▲オリジナルの帯はそろそろ見納めか。


営団9000系 南北線 1次車



▼製品情報

品番A8495 営団9000系 南北線 1次車 6両セット


マイクロエースからは過去2回製品化されていますが、前回2019年発売品はB修車でしたので、B修前がプロトタイプの製品は2013年以来9年ぶりの再販になります。



個人的にマイクロエースの地下鉄シリーズには苦い記憶があって、それが最新2019年ロットの03系。



ステンレス並みのギラギラ塗装、何故か省略されたドアの塗り分け、過去のロットと違う帯色、変な色に光るヘッドライト、やたらとデカい前面車番、色が違う側面車番…と金型以外に関する不満点が異常に多い仕上がりでしたので、今回の営団9000系もかなり警戒していました。試作品画像もほとんどなかったので、注文したのは発売後。


▲左から2019年ロット03系、2010年ロット03系、2022年ロット9000系。

かつての製品とほぼ同じ水準に戻っているようです。いよいよ2019年ロットの03系は何だったのか………?



9000系は

・全車1次車のA編成

・1次車の先頭車に2次車の中間車を入れたB編成

・全車2次車.3次車のC編成

・実質3M3Tになった4次車のD編成

・2009年に増備されデザインが変わったE編成

の5種類に分類出来ますが、マイクロエースがこれまで製品化してきたのは全てA編成で、今回もプロトタイプはA編成の9103Fになります。





A編成の中でも前回品9105Fは三菱GTOなのに対して今回品9103Fは日立GTOなので、該当する部分の床下機器が新規に製作されています。


ちなみに、営団でのGTO-VVVF制御の採用例は9000系のA編成と05系の05-114Fのみに留まっています。その中でも9105F、9107F、05-114Fは三菱、9101Fは三菱と日立が混在しているため、日立で統一された編成は9103Fのみ。


当時増備中だった他形式は高周波分巻チョッパ制御から一気にIGBT-VVVF制御へと進化している。


前回品9105Fは所有していないため、今回品9103Fとの比較は出来ません、、、どうしても差異が気になる方はネット上の画像と睨めっこして下さい。

実車と模型の写真のリンクを貼っておきます。



個人的に歓迎すべきなのは営団仕様。

東横線はMM線開業前、田園都市線は半蔵門線全通前の仕様を基本としているため、個人的には営団仕様の方が望ましいのです。




▲営団仕様の並び。他形式も揃えたくなります。


営団仕様といっても具体的には東急目黒線直通開始直前〜民営化前がプロトタイプとなっているようです。そのため、運転台側にのみ貼られた遮光フィルムが再現されています。


運転席側の遮光フィルムは既存のA〜C編成には追加で、南北線全通に伴って増備されたD編成には当初から貼られています。


その後2.3年後には残りの部分にも遮光フィルムが貼られています。


前回品ではヘッドライトの色味がおかしいとの評価をよく耳にしていたのですが、今回はいかに。

2019年ロットの03系が壊滅的な色味だったのですが、この製品は特に問題ありません。

テールライトも明るく点灯します。



内装

マイクロらしく車端部のクロスシートもしっかり再現されています。

車端部のクロスシートは同じく目黒線に乗り入れる都営6300形の1.2次車や目黒線への転用計画があった東急9000系にも見られる特徴です。




値段以外には概ね満足出来る製品において唯一不満なのがスッカスカの連結器周り。

ここまで散々な評価の2019年ロット03系ですら連結器周りをやや強化していたのですが………


なお、イーグルスモデルが連結器周りの3Dパーツを市販しているので、交換すると良いでしょう。



目黒線黎明期の車両が揃ってきました。あと1社足りないので、またいずれ。