NO.2661 今後は鉄道~「BRT」とのホーム乗換が容易になります、日田彦山線添田駅の現状紹介 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 当ブログでは、前回NO.2660におきまして、代行バスに乗車しましての日田彦山線の不通区間の現状を皆様にご紹介しておりました。

 

 日田彦山線の添田~夜明間は、平成29年の「九州北部豪雨」におきまして各地で大きな被害を受けておりまして、特に筑前岩屋駅では駅裏山からの土砂崩れによりましてホームまでも大きく破損するなどの被害を受けておりました。

 

 そう言う事もありまして、復旧も鉄道として行うか、部分廃止となるか、「BRT(バス高速輸送システム)」として整備するかと言う判断が下されまして、沿線自治体は長らく鉄道としての復旧をと懇願されてもいましたが、結局は復旧費用がかさむ事や沿線の過疎化などもありまして「BRT」として復旧される事になりまして、添田駅以南は鉄道としての復旧は断念しております

 

 その後は、線路の撤去・一部線路をバス専用道として活用するための工事が各地で行われておりまして、今後令和5年度に完成する予定となっております。この区間には、桜の木が沿線に見られてもいまして、残念ながら桜と列車との絡みは見られなくなりましたが、逆にバスと桜との絡みが見られる事にもなるようではあります。

 

 (宝珠山~大行司間)

 

 (筑前岩屋駅構内)

 

 (大行司~筑前岩屋間で見られる桜)

 

 さらに、ここではこの区間でも特に由緒ある駅であります彦山駅の駅舎が解体されている事にも触れておりましたが、以下画像にあります駅舎も、老朽化のため令和3年に解体されまして、乗車券売機等は隣に設けられておりました待合室に移転しております。それにしても、その下の画像の部分に駅舎があった訳ですがその面影すら見られなくなっている事は正直残念と言えましょうか。

 

 (この部分に駅舎がありました)

 

 

 ここまで、前回の内容を改めましてご紹介しましたが、今回は列車が走る所では始終着地となりました福岡県添田町の添田駅に関しましてご紹介しますが、その添田駅も「BRT」化に向けた動きが見られ始めております。今回は、添田駅の現状に関しまして皆様にご紹介してまいります。

 

 

 添田駅は、これまでも日田彦山線をはじめ、昭和60年に廃止となりました添田線(添田~香春間)の駅としても存在しておりまして、最盛期は多くの方々が利用されていたようであります。廃止後は、日田彦山線の駅として存在しておりますが、ご紹介しておりますように「九州北部豪雨」によりまして夜明駅との間が寸断されましてからは、鉄道としては始終着の駅として存在しております。

 

 そう言った事もありまして、現在は線路等の撤去が各地で進行しておりまして、画像の添田駅南側も既に線路はなくなっております。今後は跡地をどう活用するかはわかりかねますが、いい形で活用してくれる事を願う所ではあります。

 

 

 そんなこの駅は、現在は無人化されておりまして、自動券売機がポツンと置かれております。この自動券売機では、日田方面の切符も購入可能でもありまして、そう言った所からこの駅以南も日田彦山線としては存在している事が伺わせております。

 

 (自動券売機)~この駅以南の区間の切符も購入可能です

 

 尚、以前はこの駅で夜間滞泊も行われておりまして、そう言った事から乗務員休憩室も2階に設けられておりますが、現在夜間滞泊は廃止されております。

 

 

 そして、この添田駅では2番ホームが撤去されておりまして、現在は後述のように3番ホームのみでホームの活用がなされております。

 

 (別位置より)

 

 この撤去は、鉄道と「BRT」と乗り換えを容易にするためでありまして、旧2番ホームの部分にバスが来るようになっておりまして、それに向けた整備が今後なされる事になっております。この訪問時には、既に旧2番ホームの部分の線路の撤去が完了しておりましたが、今後は外側の留置線の部分の線路も撤去される事になります。

 

 (今後撤去される事になる留置線部分)

 

 もちろん、旧2番ホームの出発信号機も使用できなくなっている事もありまして、左に曲げられておりました。こちらの信号機に関しましても、今後撤去される事になるようですが、とにかくお疲れさんと言いたいと思います。

 

 

 ホームから見ました、旧2番ホームであります。今後ここに「BRT」用のバスが発着する事にもなりますが、もちろんそれに向けたホームの整備も行って行く事になります。現在、旧2・3番ホーム~駅舎間も約100メートル、そして代行バス乗場~旧2・3番ホームの間となりますと数百メートルもあるだけに、そうした不自由さがなくなる事を思えば、この撤去は致し方ない所でもありましょうか。

 

 (小倉方)

 

 (夜明方)

 

 

 ここでは、過去の画像より旧2番ホームの発着シーンをご紹介します。画像は令和2年に撮影していたものでありますが、錆びていないきれいな線路が旧2番ホームでは見られていた事がお分かりいただけます。

 

 (中央は留置線です)~旧2番ホームの線路は右側

 

 

 旧2番ホームでの列車発着シーンです。この時は、田川後藤寺方面から2番ホームにやって来ておりまして、その数分後に田川後藤寺駅へ向けて発車しておりました。本当に、このような姿が見られなくなる事は正直残念かなと思ってならない所ではありますが、「BRT」のためを思えばやむなしかなと言う所でしょうか。

 

 (田川後藤寺行き発車)

 

 

 ここからは、現在使用されております3番ホームでの着発シーンをご紹介します。この3番ホームも、南側には行き止まりを示す標識が置かれておりまして、これより先には列車は来てはいけない事を表しております。尚、ホーム自体も南側では柵も設けられておりまして、立ち入りができなくなっている事を表してもいます。

 

 

 さて、この添田駅止まりの列車がやってまいりました。隣の西添田駅を発ちまして約2分ほどでやってまいりますが、その下の画像にありますように、最後のカーブを曲がりまして、添田駅構内へと入ってまいります。

 

 カーブを曲がりますと、添田駅構内へと入ってまいります。現在は駅舎~ホーム間の通路の所から収めやすくなっておりますので、このような構図で収める事ができておりますが、今後「BRT」に向けた工事が始まりますとその通路からも収めにくくなりますので、まさにこの時だからできる事であると言えましょうか。

 

 添田駅3番ホームにやってまいりまして、前方から乗客を降ろします。この時下車して来られましたのが10数名ほどでしたが、この後画像1にもあります代行バスに乗り換えられる方は正直どのくらいだろうか?と思ったほどでした。

 

 (この時乗客を降ろしていました)

 

 

 この列車は、この後田川後藤寺行きとして折り返します。そのため、行先表示も「添 田」→「田川後藤寺」に変わりまして折り返す事になります。尚、現在平日18本・土日祝日17本中8本で田川後藤寺行きとして運行されておりますが、この運行も約15分ほどでもあります。

 

 私自身も、この田川後藤寺行きに乗車しまして、今回の行程では田川後藤寺駅着後は後藤寺線を経由しまして新飯塚方面へと移動しておりました・・・。

 

 

 今回は、旧2番ホームが使用されなくなりました添田駅の現状をご紹介しましたが、この添田駅も旧添田線が廃止されました際には1番ホームが姿を消し、そして今回2番ホームが「BRT」化によりまして姿を消しておりますので、正直3番ホームしかないと言うのも寂しくなったなと言う印象でもあります。しかし、これまでも述べておりますようにあくまでも「BRT」との乗り換えを容易にするためでもありますので、それを思いますと致し方ない所ではないかとも思います。とにかく、どう変わる事になるのか気になる所ではありますが、いい姿に変わる事を願いたい所ではあります。