上野駅に乗り入れていた頃のE501系です。15年前の撮影でした。

沿線にある観測所の磁気が電流に影響するということで、取手以北が交流になった常磐線。同じような理由でホントは電化したい関東鉄道常総線も非電化のままです。

 

取手を境に直流と交流に分けられてしまうので、4扉車を使う快速列車はいつも取手止まり。その先は3扉ボックスシートの車両が主力となっていました。これを統一する意味でE501系は製造されたのですが、この電車の失敗原因は何なんでしょう?

「オールロングシートでボックスシートや便所が無いからだっぺ?」

これに尽きるのかな?

ヲタならずとも、常磐線の利用者は取手から先に行く電車にはトイレが付いているものと信じ切っています。で、満を持して快速と中電を統一する目論見で登場したE501系には当初、トイレが設置されていませんでした。それだけのことなのに、利用者は大失望しました。

後々、忘れた頃に便所は取り付けられましたけど、「時既に遅し」感は否めません。

 

結局、中電の後継車両は415系をワイドボディ+4扉にしたE531系になりまして、快速電車の103系後継車両は当時のJR東日本のセオリー通り、E231系になりました。E501系はおはようからおやすみまで中途半端感を脱出できず、今は水戸線で余生を過ごしているのだとか。

 

E501系が103系と415系の後継車両になり得る要素はいくらでもあったのに、それを台無しにしたJR東日本の功罪は計り知れませんね。