17日
釧路13:25-根室15:57、16:12-釧路18:51
根室本線の釧路ー根室間は『花咲線』と呼ばれ、列車の運転系統は完全に分離されています。
列車はこの間を片道約2時間半で結んでいます。
この区間の特徴は何といっても雄大な北海道の原風景を見ることが出来ること。
その主なポイントは3か所あります。
まずは門静を過ぎてから厚岸到着までの厚岸湾の風景。
ここで育まれたサンマは“大黒サンマ”、そして養殖された牡蠣は名物として各地に提供されています。
次は厚岸を出てから車窓右側にその後両側に広がる別寒辺牛湿原。
よくこんなところに線路を敷いたなと思うような、湿原のど真ん中を列車は走ります。
そして別当賀を過ぎたあたりから車窓右側に見える落石海岸。
昆布盛あたりまで、根室半島の複雑で変化に富んだ海岸線が太平洋に落ち込むさまがよく見えます。
2時間半、意外と飽きないで乗り通すことが出来るのです。
が、実は花咲線の一番の特徴は沿線に生息する鹿の数の異常な多さではないか。
列車は見通しの効かないカーブでは減速し直線に入ると加速、を繰り返します。
何でそんな運転をするかというと、鹿との衝突を避けるため。
実際に運転中は警笛を鳴らし減速、鹿が線路沿いから逃げる、を頻繁に繰り返していました。
車窓からはその鹿が逃げ惑う姿が見える。
鹿の心配がなければ片道1時間半くらいで走破するのではないか。
でもこの減速があるから、車窓を楽しめるのでもありますが。
明日は根室駅。