函館本線冬の全駅間歩き(大沼-石谷) その14・集落があるのに廃止された桂川駅と石谷駅 | 駅から駅まで・旅のあしあと

駅から駅まで・旅のあしあと

鉄道路線全ての駅間を歩く全駅間歩きを10年以上続けています。
今は東海~北海道エリアを歩いていますが、目指すは全国全路線全区間踏破!
そんな壮大な目標、たぶん一生レベルでかかるので、長い目で見守っていただけるとうれしいです。
X(Twitter)アカウント:@Oaksky8

 

その13からの続き

 

-石谷(15:48着)

 

 

森駅から線路伝いに進み、鷲ノ木漁港にさしかかりました。

 

さらに先へ進むと、線路の路盤上に小屋が見えてきました。

ちょうど写真の中央にコンクリの路盤が見えますが、

その手前あたりにかつて桂川(かつらがわ)駅があったようです。

 

桂川駅に行ったことは無かったので、

たぶんこのあたりというアバウトな状況で訪れたため、

歩いた時点では駅跡という確証はありませんでした。

 

 

 

そして、ここが駅入口跡。

手前の石垣に形状が違う部分がありますが、

そこから線路に向ってクランク状の庇付き階段があったそうです。

 

この写真もそうかなぁと思って撮ったら、

正解だったという話。

 

 

小さいながら漁港もある集落に建つ駅でしたが、

利用者がゼロに近いということで2017年に廃止されてしまいました。

そこそこの集落があって、利用者ゼロということが不思議。

 

 

 

そこから先に進むと、榎本軍上陸地の碑がありました。

 

鷲ノ木に榎本武揚率いる旧幕府軍が上陸し、

函館方面に進軍することで箱館戦争へと繋がりました。

 

 

 

振り返ると、使われなくなった橋脚が残されていました。

一番手前の橋脚はレンガ積みなので、鉄道開業当初のものでしょうか?

 

 

 

現在線のガードをくぐって、線路の山側へ抜けました。

 

 

 

少し登って国道5号に合流すると、

まもなく湯の崎トンネルが見えました。

 

国道5号は函館と札幌を結ぶ超幹線道路。

道央道が並行しているのに、道を渡るだけでも時間かかった。

 

 

 

そのままトンネルに突入。

車列が途切れた隙にぱちり。

 

 

 

トンネルを抜けました。

路面はほぼドライでしたが、

右側の路肩が積雪で狭くなっていたので、左側へ移動。

 

バスの発車まで、すでに1時間を切っています。

石谷駅を訪問する時間は確保できるでしょうか?

 

 

 

集落が見えてきましたが、なかなか近づいてくれません。

たぶん、あそこまで歩けばゴールなんだと思いますが。

 

交通量が多いだけでなく、大型車もバンバン通るので、

路肩歩いていても気が抜けません。

やっぱり天下の国道5号です。

 

 

 

道路下に民家が見えはじめました。

 

写真右のバス停は「蛯谷(えびや)入口」。

集落へ繋がる道が廃道化してしまったようで、

2022年4月にバス停が廃止されてしまったようです。

 

駅の廃止はニュースになりますが、

バス停の廃止はニュースになりませんね…。

函館バスのページで静かに触れられる程度で。

 

 

 

陸橋で川と線路をオーバークロスしました。

路肩がほとんどないのに大型車が来るから、恐怖もなんも…。

 

 

 

蛯谷集落に入りました。

 

郵便局は廃止され、コンビニやガソリンスタンドもありませんが、

地区全体の人口は120人ほどいるそうです。

その先には本茅部の集落が続いており、

目指す石谷駅は両者の中間にあるのですが…

 

こんな環境でも廃止されるのか。

 

 

 

集落の中心には漁港もありました。

 

 

 

歩き旅のゴール、石谷駅まであと少しです。

もう駅舎が視界に入っています。

 

 

さて、バスの時間には間に合ったのでしょうか?

 

 

その15へ続く

 

 

桂川駅跡先から石谷駅までのGPSログ(1/35,000)です。

 

国道5号は交通量も多く、歩きやすい道ではありませんが、

ここを通る以外事実上選択肢がありません。