加古川駅発行 別府港ゆき連絡片道乗車券

1981(昭和56)年8月に山陽本線加古川駅で発行された高砂線野口駅接続、別府鉄道別府港ゆきの連絡片道乗車券です。


   

桃色こくてつ地紋のA型一般式大人・小児用券で、大阪印刷場で調製されたものです。
この券が発行された当時、加古川駅には山陽本線と加古川線の他に高砂線という加古川~高砂間の路線があり、野口駅は高砂線の1駅目の駅になります。
同駅は加古川駅から営業キロ2.0kmほどの駅で加古川市の市街地の中にあり、ここからは別府鉄道という私鉄に乗換えることができる乗換駅でした。しかしながら、島式1面2線のホームに高砂線と別府鉄道の線路が到着する形の無人駅になっていました。


   

裏面です。別府港駅の無効印が捺印されていますが、ゴム印の印面が摩耗し、スタンプ台のインクも乾燥していて、あまり鮮明な陰影ではありません。


高砂線は営業キロが10kmに満たない路線であり、山陽電気鉄道や路線バスのほうが断然便利であることから利用客は多くなく、第1次特定地方交通線に指定され、この券が発行された3年後の1984(昭和59)年12月に廃止されてしまっています。

一方、連絡先の別府鉄道は野口~別府港間3.7kmと別府港~山陽本線土山間4.1kmのミニ路線でしたが、営業距離が短い割に列車本数が少なく、高砂線同様に山陽電気鉄道や路線バスのほうが断然便利であることから利用客は多くなく、こちらも1984(昭和59)年2月に全線が廃止されてしまっています。

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