りんくうタウン駅【大阪府】(南海空港線、JR関西空港線。2021年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
大阪府南部、泉佐野市西部の、関西国際空港に面した大阪湾沿いに位置する南海空港線とJR関西空港線の共同使用駅で、駅前には新しい市街地が形成されている、
りんくうタウン駅 (りんくうたうんえき) です。
英語表記は、南海が「RINKU-TOWN」、JRが「Rinku-town」です。
 
  
駅名  
りんくうタウン駅 (南海の管理駅) 
 
所在地  
大阪府泉佐野市  
   
乗車可能路線  
南海電気鉄道:空港線  
JR西日本:関西空港線  
 
隣の駅  
南海空港線 (NK 31)  
泉佐野方………泉佐野駅  
関西空港方……関西空港駅  
 
JR関西空港線 (JR-S 46)    
日根野方………日根野駅  
関西空港方……関西空港駅  
 
訪問・撮影時  
2021年3月
 
 

りんくうタウン駅は高架駅で、南側を通る高架の関西空港自動車道と並行する形で駅が設置されています。
駅舎は高架下2階にあり、駅舎南側の関西空港自動車道高架下には2階建ての駅ビルがあります。
駅ビル2階部分には商業施設「りんくうパピリオ」があり、西端部にはJRAの場外馬券売場「ライトウインズりんくうタウン」があります。
駅出入口は2階の南北にあり、それぞれペデストリアンデッキに接続しています。エレベーターはペデストリアンデッキで接続する各ビルにあり、またペデストリアンデッキの南西側(駅前広場方面)にはスロープがあります。
また、駅南西側のみにロータリーを有する駅前広場があり、バスターミナルが設けられています。
 
写真は南東側より駅ビルを撮影。北西を望む。
駅ビルの上には高速道路の高架橋が通っています。
東西の2階に出入口があり、写真左奥外に駅前広場があります。
 
 

駅南側です。東側ペデストリアンデッキより南西を望む。右後方に駅があります。
駅周辺一帯は埋立地で、関空を臨む新市街地「りんくうタウン」として関空と一体になって開発されました。
南側は奥に延びる府道63号線沿いを中心に商業施設が多く立地しており、観覧車がランドマークになっている駅前の「りんくうプレジャータウンSEACLE(シークル)」(写真右)や、「りんくうプレミアム・アウトレット」(写真奥)などがあります。
尚、私が駅前を散策した限り、駅前や駅近くにはマンションなどの住宅は見られませんでした。
 
 

こちらも駅南側です。西側ペデストリアンデッキより南西を望む。後方に駅があります。
右側にはスロープがあり、駅前広場に通じています。
正面には「りんくうプレジャータウンシークル」があります。
写真奥には「シークル」内の遊具である大観覧車「りんくうの星」があります。
 
 

こちらは駅北側より駅を撮影。南西を望む。北側に駅ビル、駅前広場はありません。
駅北側も2階の東西に出入口が設置されていて、いずれもペデストリアンデッキに接続しています。
右側には超高層ビル「りんくうゲートタワービル」があります。
 
 

駅北側です。東側ペデストリアンデッキより北東を望む。左後方に駅があります。左手に「りんくうゲートタワービル」があります。
北側は南側ほど商業施設が多くありません。ホテル、事業所なども混在しています。
駅から離れると物流センターや工場が立ち並んでいます。
約250m先には「りんくう総合医療センター」があり、約400m先には「大阪府立大学りんくうキャンパス」があります。
北側も駅から見渡す限り、マンションは見られませんでした。
尚、約250m南東へ進むと旧来からの陸地に入りますが、そちらは住宅地になっています。
 
 

こちらは「りんくうゲートタワービル」です。駅南の東側ペデストリアンデッキより北を望む。
高さ256.1mの超高層ビルで、訪問した2021年現在、国内で3番目に高いビルです。
好天の日は大阪湾の対岸に位置する神戸の須磨海岸からも望む事ができます。
大阪りんくう国際会議場をはじめ、オフィス、ホテル、フィットネスクラブなどが入居する複合ビルです。
 
 

 

