JR特急格上げと東武規模縮小へ 東武鉄道・JR東日本高崎支社あしかがフラワーパーク向け臨時列車運転(2022年4月~5月GW期間)

 5603回閲覧

JR特急格上げと東武規模縮小へ 東武鉄道・JR東日本高崎支社あしかがフラワーパーク向け臨時列車運転(2022年4月~5月GW期間)

JR東日本は2022年1月21日、プレスリリースにて4月23日~5月8日に両毛線で臨時列車を運転すると公表した( 春の臨時列車運転のお知らせ )。また東武鉄道は2022年4月16日、プレスリリースにて4月28日~5月6日に特急「りょうもう」号にて臨時列車を運転すると公表した( 2022年GW伊勢崎線臨時特急列車のご案内 )。今回はこれらについて見ていく。

2022年3月ダイヤ改正まとめはこちら!

1. あしかが大藤まつり、特急に格上げへ

今回の2022年4月~5月GW期間JR東日本高崎支社臨時列車運転では、東京都区内から臨時列車を増発する。

今回運転するあしかが大藤まつりは大船・上野~あしかがフラワーパーク~桐生間の運転となっている。下り(あしかがフラワーパーク・桐生方面)は上野8時49分発桐生行き及び大船9時30分発東京・上野経由桐生行き、上り(上野・東京・大船方面)は桐生13時05分発上野行き及び桐生14時14分発東京経由大船行きで設定している。

4本とも運転するのは4月23日~5月8日の土休日となっている。

なお今回の2022年シーズンより常磐線いわき発着のあしかが大藤まつりは設定しないこととなった。

2021年までは上野・大船~桐生間運転の臨時列車を185系6両編成の快速あしかが大藤まつり号として運転していたが、185系が順次廃車となっていることから今シーズンの2022年からはE257系5両編成による運転となる。

この車両変更に伴い快速あしかが大藤まつりは特急に格上げし、特急「あしかが大藤まつり」として運転することとなった。

しかも大型連休中の運転というだけあって、ほとんどの運転日が2022年より導入した最繁忙期、つまり通常期特急料金と比較して400円増である。おかげさまで所要時間も大して変わらないのに上野~あしかがフラワーパーク間109.0kmは快速列車座席指定料金530円から指定席特急料金は2,790円となり、快速時代と比べ2,260円も値上げしている

ただこの臨時快速あしかが大藤まつりの特急格上げ、各乗り換え案内サイトで対応しておらず引き続き快速列車として料金を算出しているほか、各駅の発車案内表示でも未だに快速となっている駅が東京駅など複数あるなど対応しきれていないようだ。




今回の臨時列車運転よりあしかが大藤まつりを快速から特急に格上げするのはまだしも、253系6両編成(「日光」型車両)で運転している藤の花観ナイト号を快速のまま残しているのはいかがなものかとは思うが。もっとも運転区間は武蔵野線吉川美南~あしかがフラワーパーク~足利間となっておりが、吉川美南は臨時列車ながらも特急列車の発着駅となっているので増収目的のために特急に格上げしても良かったのではないかとは思うが。

このほか両毛線では4月26日~5月8日の毎日で小山~桐生間で普通列車を昼間に4往復増発し、概ね毎時2本の運転とする。




2. 東武鉄道で特急増発も小規模化へ

また今回の2022年4月~5月GW期間東武鉄道臨時列車運転では、東武鉄道でも伊勢崎線特急「りょうもう」を増発する。

今回増発するのは浅草9時10分発特急「りょうもう71号」佐野行き、佐野15時07分発特急「りょうもう74号」浅草行きの佐野線直通の1往復のほか、太田9時59分発特急「りょうもう72号」浅草行きとなっている。

2017年シーズンまでは東武足利市駅からのシャトルバス利用がメインルートだったが、2018年4月1日のJR東日本両毛線あしかがフラワーパーク駅開業以降は最寄駅アクセスを両毛線に取られてしまっている。

しかも両毛線あしかがフラワーパーク駅開業当初は両毛線との乗り換えの利便を図るために当時3両ワンマン運転を行っていた佐野線で増発を図ったが、たった1年で臨時増発取りやめてしまったほか、2020年6月6日東武鉄道ダイヤ改正で佐野線は原則3両から2両に減車してしまった。

また伊勢崎線特急「りょうもう」も増発しているではないかと思うかもしれないが、そもそも前回の2022年3月12日東武伊勢崎線ダイヤ改正で3本減便しているほか、およそ半数で200系など6両編成の特急「りょうもう」から500系特急「リバティりょうもう」に置き換えてしまった。

そもそもあしかがフラワーパークの最寄り駅が東武足利市駅だった際には、足利市駅が特急「りょうもう」毎日停車駅で毎時1本の停車は確保していたので空席に座れせれば十分運べていたが、JR両毛線あしかがフラワーパークが最寄り駅となった以上佐野への特急列車を増発する必要が出たほか、定期列車の空席も活用できなくなり相当利用が伸び悩んでいるようだ。


3. 結び

今回の2022年4月~5月JR東日本高崎支社・東武鉄道臨時列車運転では、例年通りあしかがフラワーパーク向けの臨時列車を運転することとなった。

ただJR東日本では「あしかが大藤まつり」を快速から特急に格上げすることで増収を図ろうとしているほか、東武鉄道でも運転本数を縮小している。

今後あしかがフラワーパーク向け臨時列車をJR東日本や東武鉄道でどのように設定していくのか、見守ってゆきたい。

コメント

コメントを投稿される方はこちらの注意事項をお読みください。コメント投稿時点でこの注意事項に同意したものとみなします。

トップページに戻る

タイトルとURLをコピーしました