレ1基があります。
 
 
土佐大正駅では列車交換があります。
やってきたのはウルトラトレイン
ウルトラトレインは5月22日で運行終了になりますので、貴重ですね。
 
 
準備が整うと、トロッコ車両に案内されます。
 
4月の土曜日でしたが、トロッコに乗車したのは10人余り。
私は、進行方向右側最後列の10D席を確保しました。
 
 

検札の際に、車掌さんにお願いすると「しまんトロッコ」オリジナルのスタンパーを押してくださいます。

また、記念乗車証缶バッジ(デザインは何種類かあります)がもらえます。

 
 
車窓には、四万十川名物の沈下橋が見えてきました。
雨ではありますが、辛うじて濁流ではない四万十川を眺めることができました。
 
 
車窓からもいくつもの沈下橋を見ることができますが、四万十川全体では48もの沈下橋が残っているとのこと。
それらをめぐってみる旅もたのしいかもしれませんね。
 

  沈下橋以外にも見どころあり

 秘境感が漂う、土佐昭和(とさしょうわ)
乗降人員1日2人というのも頷けます。
 
 
そんな駅から乗り込んできた人が1人🤔 
その人は乗客ではなく、車内販売の方でした。
観光ガイドをしながら、四万十牛バーガー、ゆずドレッシングなどを販売してくれます。
 
 
皆さん1品ずつくらい購入されていましたが、せっかくの車内販売ですので、積極的に利用したいですね🙌
 
そして、この時期ならではの見どころは、四万十川の「こいのぼりの川渡し」🎏

山の上から2本のロープが張られ、たくさんのこいのぼりが泳いでいる風景が見られます。

昨年、一昨年は中止でしたが、今年は3年ぶりに、4月10日~5月7日まで開催されています。

 
 
十川(とおかわ)手前にある、トンネルとトンネルの間で一番近く見えるのですが、ほんの一瞬なので、写真が上手く撮れません💦
こいのぼりの時期限定でその区間で減速していただけるといいのですが…。
 
国道381号線の立派な橋が見えてくると、次は半家(はげ)です。
 
 
珍名駅でお馴染みの半家駅では、駅名標撮影タイム。
頭髪とは何の関係もないのですが、人気は抜群です😁
 
 
この辺りまでくると川幅も広く、流れも穏やかになります。
対岸の景色が水面に映っていますね。
 
 
トロッコに乗ること約50分。
車窓から、四万十川が見えるのも江川崎(えかわさき)までです。
 
江川崎駅でトロッコ区間が終了し、一般車両に戻ります。
江川崎駅では3分停車。駅舎隣の公衆トイレで用を済ませておきましょう。

 

  いろいろな列車と交換

列車は高知県から愛媛県に入ります。
予土線は愛媛県側の方が列車本数が多めです。

吉野生(よしのぶ)ではキハ32の一般車両と列車交換。
この列車、残念ながら乗客はゼロでした😭
 
 
ロングシートなので、車窓を楽しむには不向きです。
伊予宮野下(いよみやのした)駅で、海洋堂ホビートレイン「かっぱうようよ」号とすれ違いますが、残念ながらかっぱの鳴き声を聞くことはできませんでした。
⚠️かっぱうようよ号には、かっぱの鳴き声のようなミュージックホーンがあります。
 
 
予土線で前面展望が一番楽しい区間は、務田(むでん)北宇和島(きたうわじま)
 
けもの道のような線路を、時速30km/hでコトコト走るのは、ローカル線らしさ満点です。
倒木があっても、動物が出てきても、全く違和感がありません。
 
 
宇和島駅到着前に、0系新幹線を模した鉄道ホビートレインの姿も眺め、無事に終点の宇和島(うわじま)に到着!
 
宇和島駅では、2022年4月2日~5月29日の間、乗車当日のしまんトロッコ」の指定席券を見せると、オリジナルブランケットが貰えるキャンペーンを実施中です(先着500名)。
※5/15追記※本日で先着500名に達し、終了の見込みとのことです。
 
 
貰えるのは、宇和島駅(近永駅や松丸ふれあい交流館でも可)で、なぜ窪川駅では貰えないのかって?
ブランケットをよく見ると、愛媛県予土線利用促進対策協議会さんの企画だからです。
 
 
指定席券530円なのに、申し訳ない限りです。
1口1,000円から予土線を応援できる予土線サポーターに加入してみようかな🙄
 
結局、お天気はリベンジできず、3回目の「しまんトロッコ」にも乗りに行かなくちゃです。
 

↓前回の「しまんトロッコ」の乗車記もご覧くださいね。

 

↓ご宿泊はトレインビューも可能なこちらへ。

(トレインビューのお部屋は、ネット予約の翌日以降にホテルに電話してリクエストしてみてください。)