高架下2階にある改札口です。 上写真は北東を、下写真は東を望む。
後方は商業施設「りんくうパピリオ」で、右が東方向(南北に出入口あり)、左が西方向(南北に出入口あり)です。
りんくうタウン駅は南海とJR西日本の共同使用駅で、改札口は両社共用です。ちなみに当駅は南海の管理駅で、案内表示のデザインは南海仕様です。
ちなみに、当駅から関西空港駅までの運賃は両社とも同一(大人370円、小人180円)で、南海の乗車券でもJRの乗車券でも別会社の関西空港駅から出場可能です(但し、普通乗車券に限る)。
交通系ICカード『PiTaPa』『ICOCA』などに対応の自動改札機が5通路あります。柱を挟んで左側の3通路は大きな荷物を持った空港利用客に対応して幅広通路で、車いすが通行可能です。右端は有人通路で、窓口に面しています。
改札口の右手前には南海の出札窓口があり(特急券・定期券などを発売)、その右には南海の自動券売機、JRの『みどりの窓口』、JRの自動券売機の順に配置されています。改札内には自動精算機が会社別に設置されています。各社とも自動券売機・自動精算機でICカードのチャージが可能です。
トイレ・多機能トイレですが、改札内は改札口を通って左奥にあります。改札外は「りんくうパピリオ」内にあります。
そして3階の各ホームとの間には階段・上りエスカレーター・エレベーターが設置されています。
通路を挟んで後方にはコンビニ「ローソン」があります。改札内に売店・コンビニはありません。
 
 

また、改札内コンコースには南海⇔JRのICカード専用のりかえ改札機があります。
ICカードを利用して当駅で南海とJRを乗り換える際は(例:岸和田→和泉砂川)、必ずこの改札機に必ずタッチして下さい。
尚、磁気券に対しては乗換改札機が存在しません。磁気券の普通乗車券で南海とJRを乗り換える際は、時間があれば一旦改札を出て乗換先のきっぷを買い直すのが無難かと思います。時間がない場合は、りんくうタウン駅で乗り換えた旨を説明して下車駅で精算して下さい。
 
 

1番線に設置されている南海の吊下式駅名標です。電照式です。
南海の標準デザインで、隣駅も含めて多国語表示になっています。
右上には南海の駅ナンバリング「NK 31」が表示されています。
また、駅名標の右には「南海空港線」の路線名が書かれた看板があり、左には南海のイメージ広告「GreenScope」が掲示されています。
 
 

こちらは南海の駅名標の裏側、2番線に設置されているJRの駅名標です。
南海の管理駅ながら、JR西日本の標準デザインが採用されています。但し、ちょっと窮屈な感じです。
尚、関西空港線のラインカラーは阪和線のオレンジとは違い、JR西日本のコーポレートカラーと同じ青が採用されています。
また、JRの駅ナンバリングは「JR-S 46」ですが、この駅名標には併記されておらず、上屋支柱に設置されている縦型の駅名標のみに表示されています。
 
 

りんくうタウン駅は島式ホーム2面4線の高架構造で、南東~北西方向にホームが延びています。
発着番線は会社ごとに固定されていて、右ホーム(南)が右から1番線(南海空港線下り関西空港行き)・2番線(JR関西空港線下り関西空港行き)の順、左ホーム(北)が右から3番線(JR関西空港線上り日根野・大阪方面)・4番線(南海空港線上り泉佐野・難波方面)の順です。配線の関係もあり、原則として南海の電車が2・3番線、JRの電車が1・4番線に発着する事はありません。
ホーム有効長は10両分(南海車10両分強、JR車11両分弱)ですが、両端の約1両分ずつが柵により立入禁止になっていて、現状は南海・JRとも最長8両編成まで停車可能です(9両運用もあるJRの関空特急「はるか」は全列車当駅を通過します)。
2021年3月時点でホームドアは未設置です。ホーム幅はご覧の通り、普通よりやや広い程度です。
上屋は中ほどに8両分設置されていますが、1両当たりの全長が20.6m以上ある南海車8連が何とか収まるレベルです。
各ホームにはベンチと南海の特急券売機が設置されています。
写真はJRの2番線より南海空港線・泉佐野方、JR関西空港線・日根野方を望む。
 
 

こちらはJRの3番線より両社の関西空港方を望む。左から1番線~4番線の順です。
1番線の左側を関西空港自動車道が並走しています。
 
 

南海の4番線より南海空港線・泉佐野方を望む。
右側にJR関西空港線の複線があり、さらに右側に南海空港線の下り線が通っています。南海は左へカーブしますが、JRは直進します。
この先、高架区間のまま左へカーブして、JR線をくぐる南海空港線の下り線と合流します。その後も左カーブで住宅地の中を走りますが、下り線がさらに高度を上げます。そして右から接近してきた南海本線と合流しますが、空港線下り線は南海本線をオーバークロスして本線の東側(右側)に出ます。その後は右へカーブしながら住宅地の中を走り、進路を東北東に変えると市街地に入って泉佐野駅へと至ります。
 
