【富士急行から富士山麓電氣鐵道へ②】ブルートレインテラスと保存車両たち | 湘南軽便鉄道のブログ

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本ブログは鉄道・バス・船舶・航空機等について、記録も兼ねて記事掲載。

その他、5インチゲージ自家用乗用鉄道「湘南軽便鉄道」についても掲載。路線は湘南本線(ベランダ線・路程約0.01km)があったが現在廃止。新たな庭園鉄道敷設の構想中。

(前回記事の続き)

(下吉田駅ブルートレインテラス)



★過去記事↓↓







富士急行から富士山麓電氣鐵道へ
大月駅〜河口湖駅(26.6km)を結ぶ富士急行株式会社の鉄道路線「富士急行線」は、2022年(令和4年)4月1日(金)付で富士急行株式会社から分社化し、
1926年(大正15年)創立当時の社名を復活させた新会社「富士山麓電氣鐵道株式会社」として発足。

 


※訪問時は社名変更前の富士急行株式会社時代

富士急行(現・富士山麓電気鉄道)  下吉田駅
1929年(昭和4年)開業の有人駅(業務委託駅)。副駅名は「新倉山浅間公園」。標高は753m。

構内には多数の側線

駅改札口

駅は、2009年(平成21年)に工業デザイナー・水戸岡鋭治氏のデザインにより改装

駅舎内の天井


下吉田駅構内図。ブルートレインテラス、下吉田倶楽部などもある。




下吉田駅舎

駅舎内にあるカフェ「下吉田倶楽部」





下吉田駅ブルートレインテラス
2011年(平成23年)4月29日、駅構内に「下吉田駅ブルートレインテラス」を開設。
静態保存のスハネフ14形寝台客車、元・5000形電車「トーマスランド号」、元・2000系電車「フジサン特急」、貨車などの車両を展示公開。
乗車券、普通入場券、ブルートレインテラス専用入場券で構内に入場できる。



貨車展示コーナー


貨車「ワフ1」「ワフ2」「ト104」

かつて富士急行で活躍していた3両の古典貨車「ワフ1」、「ワフ2」、「ト104」を静態保存。 
ちなみに富士急行には貨車を牽引する機関車がなく、電車が貨車を牽引していた。


有蓋緩急車「ワフ2」
南海電鉄より富士急行が譲受し、富士急行で活躍していた貨車


富士急行の社紋が描かれている。






無蓋貨車「ト104」
1929年(昭和4年)製で、富士山麓電気鉄道開業初期から活躍していた生え抜きの貨車。


開業時の富士山麓電気鉄道の社紋が描かれている。





有蓋緩急車「ワフ1」
南海電鉄より富士急行が譲受し、富士急行で活躍していた貨車


富士急行になってから活躍していた貨車だが、前身の富士山麓電気鉄道時代の社紋等を復元





5000形電車「トーマスランド号」

富士急行自社発注車両の5000形電車。1975年(昭和50年)3月12日に営業運転を開始。晩年は「富士急ハイランド」内にある『きかんしゃトーマス』をテーマにしたミニパーク「トーマスランド」に合わせ、「トーマスランド号」として2両編成で運行されていたが、2019年(平成31年)2月13日に営業運転を終了し、現在ここで1両が静態保存されている。











先代「トーマスランド号」の車内へ。

乗務員室側

乗務員室のすぐ後ろには、ダミーのミニ運転台を設置

運転台

前面貫通扉



ドアは片側2か所

車内はセミクロスシート


ボックスシート



半自動扉


 
妻面側


ロールカーテンもトーマスのデザイン


二段式窓は上下とも開閉可能なつくり



空調装置










2000系電車「フジサン特急」
先代トーマスランド号の隣には、先代フジサン特急も静態保存

2000系「フジサン特急」は、富士急行線の観光特急として、2002年(平成14年)2月から2016年(平成28年)2月まで活躍していた車両。
「展望席」の付いた展望車両クロ2000(2001号)を静態保存展示。

初代フジサン特急2000系は、JR東日本165系電車の改造車・ジョイフルトレイン「パノラマエクスプレスアルプス」を富士急行が譲受した車両。

展望席部分











ブルートレイン展示コーナー

寝台客車スハネフ14 20

元国鉄・JR東日本の寝台客車「スハネフ14 20」。寝台特急「富士」号のヘッドマークを掲出しているが、引退直前は寝台特急「北陸」号で使用されていた車両で、「富士」に使用されたことはない。
内蔵されている方向幕やヘッドマークはJR東日本現役当時から装備されているものを使用。車内が公開されることもある。
















寝台特急「富士」のテールマーク




乗務員室内

車内は2段式B寝台

車内を公開する日もある。









日豊本線経由・西鹿児島行きの方向幕



車両略号「南シナ」。
1972年(昭和47年)新潟鉄工所製。新製時は国鉄の東京南鉄道管理局に配置。現役時の最終配置は、JR東日本尾久車両センターだったが、富士急行での静態保存時に「南シナ」に書き換えられた。













元JR東日本169系急行型電車

クモハ169-27カットボディ

JR東日本の元165系ジョイフルトレイン「パノラマエクスプレスアルプス」を富士急行が「フジサン特急」用として譲受した際に、部品確保用として譲受した車両。富士急行では車籍はなく、部品取り用として富士吉田駅構内に留置されていた。


富士急行が部品確保用としてJR東日本から譲受したときは三鷹色(JR東日本八王子支社三鷹電車区所属色)だったが、カットボディ保存の際に「湘南色」に塗装変更した。










工事用車両が留置











下吉田駅舎とプラットホームを結ぶ構内踏切

踏切警報音はアナログな電鈴式

電鈴踏切の鐘

プラットホーム

ホームから望む富士山

この日の富士山頂は雲に隠れ、裾野だけ見渡す。




★動画(下吉田駅)↓↓


※2022年(令和4年)3月


(続く)