箱根登山鉄道の無蓋電動貨車 ム1形 | たっちゃんの鉄楽切り抜き帳

たっちゃんの鉄楽切り抜き帳

「鉄道」を趣味の対象として、さまざまに楽しむ活動を記録するブログです。


 先日、都電の電動貨車「乙2号」の保存車を紹介した時、思い出したのが箱根登山鉄道の無蓋電動貨車「ム1形」。確か撮っているはずと画像を探したら見つかった。1981年に1000形「ベルニナ号」がデビューした時の見学会で撮影していた。
 こちらは完全な無蓋車で運転台にも屋根がない。雨の日は大変だったことだろう。集電装置は、車体中央に立てた支柱の上にトロリーポールが載っている。撮影時はまだ現役で、構内での走行を見せてもらったのだが、初めて見るポール集電の走行で、飛び散る物凄い量のスパークにビックリした。
 ム1形は、1916年に登山鉄道線の建設資材運搬用に二両が製造されている。1952年に一両が廃車になった後も一両が1992年まで残っていた。廃車後にも強羅駅構内の一番奥に留置されているのを見たことがあるが、木造のため経年劣化が激しく1999年に解体されている。