JR羽越本線の女鹿(めが)駅です。この駅は羽越本線としては山形県内で最も北にある駅で、すぐ近くを国道7号線が通ってはいるものの民家はほとんどなく、停車する列車の本数も少ない、いわゆる「秘境駅」として知られ、国鉄時代は駅ではなく列車行き違いのための信号場でした。
駅の時刻表がこちら(3月12日のダイヤ改正以前のものです)。朝に上りの酒田行きが2本、昼以降に下りの秋田行きが4本という極端な列車構成になっています。すなわち行先によっては列車での日帰りが不可能にもなりえるということなんですね
線路は行き違いができるように2本敷かれていますが、ホームは手前側、駅舎のある側にしかありません。かつては向こう側の線路にもホームがありましたが、同時刻に客扱いで停車する列車がないため向こう側は撤去されました。
しばらくすると列車接近を知らせる警報音が鳴りだし、向こう側のホームに酒田行きの普通列車が到着しました。先ほどの時刻表からも分かるように、この時間の上り列車は全て通過扱いのため、停車してもドアは開きません(いわゆる運転停車です)。
その後すぐに下りの秋田行きがやって来ました。こちらは客扱いも行うのでドアも開きます(ただしドアは半自動なので乗客がボタンで開閉します)。