番外 かつては山口地区にも運行する姿が見られました、117系電車下関総合車両所所属時代の行先紹介 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)


 

 JR西日本の近郊型電車であります117系電車は、旧国鉄から144両が承継されておりまして、関西圏の「新快速」において使用されておりました。

 

 しかし、平成元年には221系電車が、その後223系電車が新たな「新快速」の車両として導入されましてからは、以降福知山線など各地へ転属、また中間車が115系3500番台電車に改造された車も見られるようになっておりまして、JR西日本の各地区の近郊区間におきまして、様々な姿を見せておりました。

 

 それでも、福知山地区では平成17年に撤退、JR九州の415系電車の乗り入れ廃止に伴いまして運行されておりました山口地区(下関総合車両所)も平成27年に、そして和歌山地区(吹田総合車両所日根野支所新在家派出所)も平成31年3月の改正で撤退しておりまして、現在見られますのは岡山地区(岡山電車区)・京都地区(吹田総合車両所京都支所)のみとなっております。

 

 また、この117系電車に関しましてもに廃車も発生しております。やはり、もう製造から40年にもなる電車でもありますので、それを考えますとわからなくはないのではないかとも思います。
 
 
 尚、令和2年にはその117系電車を改造しました、「WEST EXPRESS銀河」が運行を開始、グリーン車・普通車・フリースペースを装備しました6両編成で下関駅へも運行されております。残念ながら、その姿を今回訪問時には見る事・収める事ができませんでしたが、今後再訪問時に見る事ができればとも思っております。
 
 (下関駅内の垂れ幕より)
 
 
 所で、117系電車は現在運行されております車両では、全車各地区の塗装であります「一色塗装」の電車となっておりまして、上の画像2にありますオリジナルの塗装の車両は姿を消しております。塗装には、まるで半流線型の形状から「青ガエル」みたいな印象も持たれます、京都地区で見られます緑一色や、中国地方で見られます黄色一色(通称・「末期色」)、全車定期運用から離脱しましたが、和歌山地区で見られていました青一色と、複数の塗装が見られております。

 

 (京都地区・緑一色)

 

 (中国地区・黄色一色)

 

 

 また、オリジナルの車内は画像のように転換クロスシートが多く見られておりますが、
 
 福知山線の快速・普通列車に転用されました300番台が、混雑緩和のために画像のようにセミクロスシートに改造されておりまして、上の画像のオリジナル車との違いを見せているのがわかります。
 
 (全体)
 
 (ロングシート部分)

 

 

 さて、今回ここからご紹介しますのは、117系電車の下関総合車両所所属時に見られておりました行先表示に関しまして、画像の旧C105編成を参考に、当時の行先表も参考にしましてご紹介してまいります。
 
 
 下関総合車両所に所属しておりました117系電車の行先表は、以下に表す行先となっておりまして(画像の行先が見にくいため、その下に別に写しております)、ご覧いただきますとわかりますように、下関駅から遠くは徳山駅までしか行先表が入っていない事がお分かりいただけるのではないかと思います。したがって、11コマしか行先が存在していない事もお分かりいただけるのではないかとも思います。
 1 回送
 2 試運転
 3 臨時 
 4 団体 
 5 白幕 
 6 新山口 
 7 厚狭 
 8 下関 
 9 小月 
 10 宇部 
 11 徳山 
 12 白幕

 (6番、「新山口」使用時)~平成20年「末期色」化前撮影
 
 しかし、この旧C105編成に使用されておりました行先表とは別に、これまで使用されていました行先表もこの編成では見られておりまして、実際に以下画像に表す行先表となっておりました。
 
 この行先を見て見ますと、一番東側には東海道線の大垣の行先(3番)が、一番西側には宇野線の宇野の行先(21番)が入っておりまして、さらには赤穂線(22・23番)・湖西線(24~27番)・草津線(28・29番)の行先が入っていた事がわかるのではないでしょうか。やはり通常の運行区間に加えまして、それ以外の運行区間も想定の上入っていた事もわかるのではないでしょうか。
 
 
 ちなみに、現在京都総合運転所に所属しております車両の行先は、宮原総合運転所に所属していた車とほぼ共通しておりまして、新たに福知山線や「○○方面」が加えられた行先も入っております。また、岡山方面の行先や3番に表示されています「大垣」の行先も北陸線の「長浜」の行先に変わっておりまして、表示されている行先とは大きく変わっているのが現状となっております。
 
 
 所で、このC105編成の中には、画像のように方向幕が使用されなくなった部分もありまして、その部分はプラ板で隠しまして使用できなくなっておりました。この理由はわかりませんでしたが、わかりやすさで考えるならば全箇所使用できていれば正直よかったようにも思う所ではありましたでしょうか。
 
 尚、掲載車両のC105編成は、平成28年に下関総合車両所運用検修センターから転出ましたが、先頭車2両は残念ながら廃車、モハ2両は吹田総合車両所日根野支所新在家派出所に転属しまして、和歌山地区の運用に就いてもいましたが、平成31年3月改正で定期運用を離脱、令和元年になりまして廃車となっております。
 
 
 今回は、下関総合車両所運用検修センターに所属しておりました117系電車の行先表の中身をご紹介しましたが、この117系電車も、ご紹介しましたように5編成が山口地区で活躍する姿が見られていた訳ではありましたが、専用行先が用意されていた事がお分かりいただけたのではないかと思いますし、それとは別にその前には関西地区で活躍していた行先も入っていた事もわかるのではないでしょうか。現在は残念ながらその山口地区の行先は存在しておりませんし、現在の行先も大きく変わっておりますので、実際に存在していた事をこの話題でわかっていただければと思っております。