所有事業者:京都市交通局(京都)

仕様・用途:一般路線仕様

登録番号:京都22 か 6406

局番:6406号車

配置:烏丸営業所

初年度登録:1996年

シャシー製造:日産ディーゼル工業

搭載機関:日産ディーゼルPG6型

車体架装:西日本車体工業

車体型式:西工58MC B-Ⅰ型

車両型式:KC-UA460HAN

撮影日:2013年2月11日(月曜日)

撮影場所:京都駅烏丸口

 

地方では何とか活躍の場がある西工ボディ架装車ですが、それでもその数は年々減っております。後年は日産ディーゼル車が架装の中心になっていたので、残っているのは日デ車と、三菱ふそうにOEM供給をした「エアロスター・S」だけじゃないかと思われます。観光・高速車に関しても同様ですが、近年のコロナ禍によって貸切事業者が廃業あるいは事業縮小の憂き目に遭っていることから、一般路線仕様車よりも少ないのではないでしょうか。

辛うじて残っている西工ボディも、こと58MCボディは、絶滅したものと思われますが、古ぼけているけど1996年まで生産が続けられたので、もしかすると人里離れた山奥や離島を走る路線バスに使われている可能性もあります。

 

画像の京都市バス6406号車は1996年度納入車で、58MC末期のモデルになります。

UA46系のルーツは1990年にフルモデルチェンジを行ったUA44系で、1995年のマイナーチェンジ(平成6年排ガス規制適合)でUA460となります。後にUA46系のシャシーはノンステップ専用となりますが、画像を見る限りではツーステップと思われます。

いっちょまえにニーリング機能を備えたエアサス車で、当時のメインコーチビルダーは富士重工ですが、京都市バスらしく、西工を採用しました。

 

撮影時は観光名所を経由する急行100系統に充当されていますが、本来、急行100系統は梅津営業所が管轄しています。「臨時」の札を掲げているということは、応援部隊なのかもしれませんね。

6406号車は2017年に除籍されましたが、いつぞやお話ししたように、京都市バスの車両は廃車になると他社に譲渡されることは無いので、外国に売っ払われた可能性があります。

 

 

【参考文献・引用】

バスラマインターナショナル No.79

BUSRAMA SPECIAL No.11「UDマークのバス達」

(いずれもぽると出版社 刊)

バスマガジンスペシャル「ユーザー系バスボディ完全ガイド」 (講談社ビーシー社 刊)

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