-石谷(15:48着)
森駅から線路伝いに進み、鷲ノ木漁港にさしかかりました。
さらに先へ進むと、線路の路盤上に小屋が見えてきました。
ちょうど写真の中央にコンクリの路盤が見えますが、
その手前あたりにかつて桂川(かつらがわ)駅があったようです。
桂川駅に行ったことは無かったので、
たぶんこのあたりというアバウトな状況で訪れたため、
歩いた時点では駅跡という確証はありませんでした。
そして、ここが駅入口跡。
手前の石垣に形状が違う部分がありますが、
そこから線路に向ってクランク状の庇付き階段があったそうです。
この写真もそうかなぁと思って撮ったら、
正解だったという話。
小さいながら漁港もある集落に建つ駅でしたが、
利用者がゼロに近いということで2017年に廃止されてしまいました。
そこそこの集落があって、利用者ゼロということが不思議。
そこから先に進むと、榎本軍上陸地の碑がありました。
鷲ノ木に榎本武揚率いる旧幕府軍が上陸し、
函館方面に進軍することで箱館戦争へと繋がりました。
振り返ると、使われなくなった橋脚が残されていました。
一番手前の橋脚はレンガ積みなので、鉄道開業当初のものでしょうか?
現在線のガードをくぐって、線路の山側へ抜けました。
少し登って国道5号に合流すると、
まもなく湯の崎トンネルが見えました。
国道5号は函館と札幌を結ぶ超幹線道路。
道央道が並行しているのに、道を渡るだけでも時間かかった。
そのままトンネルに突入。
車列が途切れた隙にぱちり。
トンネルを抜けました。
路面はほぼドライでしたが、
右側の路肩が積雪で狭くなっていたので、左側へ移動。
バスの発車まで、すでに1時間を切っています。
石谷駅を訪問する時間は確保できるでしょうか?
集落が見えてきましたが、なかなか近づいてくれません。
たぶん、あそこまで歩けばゴールなんだと思いますが。
交通量が多いだけでなく、大型車もバンバン通るので、
路肩歩いていても気が抜けません。
やっぱり天下の国道5号です。
道路下に民家が見えはじめました。
写真右のバス停は「蛯谷(えびや)入口」。
集落へ繋がる道が廃道化してしまったようで、
2022年4月にバス停が廃止されてしまったようです。
駅の廃止はニュースになりますが、
バス停の廃止はニュースになりませんね…。
函館バスのページで静かに触れられる程度で。
陸橋で川と線路をオーバークロスしました。
路肩がほとんどないのに大型車が来るから、恐怖もなんも…。
蛯谷集落に入りました。
郵便局は廃止され、コンビニやガソリンスタンドもありませんが、
地区全体の人口は120人ほどいるそうです。
その先には本茅部の集落が続いており、
目指す石谷駅は両者の中間にあるのですが…
こんな環境でも廃止されるのか。
集落の中心には漁港もありました。
歩き旅のゴール、石谷駅まであと少しです。
もう駅舎が視界に入っています。
さて、バスの時間には間に合ったのでしょうか?
(その15へ続く)
桂川駅跡先から石谷駅までのGPSログ(1/35,000)です。
国道5号は交通量も多く、歩きやすい道ではありませんが、
ここを通る以外事実上選択肢がありません。