2022年1月16日に実施された「ディーゼル機関車と過ごそう!」~機関車撮影会~イベントの際に神栖旅客駅の遺構を撮影してきました。

 

神栖駅(旧旅客駅)入口

旧旅客駅は和田山緑地の北から2つ目の駐車場付近にあります。

駅に続く通路は現在でも残っています。

 

ホームに続く連絡階段

ここが神栖駅の旅客ホームです。現在でもホームは残っていますがフェンスで仕切られており入る事はできません。

このホームは1978年7月25日の鹿島臨港線旅客営業開始に伴い開設されたものです。当時は国鉄からキハ10系を譲り受けて運行されていました。

しかし、鹿島臨港線は住宅地から離れた場所を通っていたせいで乗降客数が少なく僅か5年4か月で廃止されてしまいました。この路線では開業から僅か2か月で利用実績かなかった居切駅が廃止されるほど利用実績は少なかったようです。

当駅の旅客ホームは現在も撤去されることなく当時のまま残されています。

現在のホームは地盤沈下によりレール面が現況地盤より低くなってしまいました。

 

神栖駅の駅名標

駅名標はイベントの際に掲示されるようです。

鹿島臨港線は1983年ごろまで成田空港へのジェット燃料輸送を行っていた事から成田空港建設に反対する過激派の攻撃対象になったこともあります。盗難されたダンプトラックを線路内で横転させて積み荷の土を散乱させたり、線路内にコンクリートを流し込まれるなどの運行妨害がありました。

ジェット燃料輸送を行っていた頃は警察や機動隊の警備が厳しく貨物列車にカメラを向けただけで身元確認などの職質を受けたそうです。

 

(おわり)