NO.2657 特急「みどり」に乗車して行く、佐世保線高橋~大町間の複線化された区間体感リポート | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 当ブログでは、NO.2635でもご紹介しておりましたが、佐世保線では去る2月27日より、来る9月23日に武雄温泉~長崎間で開業する事になりました西九州新幹線の開業に先立ちまして、佐賀県大町町の大町駅から武雄市の高橋駅までの区間で複線化がなされておりまして、前日2月26日に行われました切替工事のリポートを皆様にご紹介しておりました。

 

 この複線化事業は、博多~武雄温泉間で運行される事になっております「リレーかもめ」の運行を行いやすくするために行われたものでありまして、当初は肥前山口~武雄温泉間で複線化がなされる事になっておりました。しかし、諸事情もありまして肥前山口駅・武雄温泉駅のそれぞれ隣駅となっております大町駅~高橋駅間に複線化が短縮されましたが、それでも複線となった姿をこの区間で見る事ができております。

 

 ただ、現時点では特急「みどり」・「ハウステンボス」では北方~高橋間を中心にすれ違う姿が見られるようになりましたが、それでも武雄温泉駅で2分~5分停車する列車も見られております。ですから、普通列車も含めまして本格的に複線化である事を伺わせるようになるには9月の西九州新幹線開業以降という事にもなるようであります。

 

 以下画像がその時にもご紹介しました切替工事の姿であります。画像からもわかりますように、この切替工事には多くの方々の手によって工事が行われておりまして、列車も運休までさせまして行われておりますし、翌朝の始発列車まで間に合わせないといけない訳でもありますので、どれだけ大変であった事が伺わせておりました。

 

 

 さて、今回ご紹介しますのは、その複線となりまして初めて私は利用しておりました。しかも、次回ご紹介しますが復路でとある列車に乗車する事になっておりましたので、この時は往路で佐世保→博多間を特急「みどり」に乗車しておりました。今回は西九州新幹線と交わる事になります武雄温泉駅付近、及び複線区間の高橋駅~大町駅間の模様を中心に皆様にご紹介してまいります。

 

 

 今回乗車しましたのは、日中に運行されております「みどり16号」でありまして、佐世保駅を12時42分発、終点博多駅には14時34分に着く列車でもあります。この列車は、途中行き違いを行う駅もある事から所要時間も長いですが、それでも完全複線区間の肥前山口→博多間では速度を130キロまで上げている事もありまして、50分で行く事ができておりまして、単線区間が多い佐世保~肥前山口間と肥前山口~博多間とでは表定速度も大きく違う事が伺わせております。

 

 今回は、783系電車CM11編成の5号車B室に乗車しまして博多駅まで乗車しましたが、シートモケットが485系電車の廃車発生品でありますので、783系電車オリジナルのシートではありません。そんなこの列車では平日&「コロナ禍」でもありますので、佐世保駅発車後も私以外に乗車される方はいらっしゃらず、座席が埋まり始めたのが武雄温泉駅からでありました・・・。

 

 この列車の前方には、西九州新幹線が9月23日に開業、「かもめ」が運行されるようになる事を知らせる広告の姿が見られておりました。考えて見ましても、もうあと5ヶ月でありますので正直早いなという事を実感する所ではあります。

 

 こちらは、6号車にあります自動販売機であります。ただ、画像からもわかりますように自動販売機の使用は終了しておりまして、まさに「置物」としての姿が見られておりました。本当に、JR九州も色々な面で大きく簡素化している姿が見られておりますが、この自動販売機もこの一例ではないかと思う所ではないでしょうか。

 

 

 こうして、10分で早岐駅へやってまいりました。佐世保線にとりましてはスイッチバックの駅にもなりますので、ここからは8号車が先頭を務める事にもなりますが、接続列車もありますので約7分もの停車を余儀なくされます。

 

 

 早岐駅を出まして、途中三河内駅で「ハウステンボス9号」+「みどり9号」と行き違いを行いまして、速度もあまり出さずに進んで行きます。画像は早岐~武雄温泉間で最も速度を出すであろうと思います三間坂~永尾間でありますが、田畑が見られる中でもある事がわかりますし、この日は天気が良かった事もありまして気持ちいい姿でもありました。

 

 

 永尾駅を通過しまして数分ほど進みますと、西九州新幹線の高架橋が見えてまいります。以下画像をよく見ますと、奥の御船山の下から南西へ新幹線の高架橋が延びている事がお分かりいただけます。

 

 さらに進みますと、西九州新幹線の高架橋と合流しまして、その下の画像では今後展望スポットになるでありましょう武雄市役所の姿も見られます。よく見ますと、架線も完成しておりまして、あとは新幹線車両がやって来るのみとなりますので、正直待ち遠しい所でもあります。尚、試運転は5月から始めるとの事ですので、開業までの足音がより迫って来る事がわかるのではないでしょうか。