 

JRの3番線よりJR関西空港線・日根野方を望む。
南海本線がすぐに左へ分岐します。そのため、こちら側には渡り線が存在しません。
こちらは関西空港自動車道と並走状態で高度を上げて、南海空港線の下り線をオーバークロスします。その後は高度を維持したまま住宅地の中を南東へ走り、今度は南海本線をオーバークロスして右へカーブします。進路を南南東に変えると沿線に田んぼが増えてきて、なおも関西空港道と並走しますが、しばらくすると左へカーブして関空道と別れます。その後は左へカーブしながら郊外風景の中を走り、さらに左へカーブして阪和線上り線をオーバークロスすると高度を下げます。そして阪和線上下線に挟まれる形で住宅地の中を北北東へ走ると、日根野駅へと至ります。
 
 

 

2枚とも3番線より各社の関西空港方を望む。前述の通り、ホーム端は未使用で立入禁止になっています。
すぐ先で外側に線路・ホームがある南海の1番線と4番線がJRの2番線・3番線に合流し、終点である関西空港駅の手前まで両社で複線を共用します。両社とも狭軌であるため、共用区間の軌間の問題は発生しませんでした。
この先、高速道路のりんくうジャンクションをくぐる形で高架区間のまま北西へ進み、ジャンクションが終息すると全長3,750mと非常に長い関西国際空港連絡橋(愛称:スカイゲートブリッジR)の上り線の高架下に入ります。そしてそのまま関空連絡橋へと進み、大阪湾上を走りますが、防風設備が影響して車窓風景はイマイチです。その後、橋の終わり近くで関空連絡橋の上下線間へと線路が移り、関空島に入ると地平を北西へ走るようになります。その後も関空連絡橋道路の中央分離帯部分を左へカーブしながら走り、進路を一旦南西に変えますが、すぐに再び左へカーブして関空連絡橋道路の下り線をアンダーパスして道路と別れます。そして南海が左、JRが右へと分かれ、それぞれ右へカーブすると終点の関西空港駅へと至ります。関西空港駅は会社ごとに駅設備が分離されています。
 
 
あとがき  
私がりんくうタウン駅で下車(乗車)したのは意外にも2021年の1度きりです。中間駅ゆえに下車した事がありませんでしたが、機会に恵まれたため下車できました。南海とJR西日本の共同使用駅ですが、ホームの雰囲気から一発で南海の管理駅だと分かりましたw 駅前は市街地で、国内で3番目の高さを誇る「りんくうゲートタワービル」が圧倒的な存在感でした。また、駅西側の高架下にJRAの馬券売場「ライトウインズりんくうタウン」がある事に驚きました。わざわざ難波まで出なくても馬券を買えるのは大きいですが、ネット投票が普及した現在において、やはりウインズに来るのは年配者が多かったです。
 
東京からですと東海道新幹線で新大阪駅まで行き、Osaka Metro御堂筋線に乗り換えてなんば駅で下車します。そして南海の難波駅から特急『ラピートβ』または空港急行に乗車して当駅下車です。JRで当駅入りする場合は新大阪駅からJR京都線で大阪駅まで行き、大阪環状線1番のりばから発車する関空快速または直通快速の関西空港行きに乗車して当駅下車です(併結されている紀州路快速には乗らないで下さい)。『はるか』は原則として当駅に停車しません。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと、梅田からはJRが乗換なしで到達でき、難波からですと南海が乗換なしで到達できます。余裕で日帰り訪問可能です。
(飛行機の利用は考慮していません)
 
食料・飲料について、駅の商業施設にコンビニがあります。飲食店は駅南側の「シークル」内にチェーン店が多数あります。早朝・深夜の訪問でない限り事前に用意しなくても大丈夫でしょう。
 
東京、大阪とも到達難易度がやや高いですが、
南海空港線およびJR関西空港線を乗り鉄の際は、ぜひ一度はりんくうタウン駅でも途中下車されてみて下さい!
そして、りんくうプレミアム・アウトレットなど、りんくうタウン駅へお出かけの際はぜひ南海電車またはJRをご利用になり、りんくうタウン駅も観察されてみて下さい!
 
(参考:南海電気鉄道のHP、関西国際空港のHP、Google地図、Wikipedia)