2022年4月29日に、European Rail Timetable(ヨーロッパ鉄道時刻表、以下ERTと略)のDigital Editionがリリースされました。

 

その中のNEWSLINEページから、毎週配信されているERT THE FRIDAY FLYER で未掲載記事のみをまとめました。

 

【国際列車】

夏ダイヤ情報の先行情報として、国際高速列車タリスが、アムステルダム - ブリュッセル - マルセイユでタリス・ソレイユ号(Thalys Soleil)を運転予定。運転スケジュールは今夏の土曜日運行(9回)で2019年夏以来の運転となります。

 

→ブログ筆者補足

ヴァカンス期に南仏への延伸運転はかねてより実施されていましたが、コロナ禍で2シーズン運転がありませんでした。写真はマルセイユ駅に停まっているタリス号です。

 

 

【スペイン】

・ヴァレンシア - サラゴサ - ウエスカ (Table 670) と サラゴサ - カスペ - バルセロナ (Table 652) のルートでサービスが再開されました。

 

・メディア・ディスタンシア(MD)の18006列車は、パレンシア発マドリッド・プリンシペ・ピオ駅行が20分遅く、復路となる18007列車が30分早くマドリッド・プリンシペ・ピオ駅を発車するようにダイヤが変更されました(Table689)。バルセロナ-ラトゥール・デ・カロル間(Table 656)は、バルセロナ発ヴィック行きが毎時01分または31分、ヴィック発が毎時24分または54分と、1時間に1本(時間帯によっては30分)のダイヤに変更されています。この新しい定時運行パターンは毎日適用されます。一部のサービスは、ヴィックからリポイ、リベス・デ・フレゼール、ラトゥール・デ・カロルまで延伸されています。ラトゥール・ド・カロルでのトゥールーズ発着便(Table312)との接続は、時刻改正の影響を受け、南行は以前よりかなりタイトになりますので、ご注意ください。

 

・Table666のバルセロナ近郊線(マタロ、ブラネス、マックアネット行き)も、毎日定間隔ダイヤに変更されました。

 

・バルセロナ-セルベレ間(Table657)のサービスも若干の調整が行われました。

 

・バルセロナ-トルトサ間の地域間急行列車(Regional Expres)の全サービスが復活しました(Table672)。

 

 


 

【ポルトガル】

コインブラ・B駅(Coimbra B) - グアルダ(Guarda) - ヴィラール・フォルモソ(Vilar Formoso)のベイラ・アルタ線(Linha da Beira Alta)は、工事のため、2023年2月まで全てのサービスが代行バス運行となります。Table 692の時刻を修正しました。

 

→ブログ筆者補足

当該ページをクリッピングしてみました。コインブラ〜ヴィラール・フォルモソの直通サービスはないようです。リスボンからグアルダまでインターシティー列車が1日3往復運転されていますが、グアルダ - ヴィラール・フォルモソは記事の通り代行バスでの運行になるようです。


 

【ドイツ】

Table927は、2022年6月9日まで有効な最新のFlixTrainのスケジュールで更新されています。従来からの減便から、全便運行が復活しました。これには、ケルン - ミュンヘン間が各方向週4日、ハンブルク - ケルン間便が延伸するかたちで運行されます。また、ドレスデンも、ケルン - ベルリン間便を週3日に限って延長されて、はじめてFlixTrainネットワーク加わりました。

 

→ブログ筆者補足

FlixTrainのサマリーページをクリッピングしました。今回触れられた以外にも、ベルリン - シュトゥットガルト間、ハンブルク - ベルリン - ライプツィヒ間で運行されています。

 


 

【チェコ】

Table1150と1152のプラハ - ブルノ間の多くの列車は、2022年8月31日まで所要時間が延びます。

 

→ブログ筆者補足

2つの線は、それぞれTable1150:パルドゥヴィツェ経由、Table1152:ハブリーチクフ・ブロト経由で、おそらくERT 4月号NEWSLINEで触れられていた、ブルノ駅周辺の工事に関連した件だと推察します。

 

今回は以上です。

 

★ERTの5月号(デジタル版)が発行されました★

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参考文献 European Rail Timetable May 2022(Digital Edition)