 

 (武雄市役所)~屋上は今後新幹線の展望スポットにもなるようです

 

 

 こうして、武雄温泉駅にやってまいりました。これまでもご紹介しましたように、この駅の新幹線ホーム構内はほぼ完成しておりまして、あとは開業を待つのみと言った姿が見られております。本当に、起工から10年以上の月日を要しておりましたが、ついにここまで来ている事を伺わせる姿でもあります。

 

 武雄温泉駅では2分停車します。先述のように高橋~大町間が複線化された後でも時間調整のため停車しますので、正直なぜ?と言う印象ではありますが、今後どんな形に変わる事になるのかは気になる所ではあります。尚、「リレーかもめ」は10番ホームに停車、向かいの11番ホームで「かもめ」と接続する事にもなります。

 

 

 そして、武雄温泉駅を発ちます。これまでもご紹介しておりますように、武雄温泉~新鳥栖間に関しましてはどんな形になるのかまだ未定であります。私としましては佐賀駅経由のフル規格を望む所ではありますが、それとともに今後その下の画像の高架橋が繋がる時がいつ来る事になるのか?と思う所でもあります・・・。

 

 (今後いつ繋がる事になるのでしょうか・・・?)

 

 

 列車は3分で高橋駅へとやってまいりまして、そこから複線区間へと入ります。以下画像は高橋駅手前付近でありますが、ここから線路が分かれまして、高橋駅ホームへと入っていく事にもなります。

 

 高橋駅ホームを過ぎまして、ここから大町駅構内にかけまして複線区間が続きます。ちょうど駅裏の排水機場では桜が咲いている姿を見る事ができておりまして、まさに春だなと言う姿を見る事・収める事ができておりました。

 

 

 画像が長崎自動車道武雄北方インター近くへやってまいりました。この付近から大町駅までの区間は、令和元年(「九州北部豪雨」)・令和3年(「8月豪雨」)と豪雨被害に相次いで見舞われていた区間でもありまして、この周辺も水が来ていた場所でもありました。

 

 ちょうどこの付近には、六角川が通っておりまして、川自体もくねくねとしてあるのも特徴でありますが、画像の堰止めの位置にありますように高くしてありましても水が来る事になりますので、どれだけひどい目に遭っているかを実感する所でもあります。尚、この付近で「ハウステンボス11号」+「みどり11号」と行き違いがあってもいまして、複線区間である事を実感する姿が見られておりました。

 

 

 こうして、列車は北方駅を通過します。北方駅は、今回の複線化に伴いまして3番ホームが使用停止されておりまして実質2つのホームでやりくりする形となっております。

 

 

 北方駅を発ちますと次は大町駅であります。以下画像は、上の画像1・2の撮影地点の近くにもなりますが、ここは佐賀鉄工所の工場でもあります。令和元年の「九州北部豪雨」時には、ここから油が流出しまして後述の画像の所など広範囲にわたりまして被害があった事は記憶に残られている方もいらっしゃるのではないかと思います。

 

 令和元年・令和3年の豪雨時には、以下の画像の所も水浸しとなりまして、奥にあります病院も陸の孤島になった事は記憶にある方もいらっしゃるのではないかと思います。特に令和元年の「九州北部豪雨」時には先述の鉄工所からの油の流出の被害があった場所でしたので、田畑の被害も見られていたのではないかとも思います。

 

 

 こうして、大町駅ホームへとやってまいりました。この駅に関しましてもこれまでもご紹介しましたように1面2線のホーム配置でありますが、この時まだ資材の姿がホーム南側であります画像の位置で見られておりました。

 

 

 そして、複線区間も画像のパナソニックの工場付近で単線に変わる事で終わりとなります。正直、肥前山口駅までも武雄温泉駅までも複線でも良かったようにも思いますが、この区間の複線化はやはりそう思いますと中途半端な印象かなとも思う所ではありましょうか・・・。

 

 (ここから再び単線となります)

 

 

 今回は、特急「みどり」に乗車しまして、複線区間を体感しました模様をご紹介しましたが、これまでの線路に隣にも線路が続いている姿はまさに複線化された事を実感させる所ではないかと思います。しかも、画像に収めておりませんでしたがすれ違い列車まで見る事もできておりまして、そう言った所もより複線化された事を実感する所ではあったようにも思います。ただ、ご紹介しましたようにこの区間には2回にわたり豪雨災害に見舞われた所もありますし、過去には同僚の車両が水没・廃車となった車両もありますので、そう思いますと今後いずれかはフル規格を望む所には間違いないでしょうか。